本日の舞台は中央区南船場四丁目。長堀通りを挟んで南側にはアメ村、そして四ツ橋筋を挟んで西側には堀江という説明不要のグッドリッチです。アメ村も堀江も“オシャレな街”であることは間違いないですが、ここ南船場四丁目からは少しばかりアダルトで小粋なオシャレさが感じられます。
「服屋」というよりかは「ブティック」、「ピザ屋」というよりは「ピッツェリア」、「東京」というよりは「TOKIO」、そんな感じです。
さて、本日はそんな南船場四丁目から、個性溢れる素敵な事業用物件をお届けしましょう。
「南船場ちゃうんかい」という声が聞こえてきそうですが、あいにくちょっとだけ逸れます。とはいえ反復横跳びで地域間を行き来できるぐらい僅差ですので、ここも“南船場”と一括りにしてしまっても問題ないでしょう。
紹介する物件は1986年築のRC造7階建てビル。人通りも多く、南船場の商圏ド真ん中のポジショニング。ターゲットは2階ですが、一見さんでも入りやすい雰囲気です。
丸裸の13坪
それでは早速ご覧いただきましょう。
目の前に広がるのは約13坪のトイレも何もないスケルトン空間。天井で交錯する梁が絶妙なアクセントを与えていますね。
あくまでも個人的な意見ですが、このスケルトン状態こそが建物の一番カッコ良い姿だと思っています。それはオートバイも同じ。タンクやシートなどの外装類を全て取っ払って、タイヤ・フレーム・エンジンだけになった姿って何だかセクシーじゃないですか?機能美というか何というか。深く頷いたあなたとは美味しいお酒が飲めそうな気がします。
ひとつの空間ではありますが、階段があることによってまるで2フロアあるかのような錯覚を覚えます。天高にもゆとりがあるので、チェ・ホンマンが垂直飛びしても頭をぶつける心配はございません。
飲食店であれば厨房設備やグリストなどの設置工事が必要になってきますが、アパレルなどの物販店であれば、シンプルな工事だけで十分カッコ良くなるポテンシャルを秘めています。また、以前はサムギョプサル屋さんだったということもあって重飲食もOK。美容室なんかも抜群に似合いそうですね。いずれにせよ、業種については一度ご相談ください。
そしてここでまさかのサプライズです。紹介するのはワンフロアだけのはずでしたが、何やら上に続く階段が・・。
こんなの今までに一度も見たことありません。他に類を見ない奇天烈ポイントです。聞くところによると、もともとは2階と3階のメゾネット型になっていたんだとか。
そんなことだろうとは思ってましたが、階段と言えば“映え”、ここは是非ともインスタスポットとしてご活用ください。良い写真が撮れそうです。
山あり谷あり
もうひとつの特徴はこのジグザグのビッグウインドウ。路面ではないものの、外からの視認性はバッチリです。
それにしてもこの窓、まるで「人生山あり谷あり」を表現しているようです。商売も同じですね。
お店の内装やインテリアなどを“ソフト”とするならば、建物は“ハード”です。ソフトについては工事なりセンスなりでどうにでもなりますが、ハードそのものをイジるとなると建物の所有者でもない限り無理でしょう。だからこそ、当物件のように最初から個性に満ちたハコを見ると嬉しくなります。
と思ったのですが、そういえばトイレがありませんでした。店外にあるのかとフロアをうろちょろしてみましたが、やはり見当たりません。となればここにトイレを設置するのがベターでしょうか。
スキップフロアとジグザグの窓、そして行く手を阻まれた階段、個性に満ちた13坪は自信を持ってオススメできます。
「ここをああしたい」「あそこをこうしたい」など、記事を読み進めるにつれて色々なイメージが湧いてきたのではないでしょうか。
まさに一見の価値アリ、是非一度ご内覧ください。
業種条件や賃料、その他詳細のお問い合わせは渋井不動産まで。
(物件番号:73900)