野江で見つけたスローライフ
やってきたのは、城東区成育(せいいく)。なんともすくすく育ちそうな地名の通り、周辺には幼稚園や教室、公園などが多く、まさにすくすく途中の子供たちも多く見かける。
本日紹介するのは、そんな成育にある戸建て。最寄りの京阪線・JR線『野江駅』はともに5分ほどで、徒歩10分圏内には谷町線や今里筋線まで揃うという驚きのアクセス。
驚きついでに言うと、肝心の戸建ては築年数不詳である。「物心ついた時にはここで居を構えていたんです」なんて、戸惑いながら生い立ちを話す当物件の姿が目に浮かぶ。そんな主人公が、
こちらです。
あれ?もしかしてここがALWAYS 三丁目の夕日?吉岡秀隆が住んでなかった?なんて懐かしさすら感じさせてくれる木造戸建てだ。
バチバチの角地なうえに、電車が通る高架も薄っすら見える立地。しかし、とてつもない存在感と希少性は抜の群である。
右手には軽自動車のみ駐車可能なスペースも確保。ペーパードライバーの私は駐められる気がしないサイズ感だが。
さっそくお邪魔すると、田舎に帰省したような錯覚に襲われた。段々になった玄関土間がそうさせるのだろうか。
ガラス戸の向こうは3帖ほどのDEN。洋室と呼ぶには狭い、いわゆる多目的スペースのようなものだ。
イナカ モンの再来
奥へ進むと、3帖と6帖の和室が登場。外観に比べ幾分もフレッシュな畳は、しっかりとイ草の香りが保たれている。
田舎でのスローライフに憧れる方は多く、過去に『【北摂】吹田の古民家で田舎暮らし、始めませんか。』を掲載した際には、瞬く間に埋まってしまった。物件の魅力なのかイナカ モンの人気なのか定かではないが、とにかく反響が凄かったのだ。
当物件においては憧れの田舎暮らしではないものの、「昔ながらの日本家屋で丁寧な暮らしを営む」ことなら十分に叶えられる。
むしろ、大阪市内の利便性を享受しながら理想の暮らしが叶うなんて、盆と正月がいっぺんに来るようなものだ。まるで櫻井くんと相葉くんが同日に結婚発表したような。
もうこの廊下が渋いのなんのって。縁側に座ってスイカなんか食べたいものだが、左手の戸の向こうは庭ではなく先ほどの駐車スペースである。
では、この廊下に配置された水回りを順に見ていこう。
期待を裏切らない見た目と機能
初代ファミコンのような洗面台に、風呂は銀色の四角いタイプ。昭和レトロのお手本のような見てくれなのに、追い焚きが備わっているという抜かり無さ。
トイレに行きたいと夜中に目が覚めたとしても、ちょっと勇気を出さなければ辿り着けない、そんなトイレが当物件のトイレ。しかし唯一の救いはウォシュレットが完備されているということ。
和室横にはダイニング・キッチン
ラストは奥行きのあるお台所。奥にはダイニングテーブルを置くスペースもあるが、恐らく和室のちゃぶ台で食卓を囲むだろうか。
コンロは予想通り自主設置タイプ。キッチン左手には勝手口も設けられている。
勝手口を出ると、物干しスペースのような屋根付きバルコニーが。背面には室外洗濯機置場があるため、洗濯物はダイレクトに干すべし。
では、おさらい。城東区成育から登場した52㎡の戸建ては、JR線・京阪線『野江駅』徒歩5分。谷町線や今里筋線も徒歩10分以内の3駅4路線のアクセスが叶う立地だ。
諸費用は驚きの敷金10万円・礼金10万円の月額6.5万円。
都心のネオスローライフをお試しで始められる賃料設定である。激烈に渋い日本家屋で、丁寧な暮らしを営みたい方はぜひ。お問い合わせは渋井不動産まで。
【良かった点】
◎3駅4路線のアクセス
◎築古好きには堪らない昔ながらの戸建て
◎駐車スペース有(軽自動車のみ)
【気になった点】
△角地・線路近め
△室外洗濯機置場