温故知新
意味:前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること。古いものをたずね求めて新しい事柄を知る意。(出典:goo 辞書)
こんにちは、サトシです。突然ですが、見出しの『温故知新』という言葉、良い言葉ですよね。“古きをたずねて新しきを知る”、僕は勝手に「ルーツを知れ」という意味だと認識していますが、あながち間違ってはいないでしょう。確かに、音楽にしてもカルチャーにしても、ルーツを知ることでさらに奥深く楽しむことができますよね。
そこで思ったんです。
温故知新の対義語はなんだろう、と。
インターネットや図書館で辞書を漁ってみても、腑に落ちる答えは得られませんでした。いくら偏差値3の僕でも、さすがに『温新知故』でないことぐらいは分かります、
なぜそんなことを思ったかと言うと、渋井不動産で紹介する物件って、そのほとんどがチクフル物件じゃないですか。確かに、チクフルにはチクフルならではの雰囲気や味があり、新築に比べると家賃もお求めやすい。好きか嫌いかで言えば大好きです。とはいえ、渋井不動産は別にチクフル至上主義というわけではありません。古かろうが新しかろうが、流行っていようが廃っていようが、「良いものは良い」と思える心を大切にしたいものです。
というわけで、本日は少し趣向を変えます。「新しいものをたずねて古きを知る」という意味も込めて、珍しくド新築物件を紹介したいと思います。
THE HIGH HORIE
見事その舞台に選ばれたのは、京阪電鉄不動産株式会社が仕掛ける「 THE HIGH 」ブランドの第1弾、『THE HIGH HORIE』。
今年の1月に完成したばかりの分譲デザイナーズマンションです。物件所在地は西区北堀江三丁目。交通量の多い新なにわ筋沿いに建つマンションですから、見たことある方も多いのではないかと思います。
最寄りの大阪メトロ長堀鶴見緑地線・千日前線『西長堀駅』が徒歩1分、電車に乗れば『心斎橋駅』まで3分、『なんば駅』まで4分のグッドリッチ。このあたりの住環境については、これまでに何度もブログで力説している通り。
「知らないよ」という方は、“【渋井の論】Vol.2 「住みたい街ランキング」BEST3”をご参照ください。そこで熱弁しています。
“HIGH”と名の付くわりに、地上12階建てとそれほど高いわけではありません。が、その“HIGH”が指し示すのは物理的な高さではないように思います。あくまでも僕は「ワンランク高い上質な生活」という意味だと捉えました。あと価格・賃料も。
ド新築ともなると、オートロックや宅配ボックスは当たり前のような顔で完備。しかもオートロックは非接触式。「オープンセサミ」と唱えながらセンサーに鍵をかざすとオートロックが解錠されます。
ご覧ください。車のリモコンキーみたいな鍵です。この日のために極秘ルートで仕入れてきました。仮に道端で拾っても、これが家の鍵だと一目で分かる人はいないでしょう。
偏差値3以上はあるであろう優秀なチップが内蔵されているので、万が一無くしたら大変そうですね。保管方法、携帯方法には気を付けたいところです。
シャキン
ボタンを押すと、バタフライナイフさながらに鍵が飛び出してきます。見た目も良いですし、何度もカチャカチャしたくなる感触が自慢。今まではディンプルキーというだけで「ハイセキュリティーや!」なんて喜んでいましたが、時代はもうここまで進んでいるんですね。あっぱれです。
※防犯のため、画像にボカシ加工をしております。
コンシェルジュサービス有
オートロックを抜けると、凛としたコンシェルジュがあなたをお出迎え。
「コンシェルジュって何をしてくれるの?」と疑問をお持ちの方も多いかと思いますが、基本的には郵便物の取次やクリーニングの代行、タクシーの手配など、“生活をより一層便利に、そして充実させてくれる人”という認識でOKです。生活する上で困ったことがあれば、一度コンシェルジュに相談してみると良いかもしれません。
グランドラウンジ
共用部のグランドラウンジは、見渡す限りラグジュアリー感に溢れています。「第二のリビングルーム」をテーマに設計された二層吹き抜けの大空間です。
客人を待たせるにしても、こんな空間だと鼻が高いですね。住む人、訪れる人の両方に感動を与えてくれます。
Wi-Fi、使えます
また、当物件は無線LANサービスあり。住居内にはあらかじめ無料のWi-Fiが用意されているので、別途接続機器などを用意する必要はございません。通信容量を気にすることなく、快適にインターネットを楽しんでいただけます。
また、このラウンジにも高速のWi-Fi環境が整えられていますので、あとはお手持ちの携帯やPCを接続するだけ。おかげで仕事も捗ります。
ん?仕事って?
