窓が主役の54㎡

今回やってきたのは西区・靱公園。平日休日問わず、家族連れやペット連れが集まる、落ち着いた住宅街の中にある公園だ。
そんな靱公園から歩いて2分の場所にある、大きな窓が特徴的な、ワンちゃんも飼えちゃう1LDKを、愛犬家と愛窓家(「あいそうか」と読もう)の皆様にプレゼン。

かつて「そんなんで“角部屋”って言っていいのかよ〜」と侮辱された過去があるのかと勘繰ってしまうくらい、これでもか!と角に配置された玄関扉。
しかし当物件、角部屋どころかワンフロア一戸というアドバンテージを秘めていた。隣人はいない。まさに無隣人(「むりんじん」と読もう)だ。
魯山人みたいな言葉が生まれたところで、中に入ろう。
11.5帖LDK

おお、、デカい。ビッグウインドウが空間全体を覆い尽くすようだ。
陽の光を思う存分浴びて、温かく暮らすカップルの姿が目に浮かぶ。

南向きのビッグウインドウは腰窓になっているので、ここで愛犬とじゃれ合うのも良し、エスプレッソ片手に読書をするも良しだ。なんかオシャレにしなくてはいけない雰囲気が漂っているが、焼酎でもハブ酒でもお好きにどうぞ。


こういうビルっぽい建物はバルコニーが無いことが多いのだが、一応すずめの涙ほどのバルコニーは存在した。
ほぼ、高所窓の清掃業者が乗るゴンドラにしか見えないが、「外に出られる」という心の余裕があるのとないのとでは雲泥の差だ。
8帖洋室

スライドドアで区切られた8帖の洋室。大きめな収納もあるので、寝室になることが確定済み。こちらの窓には柵もバルコニーもないので、開閉は命懸けでお願いしたい。

ビッグウインドウが洋室までしっかりと横たわる歓びに、浴室にアクセスできる扉も、思わずちょっと浮き足立っている。
「段差歯がゆい」というディスも、「なんか可愛い」と韻を踏むことで乗り切ってほしい。


温度調節の繊細さが求められるDJタイプの蛇口に、お湯張り機能無し、という浴室。しかしながら浴室乾燥機能は付いているという甲乙つけがたいスペックだ。すずめバルコニーが不安な方は、ここで洗濯物をカラッカラにしてしまおう。
脱出可能なキッチン

最後にキッチン。グリル付きIH3口コンロはカップルが使うには申し分ない。またしても浮き足立っているトイレ・洗面台につながる扉よりも気になるのは、居住空間ではあまり見ない「非常口マーク」。

キッチンから直でアクセスできる非常階段がこちらだ。もし調理中、酢豚にパイナップルを入れるか否かで喧嘩になり、玄関を経ずにすぐさま脱出したい場合はぜひ活用してもらえたら。その際、普通に共用部分で他の住人も利用するので、施錠はお忘れなく。



靱本町に登場した、小型犬OKのビッグウインドウ1LDKは、大阪メトロ中央線・千日前線『阿波座駅』徒歩2分という超駅近物件。
ワンちゃんを遊ばせられる公園も近いし、なんばにも本町にも電車一本で行けるし、立地面も最高だ。
諸費用は、敷金ゼロ・礼金5万円の賃料共益費込み月額16万円。
ちなみに小型犬飼育時は、1匹につき礼金10万円アップされるとのこと。

気になった方は、地に足つけてご連絡を。
以上、渋井不動産でした。
Photo by MIU