『大阪・関西万博』
開催まであと1年
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いよいよ開催まで365日となった『大阪・関西万博』。その公式キャラクターを務めるのが、こちらのミャクミャク。みなさん、お好きですか?
1,898作品の中から選ばれた、変幻自在のふしぎな生き物。「ミャクミャク」と愛称がついた際には、そのネーミングセンスにグッときた方も多いのではないでしょうか。
![pic3 – 【公式】渋井不動産](https://i0.wp.com/shibui.estate/cms/wp-content/uploads/2024/04/pic3.jpg?resize=640%2C480&ssl=1)
最近では、万博を盛り上げようと、広告やPR動画、ラッピングトレイン、マンホールなど、至る所でミャクミャクを見かけるようになりました。みなさんはマンホール、見つけられましたか?
オフィシャルストアも全国各地に続々オープンしており、ミャクミャクファンの私としては、大阪高島屋へ駆け込みたい衝動を抑え込む毎日でございます。
まだ近くにはないよ、という方はオンラインストアもあるので、チェックしてみてください。
国際博覧会の歴史
そろそろ本題に入ります。「そもそも万博ってなに?なんのために開催するの?」と疑問をお持ちの方のために、今回は導入編として、歴史や開催目的を紐解いていきたいと思います。まずは歴史から振り返っていきましょう。
![Le_Chateau_deau_and_plaza_Exposition_Universal_1900_Paris_France – 【公式】渋井不動産](https://i0.wp.com/shibui.estate/cms/wp-content/uploads/2024/04/Le_Chateau_deau_and_plaza_Exposition_Universal_1900_Paris_France.jpg?resize=640%2C459&ssl=1)
万博・・・BIE(博覧会国際事務局)の承認のうえ、国際博覧会条約に基づき開催される国際博覧会のこと。このBIEとは、万博が国際博覧会条約に則り開催されるよう監督するために設立された国際機関を指す。
https://www.meti.go.jp/policy/exhibition/index.html#bie
この国際博覧会には、登録博覧会と認定博覧会の2種類があります。簡単に説明すると、期間や規模が小さめで、2つの登録博覧会の間に1回だけ開催することができるのが、認定博覧会。今回の「大阪・関西万博」は、おおむね5年に1度開催される登録博覧会で、過去の大阪万博(EXPO’70)などと同様になります。
![スクリーンショット-2024-04-10-13.18.15 – 【公式】渋井不動産](https://i0.wp.com/shibui.estate/cms/wp-content/uploads/2024/04/スクリーンショット-2024-04-10-13.18.15.png?resize=640%2C870&ssl=1)
こちらの年表のとおり、国際博覧会の第1回は、1851年にロンドンで開催されました。1800年代はBIEの本部があるパリでの開催が多かったのですが、1900年代に入ると、世界各地で開催されるように。日本での開催は、70年の大阪万博を皮切りに、75年沖縄・85年筑波・90年大阪花博・05年愛知。今回で6回目となります。「思いのほか結構やってんな」というのが正直な印象。
1970年大阪万博を振り返る
![スクリーンショット-2024-04-05-16.45.41 – 【公式】渋井不動産](https://i0.wp.com/shibui.estate/cms/wp-content/uploads/2024/04/スクリーンショット-2024-04-05-16.45.41.png?resize=640%2C505&ssl=1)
それでは、1970年に大阪で開催された、『大阪万博(EXPO’70)』を振り返りましょう。「幼い頃、親に連れられて行った」という方は、記憶を呼び起こしてくだされば幸いです。
概要は以下のとおり。
開催概要
【開催期間】1970年3月15日– 9月13日の183日間
【開催場所】大阪府吹田市千里万博記念公園
【会場面積】330ha
【参加国】76か国・地域・4国際機関
【テーマ】人類の進歩と調和
![34bb40a0b986dd5128cd2843504873e5-640x512-1 – 【公式】渋井不動産](https://i0.wp.com/shibui.estate/cms/wp-content/uploads/2024/04/34bb40a0b986dd5128cd2843504873e5-640x512-1.jpg?resize=640%2C512&ssl=1)
延べ6400万人を超える入場者数を動員した大阪万博(EXPO’70)。2010年の上海万博までは、万国博覧会史上最多の入場者数でした。
話題を呼んだトピックと言えばやはり、アメリカ館で展示された「月の石」。これは、宇宙開発技術の高さを世界にまざまざと見せつけました。そして、会場に設置された「ムービング・ウォーク(動く歩道)」や、未来の電話機として展示された「ワイヤレスホン」といった未来技術は、当時の人々に衝撃を与えました。こうした技術の実現が、高度成長の原動力となったことは言うまでもありません。