SOHO区画
パソコン一台あればどこでも仕事ができる
今の時代、そんな人も珍しくありません。「会社と自宅」「仕事と趣味」それらの境界は曖昧なものとなってきました。そのような流れを汲んで、当マンションの2階~4階は『SOHO区画』とされており、そこでは会計士や弁護士などの士業事務所はもちろん、エステやネイルなどのプライベートサロン、書道や華道などの教室を開くことができます。また、必要であれば共用施設のミーティングルームもご利用いただけます(要予約)。
マンションも時代の変化に合わせて進化していくものなんですね。
この日はどこかで引越し作業が行われていたため、エレベーター周りはガチガチに養生されておりました。おかげでその雰囲気が掴みづらいですが、混雑を避けるためにもレベーターは二基搭載。
セキュリティーについても抜かりありません。先ほどの鍵をセンサーにタッチしないと目的階に行けない仕様となっており、タワマンと同等の高水準なセキュリティーを誇ります。
今回はマンションの紹介で終わろうと思っていましたが、せっかくなのでお部屋も見ておきましょう。
各フロアの内廊下はホテルライクな仕様。
外部からの視線が届かないので、あなたがどの部屋に住んでいるかバレることはありません。部屋を出た瞬間に外の天気が把握しづらいのは難点ですが。
さて、こちらが紹介の一室。
当マンションには、30.18㎡~74.15㎡の全27タイプの間取りが用意されており、現在その中から数パターンが賃貸募集されています。本日は38.42㎡の1LDKをご紹介。ちなみに所在階は6階です。SOHO区画ではありませんが、事務所利用のみOKです(サロン・教室は不可)。
日頃紹介しているチクフル1LDKと比較しながら読んでいただくと、より一層楽しめるかと思います。
それでは参りましょう。
土間撤廃
何と言ってもド新築ですから、室内がキレイなのは当然のこと。その代わり、玄関土間という概念はなくなるようです。いわゆる「靴を脱ぐスペース」というものがなく、キッチンまで続くフラットなタイル張り。一言で言うならゴー☆ジャスですね。
いかんせん土間がないので、どこで靴を脱ごうがそれは入居者様の自由です。が、丁度ドアを開けたところにシューズボックスがスタンバイしているので、靴はこの辺りで脱ぐことになるでしょうか。容量についても文句なしです。
対面キッチン
廊下を進むとキッチンスペース。憧れの対面キッチンです。スペックとしてはガスの2口コンロが搭載され、味噌汁を沸かしながら野菜炒めを作ることができます。贅沢を言えば魚焼きグリルも欲しかったところですが、見た目のスタイリッシュさを優先した結果でしょう。
また、白くて美しい天板はキズや汚れに強いメラミンカウンター。シンクもシンクで、水ハネ音などを抑える静音設計です。
リビング8.5帖
キッチンからの眺めはこんな感じ。
リビング・ダイニングとして実際に使えるサイズは約8.5帖で、広過ぎず狭すぎずな空間ですが、ダイニングテーブルとソファ・テレビ・ローテーブルを置くとなれば少し窮屈でしょうか。
普段、渋井不動産のブログで紹介している1LDKは、そのほとんどが45㎡以上です。それに見慣れているせいか、38㎡と聞くとどうしても狭く感じてしまいますが、コンパクトで無駄のない暮らしを目指すなら丁度良いと思います。そもそも、世間一般の1LDKはこのぐらいが標準サイズかもしれません。
Favorite View
このビューが個人的に一番のお気に入りです。
キッチンとリビングの間には段差が設けられており、高低差で空間を仕切るという技アリ設計。
当マンションは「デザイナーズマンション」という触れ込みですが、一般的に連想されるコンクリート打ちっぱなしの壁やガラス張りの透け透けバスルームなどではなく、どちらかと言えば洗練された落ち着きのあるデザイン。これといった特徴やクセはありませんが、いかにもなイヤらしさも感じません。
キッチンの脇には収納スペース。掃除機などの家電や、生活用品の収納に一役買ってくれることでしょう。
