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flo周年

堺筋本町のビルの地下に、秘密基地かのごとく佇むバー『flo』。
世界各国のクラフトビールとワインを提供するこのお店には、感度が高い国内の方はもちろん、海外の方も多く足を運びます。
デザインを担当したのはKINPON。施工は渋井不動産。

トラックメイカー「Pineart」名義でも活動を行なっているオーナー赤松さんこだわりのDJブースや、スピーカーが織りなす音楽に特化した空間が、心地の良い音と美味しいお酒で訪れる人々を酔わせます。

今回インタビューを行なったのは、仲介を担当した弊社ディレクターGO
音楽好き・お酒好きならではの視点で、お店にまつわる様々な話を聞いてきました。

flo周年
趣味は飲み歩き DJも出来るナイスガイGO

大好きなベルリンのカルチャー

-GO
赤松さん1周年おめでとうございます。あっという間の1年でしたか。

-赤松さん
そうですね。おかげさまで楽しくやらせていただきました。

flo周年
オーナーの赤松さん

-GO
『flo』さんは、大阪でも数少ないドイツ・ベルリンのカルチャーにインスパイアされたお店ですよね。物件探しでご相談に来られた際に、2人でGoogleで画像検索しながらお話ししたのをめちゃくちゃ覚えてます。そもそも、なぜドイツにこだわりがあるんでしたっけ。

-赤松さん
僕自身の生まれがドイツなんです。両親は日本人ではあるものの、僕が3歳で日本に帰ってきてからも、家がドイツの雑貨で溢れていたり、両親が留学時代に出会ったドイツ人講師がよく家に来たりしていました。音楽を学んでいた両親の下、気がつけば僕もドイツの音楽やファッションが好きになっていました。

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チェロやピアノなど音楽に堪能な赤松さん

-GO
そんなルーツがあったとは。赤松さんはベルリンでお生まれになったんですか。

-赤松さん
僕は、ベルリンの壁崩壊以前のハンブルクで生まれました。首都であるベルリンには実はまだ行ったことはなくて。でも、壁崩壊以後のベルリンのクラブカルチャーをはじめとした文化が、自分の中でかっこよく感じたんです。大人になってからも、ドイツのお酒や料理、音楽やファッションがずっと好きで、お店をやるならベルリンっぽくしたいと考えるようになりました。

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カルチャー と言っているGO

音と空間へのこだわり

-GO
結果、ベルリンにありそうな退廃的なイメージのバーを構えられたわけですが、当初は1階路面のテナントをお探しでしたよね。

-赤松さん
そうですね。ただ最初の内見でGOくんが提案してくれた、地下のこの物件が思っていたより良かったんですよね。音楽もガンガン流したいなと考えていたので、結果的に騒音の心配もないこの場所にしてよかったです。GOくんさまさまです。

-GO
ありがとうございます(笑)。慣れ親しまれた堺筋本町という土地にはこだわりつつ、騒音問題もクリア出来る物件が見つかってよかったです。

-GO
内装のデザインは、ご自身のイメージ通りになりましたか。

-赤松さん
わりと最初からイメージは固まっていましたが、玄関の色に合わせて有孔ボードをオレンジに塗ったり、タイルを半分だけ貼るなどの、デザイン担当のKINPON独自のアドバイスもだいぶ効きました。
ロゴを担当してくださったのはイラストレーターのアワジトモミさん。彼女もKINPONさんが繋げてくださったので、非常に心強い存在でしたね。

映画 ネバーエンディングストーリーのキャラ ファルコンがモチーフ

-GO
他にこだわられた部分はやはり機材ですかね。

-赤松さん
ベルリンから取り寄せたH.A.N.D.Hi-Fiのスピーカーは絶対に入れたいと思っていました。いざ届いたのは、予想のひと回り大きかったんですけど(笑)、今となってはお店の顔みたいになっていて、皆さん気に入ってくださいますね。

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このスピーカーから流れる音楽目当てのお客さんも多い

-GO
こんなの普通の個人店では置いてないですもんね。音楽好きなら喜ばれることでしょう。

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定期的にDJイベントが開催される

-GO
来るたびにご飯もお酒も美味しい『flo』さんですが、クラフトビールやワインもドイツのものが多いんですか。

-赤松さん
ドイツは大手製造会社のビールは有名なのですが、クラフトビールは弱くて。なので、イギリスなどヨーロッパの他の国から取り寄せることが多いですかね。

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興味津々のGO

-GO
アートワークがどれもおしゃれで可愛いですよね。

-赤松さん
ジャケ買いは大前提ですかね(笑)。ただ前職のバーでの経験からブリュワリー(※ビールやワインの醸造所)は熟知しているのと、「ジャケットがちゃんとしてたら美味しい」というのは経験則からわかるので、安心して楽しんでいただけたらと思います。

“好き”と“好き”をつなげる

-GO
1周年を迎えられての今後の展望があれば、お聞かせください。

-赤松さん
お店のコンテンツをいろいろ増やしていきたいです。スーベニア的な商品も出したいですし、録音したMIXをお店のポッドキャストで配信したりは企んでいます。そのためにはもっと多くのアーティストや作家さんとコネクションを作っていければと思います。

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赤松さんお気に入りのホットサンドメーカー

-GO
赤松さんを見ていると、好きな音楽やお酒を一つに上手く繋げて、自分こそが一番好きな空間を具現化されているなと感じます。

-赤松さん
音楽活動はこれからもずっと続けていきたい。音楽をやりながらどうせ働くなら、自分が気に入った空間で気楽にやれることが一番かなと思います。気楽にやりすぎて、たまに店主の自分が一番酔い潰れることもありますからね(笑)。

flo周年
クラフトビールとホットサンド

-GO
ある意味、理想の働き方ですね(笑)。赤松さんの自由な人柄も相まって、『flo』には多種多様な人が集まってくるのではないですか。

-赤松さん
大阪の音楽とお酒好きの人たちが来てくれるのですが、最近うれしいのは、ベルリンの観光客がここに足を運んでくれることですね。特にベルリンを意識していることを全面的にアピールしていないにも関わらず、です。

flo周年

-GO
SNSなどで見て「これは間違いなくベルリンやん」って感じて、自然と集まってきてるんですかね。
赤松さん自身、ベルリンに行きたいという気持ちはありますか。

-赤松さん
行きたいですね〜。なんかわけわからん雑貨とかいっぱい買って帰ってくるんだろうな(笑)。

-GO
赤松さんがもし念願のベルリンを訪れられたら、その後の『flo』もより楽しみになりますね。改めて1周年おめでとうございます!

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flo

【住所】大阪府大阪市中央区北久宝寺町二丁目2-13 マエダビル地下1階
営業時間日・月・火・水曜日 19:00-2:00/木・金・土曜日19:00-3:00

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  • 『flo』祝1周年。堺筋本町にある、憧れのベルリン。

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