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2020年ドバイ国際博覧会

いよいよ開催まで3ヶ月を切った『大阪・関西万博』。万博とはなんぞやについては、こちらの記事を参照いただくとして、本記事では、前回の『ドバイ万博』に触れたいと思います。

ドバイ万博では「どれだけの国や人が参加したのか」「どんなことが行われたのか」「果たして成功したのか」「現在の万博跡地はどうなっているのか」などを探ります。

*トップ写真 Tecture magより

ドバイ万博 開催概要

FACTS ERPより

大阪・関西万博と比較しやすいようスライドしながら参照ください。

中東・アフリカ地域初となったドバイ万博。本来は2020年に開催予定でしたが、新型コロナウィルス感染症の影響により1年延期。日本では同時期、TOKYO2020すなわち「東京オリンピック」が同年7月23日から8月8日開催されました。オリンピック開催前後日本では、何かと報道が過熱していたので、ドバイ万博が開催されていたことは、日本で生活する我々にとってはファンタジーとも言えるトピックだったかもしれません。

でも振り返るに値するほど凄かったんです!国際都市としてドバイがヤバイとは聞いていましたが、新型コロナ禍においても2,410万人(ドバイ万博公社発表)が来場し、過去最大級となる192の国と地域が参加し、大成功を収めました。

映像を見てもらうと、よりイメージが湧きやすいかと思いますので、こちらもあわせてご覧ください。

史上最大規模や史上最多の参加国数に加え、コロナ禍での徹底した感染対策や持続可能性の観点からも高い評価を受けました

金賞受賞「日本館」

2020年ドバイ国際博覧会公式サイトより

中でも話題となったのが、連日入館困難とされた、我らが「日本館」。

展示デザイン部門の『金賞』を受賞しました。「麻の葉(日本の幾何学模様)」と「アラベスク」を組み合わせたデザインで、デザインを担当したのが、「ルイ・ヴィトン 京都大丸店」や「東急歌舞伎町タワー」を手掛ける永山祐子建築設計らによるもの。

J CASTニュースより

ここで付け加えておきたいのが、日本館のレストランが「スシロー」であったこと。最先端の技術で商品を管理し、すしの鮮度を維持するなど、テクノロジーやデータ活用の点でも、日本をアピールする絶好の機会となりました。また、『大阪・関西万博』でも「スシロー未来型万博店」として出店が決定しています。めっちゃ気になりますよね。

インパクト大
パビリオン3選

万博の目玉といえば各国のパビリオン。国際博覧会史上初めてとなる「1カ国1パビリオン」ということで、パビリオン数も最多の192。その中から特に”なんだこれ!?”と仰天した3つをショート動画とともにご紹介します。

①フィリピン館

【概要】
フィリピンがこれまでに展示した博覧会の中で最大規模のスケール。サンゴ礁をテーマに、フィリピンの文化や人々のつながり、海洋民族としての歴史を象徴するパビリオン。

【注目ポイント】
・竹や金属メッシュなど、自然の有機的な形状を取り入れた建築
・サンゴ礁を想起させる空間形態と、その中にある前衛的な音楽環境を備えた建築内部
・船や海洋生物をモチーフにした展示で、航海術の発展を紹介

②英国館

Tecture magより

【概要】
近年のアルゴリズムの重要性の高まりと建築の関係性や、イギリスの多様性を発信するパビリオン。

【注目ポイント】
・CLTでつくられた円錐形のパビリオン
・パビリオンのファサードには、AIによって作成された詩を表示
・詩は各来館者から寄せられた言葉からAIが作成

③サウジアラビア館

Tecture magより

【概要】
地上6階、面積1万3,000平方メートルと世界各国のパビリオンの中でも2番目の規模。館内では、さまざまな技術を用いてサウジアラビアの雄大な自然や、2014年に世界遺産として登録されたジェッダ歴史地区などを表現したパビリオン。

【注目ポイント】
3つのギネス世界記録を樹立
・約7,798個のLEDライトを使用した世界最大のインタラクティブ・ライティング・フロア
・世界最長の32mのインタラクティブ・ウォーター・フィーチャー
・世界最大の1,302m²のLEDミラー・スクリーン・ディスプレイ
・国際的に認められたサステナビリティの最高ランクである”LEEDプラチナ認証”を取得

©︎Expo2020Dubai

次回、2030年の万国博覧会の開催地に選ばれたサウジアラビアの本気度が窺えるパビリオン。万博開催は、ますます加速する中東の発展に、拍車をかけることはまず間違いありません。

それでは最後に、『大阪・関西万博』でも再三注目されている、万博開催後の活用について、ドバイ万博跡地は今どうなっているかも紐解いていきましょう。

Expo City Dubai

ドバイ万博跡地の”現在”をPRする動画を見ていただくのが、一番早いのでどうぞ!
万博開催後を見据えた都市計画に基づき整備され、Al Wasl Plaza(大催事場)とテーマ館・モジュール館・UAE館を残し、現在は、”ドバイサウス”と呼ばれ発展しています。集合住宅やショッピングモールも建設中。オフィス街も完成したとのこと。

自動運転のドバイメトロ 東洋経済オンラインより

ドバイの主要スポットをつなぐ無人全自動鉄道のドバイメトロは、三菱商事や大林組などが参画。日本企業の技術が詰まった車両が、約8,000km離れた遠国を走っているなんて、ロマンを感じずにはいられません。

さぁ果たして、『大阪・関西万博』はどんな祭典になるのか。「日本館」の内部が、先日公開されたばかりですので、最後にこちらの映像で期待を高めましょう。

この目でこの足で体験するチャンスが、もうすぐそこまで迫ってきています。

次回は、『大阪・関西万博』の楽しみ方や注目のパビリオンについて紹介します。お楽しみに。

以上、渋井不動産 広報部でした。

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  • 【予習編①】迫る!大阪・関西万博の前に知っておきたい「ドバイ万博」のこと。

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