さて、今回で第3回目となる『渋井の論』。
『渋井の論』とは渋井不動産の営業部・広報部・総務部が一堂に会し、世の中にある「一概に定義できない」事柄についてディスカッションするという企画。
メンバーそれぞれの意見や持論、経験や偏見、それら全てを一度大鍋に入れ、ああでもないこうでもないと言いながら吹きこぼさぬようにグツグツと煮込む。
そうして出来上がった結論を『渋井の論』として皆さんに共有するものである。
それでは今回のテーマを発表しよう。
地域の特徴、今後の展望、賃料相場など様々な要素を加味して議論し合った結果3つのエリアが挙げられた。
勘違いしないでいただきたいのは、「ここに店を出せば儲かるよ」だとか「流行ると思うよ」なんてことを言いたいわけではない。これから紹介していく3つのエリアは単純に渋井が注目している場所であり、もしくは「ここにこんなお店があったらいいなぁ」というエゴイズムである。
上記を踏まえた上で読み進めていただければと思う。それではいってみよう。
①京セラドームエリア
京セラドームといえば言わずと知れたオリックスバッファローズの本拠地である。所在地は西区千代崎だが、大正区や港区、浪速区からもほど近く、多くの人がこの場所に訪れることは言うまでもない。
その他にも「イオンモール」や「フォレオ」といった複合商業施設があるのも大きなポイント。ドームの南東には木津川と尻無川が交差しており、川沿いには“ジャンクだけどオシャレ”なお店が多数並んでいる。
駅を出てスグの「ナインモール九条」や「キララ九条」といった商店街は活気に溢れているが、少し離れた住宅地や道路沿いはお店が少なく寂しい印象を受ける。比較的空き物件も多めなので、是非ともお店を出して街を盛り上げてほしいと思う。
もうひとつの大きなポイントとして、まだ構想段階ではあるが京阪中之島線の延伸計画である。「中之島」駅から九条を経由し、新桜島方面へ延伸するというものだ。もうお分かりだろう。駅の利用者が増えることで地域の活性化が期待できるのだ。
これからさらにアツくなるであろう京セラドームエリア、今が狙い時かもしれない。
大阪城エリア
続いては大阪城エリア。
ここで言う大阪城エリアとは、大阪メトロ中央線「森ノ宮」駅から「緑橋」駅周辺のことを指す。森ノ宮には大阪府立大学と大阪市立大学を統合した新大学の設立が2022年に決定しており、多くの若者が訪れるフレッシュな街になることだろう。
先ほど京阪中之島線の延伸計画について説明したが、実は中央線にも延伸計画がある。「コスモスクエア」駅から「夢洲(ゆめしま)」までの計画区間なのだが、なぜ各鉄道会社が西を目掛けて延伸を計画しているか。勘の良い方はもうお気づきだろう。
写真を見ての通り現状はただの更地だが、夢洲といえば2025年の大阪・関西万博の開催地であり、IR(統合型リゾート)の開業も予定されている大阪屈指のホットスポットなのである。
世界中から人が集まる万博に加え、大学も新設されるということで、中央線も気合い十分といったところだ。このビッグウェーブに乗るか否かはあなた次第だが、今後盛り上がるエリアであることは間違いない。
通天閣エリア
最後は通天閣エリア。
浪速区・西成区・阿倍野区・天王寺区、4つの区がひしめき合っており、大阪の濃い部分をぎゅっと絞ってコトコト煮詰めた濃縮ゾーンのイメージを持つ方も多いだろう。言ってしまえばカオスだが、裏を返せば実に面白いエリアなのだ。
正直、以前まではお世辞にも綺麗とは言えない街だった。しかし阿倍野ハルカスやキューズモールが建設されて以来、天王寺公園も整備され、街もどんどん綺麗になってきた。2022年にはJR環状線「新今宮」駅に星野リゾートの開業も予定されており、国内外問わず今以上に観光客が増えることだろう。
弊社にも南大阪出身者が3名いるのだが、3名とも口を揃えて言うのは「夜遊びできる店が少ない」ということ。終電を逃した場合、ネカフェに行くか適当な居酒屋に入るか街を彷徨うかの3択を迫られる。ビルやチェーン店が多く都会的ではあるが、夜の街を彷徨う人々が求める“小洒落た店”についてはまだまだ開拓の余地がありそうだ。
以上、渋井不動産が選ぶ『今、お店を出してほしい場所』は上記3つのエリアとなった。くどいようだが、いずれも今後注目のエリアであることは確かだ。
そのうえで最終的に辿り着いた結論は以下の通り。
以上、あなたの物件探しの参考になれば幸いに思う。
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