![スクリーンショット-2024-04-11-15.11.46 – 【公式】渋井不動産](https://i0.wp.com/shibui.estate/cms/wp-content/uploads/2024/04/スクリーンショット-2024-04-11-15.11.46.png?resize=640%2C454&ssl=1)
このことからも分かるように、万博の開催意義とは、「今の日常をアップデートする」という短期的なミッションに留まりません。『10年後20年後、さらにはその先の”常識を形作る源流”に世界中がアクセスでき、発展していくこと』が万博開催の目的と言えるでしょう。
大阪万博と深い関係がある、浦沢直樹の「20世紀少年」を読み返すのも一興。ケンジ少年たちが目をキラキラさせ、見たいパビリオンの話を交わしたあの光景が、再び見られると思うと、心躍らずにはいられません。
EXPO2025 大阪・関西万博
ということで、いよいよ2025年開催の『大阪・関西万博』に触れていきましょう。各国首脳へのプレゼン資料のような、こちらの公式動画がわかりやすいので、お時間ある時にでも、ぜひご覧ください。
開催概要
【開催期間】2025年4月13日– 10月13日の184日間
【開催場所】大阪/夢洲(ゆめしま)
【会場面積】155ha
【参加国】161か国・地域・9国際機関(※2024年3月14日現在)
【テーマ】いのち輝く未来社会のデザイン
【コンセプト】ーPeople’s Living Labー 未来社会の実験場
![スクリーンショット-2024-04-05-13.27.51 – 【公式】渋井不動産](https://i0.wp.com/shibui.estate/cms/wp-content/uploads/2024/04/スクリーンショット-2024-04-05-13.27.51.png?resize=640%2C399&ssl=1)
会場は、大阪湾に浮かぶ約390haの人工島「夢洲(ゆめしま)」。そのうちの155ha(東京ドーム約30個分にあたる広さ)に、パビリオンワールド・グリーンワールド・ウォーターワールドの3つのエリアが設けられます。
25年1月末に開通を目指している『夢洲駅』は、大阪メトロ中央線『コスモスクエア駅』から夢咲トンネルを通って延伸予定。さらにその先の舞洲(まいしま)に伸び、『舞洲駅』と『新桜島駅』も新設予定です。将来的に、夢洲・舞洲・桜島が鉄道で繋がるなんて、大阪府の意地を感じます。
![スクリーンショット-2024-04-11-15.35.07 – 【公式】渋井不動産](https://i0.wp.com/shibui.estate/cms/wp-content/uploads/2024/04/スクリーンショット-2024-04-11-15.35.07.png?resize=640%2C437&ssl=1)
上記は『大阪・関西万博』のコンセプト。分かるような分からないような、抽象的なワードが並んでいますが、要するに、「世界中から様々なカルチャーや最新のテクノロジーを集結して、地球規模の問題・課題に取り組み、明るい未来にしてこうぜ」ということです。(※筆者解釈)
そんな大舞台に選ばれたのが、ここ「大阪・夢洲」なわけです。そして、来たる1年後、世界各地からこの地に英知が集まるんですね。いや〜シビレます。シビレついでに、会場のシンボルである超巨大な「大屋根リング」を紹介して、締め括りといきましょう。
![スクリーンショット-2024-04-11-16.08.41 – 【公式】渋井不動産](https://i0.wp.com/shibui.estate/cms/wp-content/uploads/2024/04/スクリーンショット-2024-04-11-16.08.41.png?resize=640%2C449&ssl=1)
こちらのリング状に光を放っているのが、本万博のシンボル「大屋根リング」。1周およそ2キロ、高さは最大20メートル。「多様でありながら、ひとつ」という「大阪・関西万博」の理念を表しているそうです。完成すれば、世界最大級の木造建築物となり、2024年4月時点で8割ほど完成しているとのこと。実際に見たら、さぞや圧巻なんでしょうね。
![スクリーンショット-2024-04-05-14.18.52 – 【公式】渋井不動産](https://i0.wp.com/shibui.estate/cms/wp-content/uploads/2024/04/スクリーンショット-2024-04-05-14.18.52.png?resize=636%2C356&ssl=1)
そしてそして、こちらの大屋根リングを含む会場デザインのプロデューサーを務めるのが、建築家の藤本壮介氏。直島のパビリオンや2026年岐阜県飛騨市に開校予定の「Co-Innovation University(仮称)」など、進行中のプロジェクトをいくつも抱える、売れっ子の建築家です。藤本氏が手がけるとなれば、個人的にワクワクが止まりません。
![pic – 【公式】渋井不動産](https://i0.wp.com/shibui.estate/cms/wp-content/uploads/2024/04/pic.png?resize=546%2C876&ssl=1)
日本では20年ぶりの開催である、万博。今回は歴史を振り返り、何のために開催するのかを考えてみました。
万博について、まだまだ語ることは山ほどあります。次回は、直近の「2020ドバイ万博」と、そのバトンを引き継いだ『大阪・関西万博』の国内外のパビリオンについて、深掘りしていきたいと思います。乞うご期待。