オレンジストリートすぐ
ほんとに秋ですか、10月ですか、と疑いたくなるほど日中はこの通りの陽射し。ただ、肌に当たる風は確実に秋をはらんだ冷たさを感じる今日この頃、南堀江四丁目へやって来ました。堀江と言ってもメイン通りの喧騒から一歩離れた、住環境バツグンのエリアです。大阪メトロ千日前線・長堀鶴見緑地線『西長堀駅』徒歩5分。オレンジストリートもすぐそこの立地です。
ご紹介するマンションの築年数は50年を超えていますが、エレベーターはちゃんとあるのでご安心を。「また階段物件かよ」と身構えていた方には嬉しい裏切り。それでは玄関扉を開けていざ中へ。
おっ、なんだか町内会の寄り合いで集う自治会館みたい、というのが率直な感想。このシューズボックスが、公共性に加担しているのは紛れもない事実。深緑に金文字で”⚪︎⚪︎町自治会”と書いたスリッパが中にしまってありそうです。
ひとまず入りましょう。
土間上がって左手にキッチン。というか台所。こちらも集会所感アリ。共用廊下側に面した台所は敬遠されるかもしれませんが、映画『横道世之介』の江口のりこがひょっこり顔を出して、ドラマが始まる気がするんです。玄関を開けた時から漂っていましたが、ここ人情感じる部屋です。
台所の奥には6帖洋室。絶対元々和室だったこのお部屋。頑張って時代に合わせている感じが愛おしく思えてきました。さらに奥にも6帖洋室が。
案外この和っぽい空間にカラフルなソファやスタンド照明などを置いたらハマりそう。Youtubeチャンネル「キオク的サンサク -記憶的散策-」のルームツアーを参考にすると、お金をかけなくても自分たちの”好き”を詰め込んでみたら、かなりいい部屋に仕上がりそうなポテンシャルを感じます。
ここは裏切らない水回り
要所要所で古さは感じていましたが、ここにきて銀風呂。これはもう粉末のホーミングクレンザーにデッキブラシ確定ですね。幸いにも体を洗うスペースはゆったりしているので、その点は褒めてあげましょう。ちなみに洗面台はノーミラー。各自お部屋で身支度してください。
集会所なんて言ってごめんなさい。インテリア次第で物凄く趣味の良い部屋になる気がしてきました。人情と哀愁漂う42㎡・2DKの諸費用は、敷金ゼロ・礼金2ヶ月の賃料共益費込み月額7.3万円。
水回りに古めかしさを感じるものの、初めての二人暮らしにはピッタリの当物件。堀江やIKEAでインテリア巡り、レコードショップでジョナサン・リッチマン(*)のバイナルを買って、スーパーで買った秋刀魚を焼いて、秋の夜長に読書なんて・・・手の届く日常がすぐそこに。
*THE VELVET UNDERGROUNDの熱狂的なおっかけで、元THE MODERN LOVERSのギターヴォーカル。ジョナサンのよれたヴォーカルがこの部屋に合う!
以上、渋井不動産でした。