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chamois周年
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京セラドームのお膝元、西区・千代崎にあるスパイスカレーのお店『chamois(シャモア)』。
改装された木造小屋の中で提供されるカレーは、インドやネパール料理からインスパイアを受けながらも、唯一無二の独創性を感じる一品。店主の優しい人柄と共に、心に安らぎを与えてくれる味わいが魅力です。
仲介・施工を担当したのは渋井不動産。

この度3周年を迎えられた、立ち上げの経緯や、お店を運営される中での話を、改めて店主の松高まつたかさん(以下、アキラさん)に伺ってきました。

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協力してくれた同級生

-エイキチ
アキラさん、3周年おめでとうございます!

-アキラさん
ありがとうございます!

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ベビーフェイスなアキラさん

-エイキチ
アキラさんは、弊社代表の浅井と高校の同級生なんですよね?

-アキラさん
そうです。一兵(弊社代表の下の名前)とは野球部のチームメイトで、彼がエースで僕がセカンドでした。
大学を卒業してからは、友達の結婚式などでちょいちょい会う間柄でしたが、僕が飲食で働き始めた頃に彼が渋井不動産という会社を立ち上げたことを知って。そこから、「いつかお店を始める時は協力してもらえたらな〜」とうっすら考えるようになっていました。

-エイキチ
なるほど。それで実際にお店を立ち上げる時には、物件探しから内装のデザインまで全面的に協力させていただいたと。

-アキラさん
この場所も彼が見つけてきてくれて、一発目の内見で決めました。住んでいる堀江からも近いし、賃料や建物の雰囲気、全てがマッチしてここにしました。

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もともとは自動車部品の会社の倉庫だった

-エイキチ
僕、『chamois』さんの内装がめちゃくちゃ好きなんですよね。来るたびにいつまでも居たくなる空間と言うか。レイアウトやデザインがとても素敵で、どこか“小さな世界”の中にいるような感覚になるんです。

-アキラさん
ありがとうございます。デザインに関しては、僕や僕の奥さんもアイデアを出し合い決めていきました。壁の色を決めるために、渋井不動産の事務所で色見本を見せてもらった時があったのですが、その時に見つけた色の名前が「chamois(シャモア)」だったんです。

-エイキチ
え!それが店の名前になったのですか?「シャモア」っていう色があるなんて知りませんでした。

-アキラさん
なんか「カレー」とか「スパイス」ってワードは入れたくなくて。「〇〇屋」とか「〇〇堂」も考えたんですけど、どれもしっくりこなかったんです。「chamois」はフランス語で響きもかっこいいし、夜はカレー以外の料理も提供するので、カレー屋っぽくなく、収まりもいいので店名にしました。

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厨房側の黄色の壁がシャモア

20代は幅を広げる時期

-エイキチ
独立に至る経緯をお聞きしたいのですが、大学を卒業されてそのまま飲食の世界に進まれたのですか。

-アキラさん
卒業後は食品メーカーの商社で勤めていたんですが、面白くなくて1年弱で辞めました。それまでは趣味程度ではありましたが、料理を作るのが好きなので、まずは地元から近くのカフェで働きました。そこのオーナーが本格的に海外でシェフとして修行を積まれていて、「この人から学びたいな」という人だったんです。

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-エイキチ
その方から受けた影響は大きかったですか。

-アキラさん
そうですね。その方に言われたのが、「将来カフェを経営するにしても、カフェだけで働くより、レストランやビストロで働いてからの方が、幅が広がるから何があっても対応出来る」ということでした。
次に働いたビストロのオーナーからも同じようなことを言われたので、この時期に本格的な料理に向き合った経験が、今に活きていると思います。

-エイキチ
アキラさん自身、20代に幅を広げられたからこそ、『chamois』という現在地に繋がるわけですね。

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眠たそうに見えるが真剣に聞き入るインタビュアー

唯一無二のカレーを追求

-エイキチ
続いて、カレーのことをお聞きしたいのですが、現在『chamois』で提供されているカレーには、どういったルーツがあるんでしょうか。

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快く作ってくださった

-アキラさん
以前働いていたお店では、一つのメニューとしてカレーはあったのですが、実は僕、カレー屋で修業した経験はなくて。

-エイキチ
ということは、本場である海外で実際に学ばれたとか?

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-アキラさん
いや、それも特にしてないんですよね。大学の時にイギリスやフランスなどのヨーロッパには行ったことがあるのですが、当時はただの貧乏旅行といった感じでした。
その後、インドやネパールにも機会があれば行きたかったのですが、子供が生まれたりで行けなくて。今となっては、実際に本場の味を知ってしまうと、自分の味がブレてしまうかなと。だから逆に怖くて行けないです。(笑)

-エイキチ
それは興味深い視点ですね。行きたいけど、影響を受けてしまうかもというジレンマ。

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マトンやシカなどジビエのルーが多いのも特徴

-アキラさん
ルーツかどうかはわからないけど、自分自身が好きで、実際に食べにも行くのは、やはり本場を感じるインドやネパールのカレーです。
ただ、まんま同じものを出してるとは思われたくない。銀の皿を使わないとか、ルーは別盛りにするなど、他とは被らないようにする独自の工夫はしています。

-エイキチ
確かに。あいがけを頼んでも別皿で出て来るので、珍しいとは思っていたんですよね。

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ダルと副菜が盛られ色彩豊か 今回注文したのはイカとポークマサラ

-アキラさん
近隣にスリランカカレーの名店がありまして。リスペクトがゆえの差別化は意識していますね。

-エイキチ
ある意味、千代崎という地理的環境が生んだスタイルだと考えると面白いですね。

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深い味わいに沁みるインタビュアー

ふくらむ今後の夢

-エイキチ
3周年を迎えて、今後の展望があればお聞かせください。

-アキラさん
実はこの建物の2階が、未だ手付かずで物置になっているんです。ここも上手く改装して、いずれはギャラリーやポップアップスペースとして貸し出したいなという構想はあります。弾き語りのイベントとか出来たら最高ですね。

-エイキチ
(店内に貼られているポスターを見て)折坂悠太とか呼んでやってほしいですね。

-アキラさん
それめっちゃいいですね。少人数でプレミア感出してやるとかね。来てほしいな。

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-エイキチ
店舗展開などは考えられていないのでしょうか。

-アキラさん
特に考えてはいないですね。より認知をしてもらって広まってほしいと言う気持ちはありますが、今は常連さんに愛されるお店を、この場所でゆっくり続けていければと考えています。
最近は夜に来られるお客様も増えてきて、僕自身お酒が飲めないのですが、カレー以外のビストロメニューとお酒で楽しんでくださる方も多く、それは本当にありがたいと感じています。

-エイキチ
アキラさんの料理は色彩が豊かで、目でも楽しめる印象があります。それもこれも、今までの経験が反映されていると思うと、やはり若い頃に「幅を広げる」ということは大事だなと感じました。
近い目標として、2階をまずなんとかすることですね。その際は渋井不動産が全力でご協力させていただきます!

-アキラさん
ありがとうございます!一兵にもよろしく言うといてください。(笑)

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chamois シャモア

【住所】大阪府大阪市西区千代崎二丁目1-32
【営業時間】11:30-14:30L.O. / 18:00-21:00頃L.O.(売り切れ次第終了)
【定休日】不定休

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  • 『chamois』祝3周年。小さな世界で生まれる、唯一無二のカレー。

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