地球に生まれてよかった

あなたが笑ってく〜れる〜♪それだけが僕のAll my treasures〜♪
2025年の日本における最大のイベントといえば、大阪で開催中の「大阪・関西万博」ですが、実は今年、東京でも大きなイベントがあるのです。

陸上の世界選手権、「世界陸上」です!
「世界陸上」とは2年に1回開催される大会で、参加国数の多さから、オリンピック、サッカーW杯と並んで、“世界3大スポーツの祭典”と呼ばれるほど権威がある大会なのです。

何を隠そう、筆者は小・中・高と陸上短距離をやっていました。
2007年に大阪で開催された世界陸上の時、筆者は高校2年生。全盛期のタイソン・ゲイや、憧れのヒーロー末続慎吾の走りを現地で観て、大興奮したことを覚えています。
18年ぶりの日本での開催、東京にやってくるのは実に34年ぶりということで、現地で生観戦してきました。
圧巻の国立競技場

18時頃、最寄りの国立競技場駅に到着。駅構内には、大会期間を盛り上げようと、選手の写真が飾られていました。

いや〜、それにしても国立競技場は建築物としても立派ですよね。夜はライトアップされて見応えがあります。
競技の開始時間は19:35から。ぞろぞろと観客が集まってきましたが、やはり世界大会ということもあって、各国の応援団もたくさん見受けられました。ジャマイカの人たちが多かったかな。

競技場周辺には、いろんなショップやフォトブースが設けられていて、競技以外の部分でも楽しめるような工夫がされていました。

表彰式も、競技場の外の特設ステージで行われていました。正直、地味な印象の陸上競技。昨今はエンタメ要素を取り入れることで、イメージ向上や人気アップに繋げているのです。

すっっっげぇぇぇ、、!!!
中に入るのは初めての国立競技場。圧巻の光景ですね。すり鉢状の客席と大きく張り出した屋根によって歓声が跳ね返ってくる、選手にとっては気持ちがアガるスタジアムですね。
2021年東京五輪のメイン会場として改装された新国立。コロナ禍で無観客での開催となったため、座席の椅子の色をあえてバラバラにして、あたかも人が入っているかのような工夫がされているんですよね。隈研吾、あんたすげぇよ。
陸上競技の見どころ

大会4日目の注目は、男子走高跳や女子1500mなどいくつかありますが、何と言っても激アツなのが男子110mハードルです!
23歳の日本記録保持者・村竹ラシッド選手は、今季世界2位の記録を出しており、充分にメダルを狙える種目なのです!
日本人が短距離でメダルを獲るという歴史的快挙を、生で観ることが出来るのか、、!

陸上自体の面白いところは、いくつもの種目が同時並行で行われているところ。あっちでは三段跳、あっちではハンマー投げ、といった感じで、盛り上がれるポイントが多いんですよね。
選手が手拍子を促したら会場に一体感が生まれるなど、観客と一つになれるという体験が出来て、他のスポーツ観戦にはない感覚です。

さあ、男子110mハードル準決勝。村竹選手はここを勝ち上がって、決勝に残ることが出来るのか、、!?

すごい!無事2着で決勝進出!!!
なんと全体で3番目の記録!充分メダルも狙える位置です!

これにはMC織田裕二も大喜びです!!テレビ中継は観れていませんが、たぶん「地球に生まれてよかったー!!」と叫んでいたことでしょう!!
メダルの行方は、、?

いよいよ、決勝。ハードル種目では2005年の為末大さん以来のメダル獲得はなるのか、、緊張の一瞬です。果たして、、!

惜しくも5位でした、、!
しかしながら、白熱のレースを見せた村竹選手の健闘を讃えたいです!2027年の世界陸上、さらには28年のロサンゼルス五輪に期待したいですね!

世界中の人々が国や地域など関係なく、結果を出した選手に対して声援を送るなど、スポーツの素晴らしさを改めて感じる祭典でした。
また、日本で陸上競技をやっている現役選手からすると、普段これほど大きな声援を受けることはないでしょう。それほど自国で開催するという尊さも感じました。
その重要性を噛み締めて、閉幕までの残りの期間に注目してみては?
以上、元陸上部・エイキチから、あなたが笑ってくれるための現地レポでした。
Photo by EIKICHI