北加賀屋つくる店舗貸家
本日はお久しぶりの北加賀屋シリーズです。まずは一連のおさらい記事を載せておきますので、お時間がある方はぜひご一読くださいませ。端的に言うと、「北加賀屋=アート」に絡めて書いた記事×3です。岡本太郎が、ことあるごとに芸術と爆発を絡めることからインスピレーションをもらいました。
北加賀屋ぶらり。アートと食と、個人的な思い出を書き綴ってみた。
【北加賀屋vol.1】よみがえった文化住宅〜右肩上がりの屋上編〜
【北加賀屋vol.2】よみがえった文化住宅〜幅1mのロフト編〜
自身で生み出す生活様式
今回ご紹介するのは、ご覧の2階建て店舗貸家。以前はアメリカ出身の環境アーティストがお住まいだったそうで、外観にもやや強めの主張が見受けられますね。
周辺には壁画アートや個性豊かなお店が点在し、なかでも当物件は「アートスポットに住む」とも言える佇まいです。
さっそく中へお邪魔すると、インスピレーションが降ってきそうなダイニングキッチンが現れました。前入居者さんのDIYにより仕上がった「住空間」だけあり、コツコツと注いできた愛情が、深い味わいになってお部屋全体を満たしています。
照明やインテリアを配置するだけで、恐ろしく化けそうなポテンシャルを感じるものの、ここから更に手を加えて、カフェやアトリエなど、あなたの様式にあつらえるも一興。なお、現状和式のトイレについては、オーナー様と相談して洋式への変更も可能です。
キッチンは、”炊事場”と呼びたくなる佇まい。2つのシンクと蛇口、ガス2口のコンロが並ぶゆったり設計で、棚や収納も多めに設けました。
調理スペースは、背面のカウンターもご活用ください。創作活動に行き詰まったときは、パンやうどんなど、白い粉を無心でこねるなどお勧めです。
2階、発展途上のフロア
上階は和室のフロア。「タタミ、めっちゃ変色してるやん」とテンションが上がったあなたには、ここに住む権利と適正があります。
ついでに言うと、上階の床はなかなか傾いているので、DIYがてら水平をとるか、そんなもんだと割り切るかしていただければ幸いです。
タタミや扉などについては、希望を出せば、オーナー様の負担で撤去も相談可能。
お風呂は「寿楽温泉」へ
ちなみに、当物件にはお風呂がありません。もちろんこれは大きなネックになるものの、同時に通いたくなる銭湯も見つけておきましたので、ご意見ご感想はひとまず読んでからいただければと存じます。
写真は徒歩5分の『寿楽温泉』。2021年夏、創業60年の歴史に幕を下ろし、解体まで決まっていたところ、散歩中に偶然通りかかった南港病院の医師によって再建を果たしたというドラマチックな銭湯です。
その背景には、「寿楽温泉は商店街のシンボル的存在。なくなれば街のにぎわいが消える。人がいなくなれば、病院があっても患者さんがいなくなってしまう」という想いがありました。
現在は街の人々と協力して、“常連さんも新規客も快適に過ごせる銭湯”を目指した空間づくりや、様々なイベントも開催。電気風呂やジェットバス、サウナなど、定番のラインナップも揃えられています。
参考記事:「憩いの場、守りたい」病院運営の老舗銭湯「寿楽温泉」の挑戦/毎日新聞
寿楽温泉の熱にあてられたところで、物件紹介もおさらいに移ります。住之江区北加賀屋より登場した53㎡の店舗貸家は、大阪メトロ四つ橋線『北加賀屋駅』徒歩3分。
アートスポットが点在するスポットの真ん中に位置し、自身もひとつの「作品」として佇んでいるような、白くていびつな物件です。住める店舗(事務所)にするも良し、さらに快適に住める住居へあつらえるも良し。
諸費用は、保証金6ヶ月・賃料月額5万円。
初期費用や改装費はかかるものの、新進気鋭のアーティストこそ使いこなしてほしい店舗貸家。この大きなポテンシャルは、あなたの手で開花させてやってください。費用や内装で躊躇してしまった時こそ、まずはお気軽にお声がけを。
以上、渋井不動産でした。