この夏、君は大人になる

大阪市は北区、JR大阪環状線『天満駅』から徒歩10分のところに、「部屋のど真ん中に水回りがある、独特なデザイナーズワンルームが空室になった」との情報を聞きつけた。
「どういう意味?」としか思えないが、百聞は一見にしかず。すぐさま現地へ走った。

いたってノーマルな玄関扉。この中に果たして独特な間取りのワンルームなど存在するのだろうか。。

扉を開けると、白を基調とした空間が視界に広がるが、確かにこの時点で普通じゃないことがわかる。この右手のガラス張りが水回りなのか。

え!?ちょっと待って、誰かいる!
この人、、もしかして、、

鈴木雅之だ!!!
なんで鈴木雅之がこんなところにいるんだ。。まさか、このガラス越しの空間にちなんで、自身の名曲『ガラス越しに消えた夏』を歌ってくれるというのか!?

いや、邪魔やな。
歌いもせず、無言でポーズを取っているだけなら、今すぐ帰ってほしい。
こっちは物件の撮影に来ているのだから。
ガラス越しに現れた水回り

一旦どいてもらった。
確かに情報通り、部屋のど真ん中にスケスケの水回りが存在した。想像以上のインパクトで、自分自身、テンションが上がっているのか下がっているのか正直わからない。

中のスペックも見ていこう。


手前にトイレと洗面台。トイレの機能性は高くないし、洗面台の収納スペースは自らで確保してほしい。

しかし、浴室はまさかの乾燥機能付き。「どこにどう干したらいいねん」という疑問は拭えないが、ありがたい機能ではある。ちなみに追い焚き機能は無い。
びっくりするくらいスケスケの水回りだが、周囲をカーテンで覆うことは出来るので、友達は気にせず呼べそうだ。
風呂とトイレの間にも、カーテンはあるのだろうか。

違う違う、そうじゃ、そうじゃない。ここにカーテンほしい〜♪
「ここに一番必要やろ」という場所にカーテンは付けられていない。あきらめて、トイレットペーパーがふやけるという事実を受け入れてほしい。


西向きのバルコニーは横幅はあるものの、奥行きはそこまで広くない。目の前は建物に覆われているが、撮影時が正午過ぎだったからなのか、室内が真っ白だからなのか、そこまで日当たりが悪いとは感じなかった。

バルコニーで寂しそうにしていた鈴木雅之に、残りを紹介してもらうことに。
収納もキッチンもいなせだね

玄関近くにまたがるオープンクローゼット。オープンすぎてただの鉄棒にしか見えないが、ぶら下がっちゃだ めッ!

キッチンはガスコンロ2口のグリル付き。スペースも広く確保されていて、デザイナーズらしからぬしっかり調理できるキッチンなので、ここで自炊しなきゃだ めッ!


思わず鈴木雅之もやってくる、ガラス越しに現れた水回りがど真ん中に鎮座するワンルーム。
先述のJR大阪環状線『天満駅』に加え、大阪メトロ堺筋線『扇町駅』も徒歩10分の距離だ。
駅近とは言えない立地だが、川や公園が近くにある落ち着いたエリアだ。
諸費用は、敷金ゼロ・礼金ゼロの賃料共益費込み月額7.9万円。
この賃料を、高いと思うか安いと思うかはそれぞれの価値観だが、敷礼ゼロで初期費用が抑えられるのは、絶対にお得だろう。

この夏、この部屋で、君は大人になる。
以上、渋井不動産でした。
Photo by : EIKICHI