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どうも。歴代の開催地が全部言えるほど、オリンピック大好きなエイキチです。

実はわたくし、完全プライベートでフランスのパリにオリンピックを見に行ってきました。昔から念願だったオリンピック生観戦。その夢をようやく叶えてきたのです。
競技は7月24日にニースで行われたサッカーと、7月28日にリールで行われたバスケットボールの2試合。
その模様はまた別の機会にお届けするとして、今回は、7月26日の開会式の模様をご紹介したいと思います

(※サッカー、7人制ラグビー、ハンドボールなどの球技は、過密日程を避けるため開会式より前に競技が行われる。)

スタジアム外での開会式

この大会、開会式に特徴がございます。夏季大会史上初めて陸上競技場ではなく、パリの市街地の真ん中を流れるセーヌ川が開会式の会場になるのです。
最も懸念されていたのがテロ。一つの建物なら警備もしやすいでしょうが、市街地を使って試合やら開会式をやるんですからね。
「いや無理やろ」「もうええって」というパリ市民の声を払拭すべく、市や政府の協力のもと、厳重な警備体制が敷かれることになります。
テロ対策で最も重要なのが、「ヤバい奴を入れない」ということ。その一心で設けられたのが規制区域です。

フランス紙ルパリジャンHPより

開会式一週間前の7月18日から当日26日まで規制が設けられ(当日13時以降はさらに厳重になる)、内務省の公式サイトで取得したパス(QRコード)がないと中には入れないのです。
この区域に居住する人も必要だったようで、市民から「もうええって」という不満が出るのもわかりますね。

観光客はもちろん必須で、僕も取得を試みましたが、海外のサイトでしっかり手こずったのと(パスの取得には、当日このエリア内での宿泊か飲食店の予約証明が必要だった)、オリンピックの試合のチケットがあれば入れるかも、という情報を入手したので、「何とかなるやろ」という脳天気マインドで現地に向かうことにしました。
さあ、果たしてエイキチは規制区域内に入れるのか!?

開会式前日のパリを歩く

パリに着いたのは7月25日、開会式前日です。17時頃、凱旋門あたりから街ブラを始めてみます。

地下鉄で移動
スタッフの姿もよく見かけた

交通規制は自動車だけではなく、もちろん電車もです。
会場利用のために閉鎖される駅がいくつかあり、中でも主要な3駅(Tuilerie、Concorde、Champs-Elysees Clemenceau)に関しては、9月上旬のパラリンピック閉幕まで、閉鎖されます。
開会式前の一週間は特に閉鎖される駅が多いので(開会式後の27日からはほとんど元通りになる)、わざわざこの時期に訪れる観光客に対してパリ市民は、「こんな一番ややこしい時によう来るなあ」という印象を持っているのでしょうね。

真ん中のバツが閉鎖駅 止まらず通過する
会場ごとの最寄駅が書かれた案内図

各都市のベタな観光スポットを見てみたい僕は、真っ先に凱旋門があるシャンゼリゼ通りにやってきました。

五輪ののぼりと凱旋門
どうやらこっちが正面 パラのロゴマーク
ふもとに公式グッズショップ
シャンゼリゼ通り

セーヌ川に近づくにつれ、パスなしでは入れない規制区域にも近づきます。
だんだん警察や兵士の姿が目につくように。開会式に向けての警備には、最大7万5000人が動員されたそうです
そのせいか、前評判よりパリの治安が良いように感じました。このタイミングで軽犯罪する気にはならんでしょう。

談笑しているPOLICE

スケートボード、ブレイキン、BMXなどの競技が行われるコンコルド広場に向かいます。規制区域の中だということはわかっていましたが、一応近くまで行ってみます。

ガッチガチ
フェンスの隙間からの写真 奥に客席が見える
フェンシングの会場グランパレ

セーヌ川にまたがる観光名所アレクサンドル3世橋。ここの近くにパスを所持している人の専用入口がありました。

一応、サッカーとバスケのチケットであるQRコードを警備員に見せてみます。さあ、中に入れるのか、、!?

