江戸堀の古民家
西区江戸堀一丁目には、古民家が多く立ち並ぶ一角がある。築年数不詳の、いつ建てられたのかさえわからないような古いものばかりで、実際に入居中の物件もあれば店舗として商売を行っている物件も見受けられる。
ご覧のように路地は細く、二人並んで歩くのがやっとの幅感。人気店ができれば、たちまち渋滞が起こりそうである。
古民家を改装して店舗を始めたい、そんな方にオススメしたいのが本日の物件。
ご覧頂いているのは古民家エリアに新しくできた鮨屋「すばる」というお店。この一本中に入り組んだ、いわゆる隠れ家的な立地にもかかわらず、足繁く通う人も多いのだとか。
SNSが隆盛の昨今、「視認性の良さ」の優位性はそこまで無いと言える。
さて、玄関をガラリ。
チクフル感しか感じない内装ではあるが、もちろん改装前提。これからここで事業を始めるあなたが理想を追求し、イメージを膨らませながら大改装を施すので今の姿は参考程度にどうぞ。
とは言いつつ、この古民家独特の土間の広さというのは、テンションが上がる。今回の紹介とは関係ないが、自身の住居も土間を広くしたいと改めて思える一面だ。
※弊社株式会社NONFIXは設計・施工も担当できますので、お気軽にご相談くださいませ。
1階の広さはおよそ10坪ほど。この1階部分が比較的キレイなのは、過去にリフォームを行ったから。ちなみに2階は何も手を加えていないので、正直かなり傷んだ状態であるがそれは後ほど。
業種に関して、焼き肉・焼き鳥などの重飲食は不可だが、それ以外の業種であればご相談いただきたい。
カフェはもちろん、独特のコンセプトのあるお店などは、この隠れ家的な立地と相性が良さそうだ。木造の和のテイストを生かして、日本酒のお店なんかもいいかもしれない。
さて、こちらは先程紹介した傷んだ2階。
「傷んだ」と軽くジャブを打っておいたが、現状は「荒廃した」のほうがニュアンス的に近いだろうか。リフォームの手が届いていないところなので、築年数がモロに見える。正直、歩くのも少しヒヤヒヤした。広さは約4坪ほど。
この2階は荒廃しているだけでなく、床の傾きもある。天井の沈みもあるが、これに関しては抜いてしまえば問題は解決しそうではある。(要確認)
現状有姿のままでの引き渡しとなるので、どこをどう直していくのかも内覧時にしっかり見極める必要がある。
バルコニーからの景色。
冒頭にもお伝えしたとおり、古民家が密集しているエリアのため、大きな音を出したり騒ぐのはNG。特にこの2階は音が外に漏れやすいので、改装して2階を使用する際は防音の面も気にする必要がある。長く商売を続けていくには、周辺の人たちと良好な関係を築くというのも大切な要因だ。
西区江戸堀一丁目の隠れた古民家で始める新事業。
繰り返しになるが、視認性の重要度は今や低く、「どんなコンセプトでどんな内装に仕上げるか」だと渋井は考える。一人でもお客様が来れば、SNSを通じて世界中に情報が拡散され、ここをめがけて大勢の人が来てくれるようになるはずだ。
改装にそれなりの馬力が必要だが、時代に逆行した古民家の雰囲気にお店のコンセプトがガッチリハマれば、唯一無二の店舗で勝負ができる。
賃料・条件等は、渋井不動産までお問い合わせを。
(物件番号:86535)