また、キッチン下部にはローキャビネットがステルスされています。何を仕舞うかはあなたにお任せしますが、あれば何かと便利だということは言わずもがな。
さっきも言った通り、内装にこれといったクセや特徴はありません。それに加えてエアコンもありませんが、この部屋に関しては入居と同時にエアコンが付与されます。と言っても、決してあなたのモノになるわけではないので、退居の際に持ち帰らないようにご注意を。
ゆとりある天井
強いて特徴を挙げるとするならば、この天井高でしょうか。その高さなんと3メートル。『THE HIGH』の名に恥じない天井高です。シャンデリアやペンダントライトをぶら下げても天井からの圧迫感がありませんし、実際の帖数以上に広く感じられます。
ちなみに一般的なマンションの天井高が2.4メートルほどですから、その違いは一目瞭然です。
バルコニーは西向き。
黄昏れたり、洗濯物を干すだけなら十分な広さでしょう。
ここに来るまでは見事な晴れ模様だったのですが、突然の曇天ゆえに日当たり具合を確認することはできませんでした。とはいえご覧の抜け感ですから、夕方付近になるとまばゆい西陽が水平に近い角度で差し込むことでしょう。
写真の新なにわ筋は片側4車線もある大きな道路。おかげで、6階という中層階でありながらも閉塞感のない開放的な眺望を実現しています。
コンパクトな洋室
さて、続いてはリビングに隣接する洋室をご覧ください。
サイズは約3帖と小ぶりですが、床から天井まで伸びるコーナーサッシが明るさと開放感を生み出しています。
クローゼットもご覧の通り。
ちなみに、この洋室の寸法は幅1.64メートル×奥行き2.97メートルの細長い形状。参考までに言っておくと、ダブルサイズのベッドが丁度良い塩梅で収まるサイズ感です。
事務所使いがメインという場合は、ここを書斎にしてみても良いかもしれませんね。
充実の水回り
さて、最後に水回りを見ていきましょう。
トイレはTOTO製のウォシュレット一体型便器、その名も『ZJ2』。もちろん新品未使用です。この便器の特徴は「トルネード洗浄」と呼ばれる渦巻くような水流。少ない水量で、汚れが付着しやすい箇所も効率的に洗浄してくれます。TOTOさんの知恵と技術が詰まった逸品です。
続いては脱衣所。
洗面台の丸い鏡が可愛らしいですね。清潔感と高級感が伝わる人造大理石のボウルに、天板は汚れや水垢に強いメラミンスタイリッシュカウンター。また、鏡の横には基礎化粧品やドライヤー、イソジンの収納に便利なリネン庫が完備されています。
ちなみに洗濯機置場は洗面台の向かいにございます。
続いてのバスルームは1416サイズのゆとりある空間。大のオトナでも、足を伸ばしてゆったりとお寛ぎいただけます。
追い焚き機能はもちろんのこと、浴室乾燥機も標準装備。ライン状のLED照明もカッコいいですね。設備の充実度については「さすが新築」の一言です。
さて、今年の1月に完成したばかりの『THE HIGH HORIE』、いかがだったでしょうか。普段はチクフル物件ばかりを追いかけている僕ですが、たまにはこうしてド新築のマンションを訪れてみるのも良いですね。チクフルにはチクフルの良さがあり、新築には新築の良さがあることを再確認できましたし、それに加えて今どきの住居がいかに進化しているかも思い知らされました。
今回紹介した一室は38.42㎡の1LDK。今のところ、他のフロアで別タイプの部屋もいくつか募集されているので、見てみたいという方は一度お問い合わせください。
諸費用は敷金ゼロの礼金2ヶ月、気になる賃料は共益費込の月額15万円。設備や共用施設の充実度はご覧いただいた通り、その代わり賃料も“HIGH”です。当物件で、ワンランク上のHIGHグレードな暮らしはいかがでしょうか。
まとめ
【良かった点】
・ラグジュアリーなグランドラウンジ
・Wi-Fiが使い放題
・高水準のセキュリティー
・コンシェルジュサービスあり
・充実した設備面
・開放感を与える3mの天井高
・SOHO利用可能
・『西長堀駅』徒歩1分の駅チカ
【気になった点】
・やや物足りない部屋の広さ
・周辺の新築相場に比べても、賃料はやや高め