全然無理でした。笑
そらニースとリールっていうパリとは全く関係ない街のチケットですもんね。その日に試合もないし。何かの間違いでウッカリ入れてくれないかなと思っていましたが、甘かったですね。さすがフランス警察でした。

橋が見えるけど行けない

どうやらルーブル美術館の外観は見えるみたいなので、とりあえずそっち方面に向かって歩いたのですが、Googleマップ通りに行こうとしてもバリケードが立ちはだかります。遠回りしたので通常よりもだいぶ時間が掛かりました。

ルーブル美術館

思ったよりもだいぶ遠いところに柵があり、全然近くまで行けませんでした。
そして有名なピラミッドは美術館の中にあるのでそもそも見れず。まあ事前に調べていない僕が悪いんですが。
この日まともに見れた観光名所は凱旋門くらいで、あとはそんなに見れませんでした。
それでもパリの街は少し散策できたのと、規制区域周辺の状況が知れたので充分満足です。

※これ以外に普通に観光した様子は、僕が個人でやっているnoteをご覧ください。

いよいよ開会式当日

開会式のチケット自体はまだ売られてはいたのですが、余っていた席は1人約20万ぐらい。いくら見たいと言っても予算的に簡単に買える値段ではありません。
「ちゃんとした客席じゃなくても、セーヌ川でやるんだから、近くまで行けば音とか雰囲気は絶対味わえるだろう」という根拠のない自信をエネルギーに変え、この日は朝から行動します。

パリは地下鉄が便利
五輪関係なく工事してたオペラ座

Galeries Lafayetteというデパートの屋上から無料でパリ市内を一望出来ると聞きつけたので、早速行ってみます。

Galeries Lafayette
グッズ売り場 ミャクミャクと同じ色味
屋上 ここでみんな写真を撮る
エッフェル塔とフリーター日本代表

景色を堪能した後、マラソンの出発地点になるパリ市庁舎へ。オリンピック期間限定の飾り付けがされているようなので、行ってみます。

パリ市庁舎前

開会式の開始予定時刻が19:30。この時は3時間前の16時半ごろで、ゾロゾロ人が集まっている感じでした。
僕と同じように、建物の装飾の写真を撮ったりして、オリンピックを味わおうとする観光客がほとんどでした。

期間中はライブビューイングなどで賑わっていたそう

時刻は18時過ぎ。開始1時間半前のセーヌ川に近づくことができました。
とは言っても、パスがないのでフェンスの向こう側には行けないのですが、、

思ったよりまあまあ行ける!
一口にセーヌ川が会場と言っても、中心部より少し離れた場所だとまあまあ近くに行けることを知り、一気にテンションが上がりました。
フェンスの向こう側にはパスがある人だけが入れるのですが、手前にも僕と同じように「雰囲気を味わいたい野次馬勢」が多くいました。みんな考えることは一緒ですね。

一生に一度かもしれんもんね
ガレット美味しい

予約していたお店でガレットを食べていると、雨が降ってきました。旅行期間に雨が降ったのがこの開会式の時だけ。「なっっっんでやねん!」とは僕だけじゃなく、関係者全員が思っていたことでしょう。
この時すでに開会式は始まっていました。日本選手団の入場だけは見逃してはいけないと、降りしきる雨の中、川の近くまで行きます。

すごい人だかり
なんかよくわからんけど綱渡りしてた
屋根の上で見てる人も

角度的に選手入場の様子が見えないので場所を変えることに。

場所チェンジ
ええ感じ

モニターが見える場所に移動し、しっかりと日本選手団の入場を見ることができました。
興奮し過ぎて大声で「JAPAN!」と叫ぶと、思いのほか周りが静かで声が響き渡り、銃を持った兵士に睨まれました。危うく国際問題に発展するところでした。

その後延々と雨に濡れるのは嫌なので、近くのバーに入り、店内のテレビで開会式の続きを見ることにしました。

いろんな国の人がいる

ゆかりのある国が入場する度にその場がワッと盛り上がるのですが、開催国のフランスはもちろんのこと、自分の国以外の時でも盛り上がっていました。中でもパレスチナやウクライナの入場で歓声が挙がっていたのが、印象的でした。

世界の色々な国の人と、同じ空間で同じタイミングで同じように盛り上がる。
オリンピックの事を批判する人も多いですが、実際に現地で感じたのは、「やっぱり平和の祭典なんだ」ということ。ただの街中のバーでさえ感じたんですから、開会式に実際に参加していた選手たちはよりそう思った事でしょう。

最後まで見届ける

以上が、7月26日の開会式の様子でした。
前日になかなかの規制を喰らいましたが、トータル過ごしてみて、思ったより開会式の雰囲気を味わうことができました。平常時の街の様子ではなく、ややこしいタイミングではありましたが、マジでパリに行ってよかったと思いました。
開会式にハマりそうです。もう開会式フェチです。
通常のパリ観光はいつかまた体験したいと思います。

サッカーとバスケの試合観戦記は、また別の記事で。
エイキチでした。

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  • パリ五輪の開会式を生観覧してきました。

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