本日は久々に事業用物件を紹介しようと思っているのだが、「中央区に安くて良い物件はないものか」と探しておられる方は要チェックだ。
物件の所在は写真が示す谷町筋の少し外れ。谷町線「谷町四丁目」駅と「天満橋」駅の丁度中間地点。いわゆるオフィス街のド真ん中ということもあり、フラッと遊びに行く場所ではないかもしれないが、近くには大阪城公園があり、サラリーマンやOL以外にも旅行者や外国人観光客で賑わうエリアでもある。
住所は中央区大手通一丁目。先程も触れた通り、このエリアはオフィス街として日々ビジネスマンがハッスルしている傍ら、多くのマンションが建つ住宅街としての側面も持っている。もうお分かりだろう。マンションやオフィスビルが多いということは、それだけ人が多く集まる場所ということだ。
写真では人通りが少なく殺風景に思えるが、撮影時間は夕方16時付近。ビジネスマンは絶賛仕事中の時間なので仕方ない。
このビルは昭和49年築の鉄骨造。なかなかのチクフルっぷりだが、以前修繕工事が行われ、共用部や外観は美しく生まれ変わっている。以前とは言ってもかれこれ10年近く前の話であるが、宇宙の歴史に比べればどうってことはない。
シャッターの有無ひとつで安心感がまるで違う。少々高価な商品でも安心して取り扱えそうだ。本気の窃盗団なら、ありとあらゆる手段を使って盗みに入るかもしれないが、こわっぱのイタズラ程度ならひょいと跳ね返してくれるだろう。
シャッターを開けてみるともう一枚の扉が。中の雰囲気はチラ見えしているが、まだその全貌は分からない。中を覗く前に、シャッターを開けてスグ右側にはトイレがある。まずはそちらからご覧いただこう。
ウォシュレットという嬉しいスペックが最初から備わっているので、あとはお客が落ち着ける空間を作り上げるのみだ。
※Futoo!!:普通に良い。
飲食不可
それでは店舗スペースを見ていこう。黄色い扉のこちら側、要するに今私が立っている場所は約6坪。黄色い扉の向こう側には約3坪の事務所スペースがある。全体の広さは約9坪といったところ。
予め言っておかなければならないのが、こちらの物件は飲食の営業は不可だということ。そして床が両面テープでベタベタだと言うこと。そのため、撮影中は何度もターミネーター2のT−1000(※)のようになってしまった。
※液体窒素の冷気によって、T−1000の足と地面が引っ付いてしまう名シーン。
造作自由
飲食業は不可だが、内装の造作は基本的に自由。専有部分であれば、壁をブチ抜こうが天井をひん剥こうが好きにしていただいて結構だ。
こちら物件には窓が無く、太陽の光は全くと言っていいほど入ってこない。太陽の光を苦手とするドラキュラのような経営者であれば、暗闇の方が好都合なのかもしれないが。
「窓が無い」とは言ってみたが、厳密には「無い」というよりかは「隠れている」と言った方が適切だろうか。どうしても外の空気を必要とする方は一度表通りまで出て深呼吸するか、もしくは写真右手の壁に注目してほしい。
※弊社株式会社NONFIXは設計・施工も担当できますので、お気軽にご相談くださいませ。
このように、窓は簡易的なボードで隠されている。こうすれば幾分かは外気を取り込むことができるが、それでも窓の向こうは壁。光合成を必要とする植物は育たないだろう。ちなみにボードはマグネットで固定されているだけなので、いとも簡単に脱着できる。
そう、「前は何のお店だったの?」という問いである。その問いに答えなければならない時がついに来たようだ。
街の情報屋によると、どうやら以前は「風」の付く店だったそうだ。扇風機屋さんだったのか、北欧風インテリアショップだったのか詳細は不明だが、何かしらの理由で風の一味は撤退することになったそう。
そして意外にもインフラは整っており、給排水はもちろんのこと、ガスもすでに引かれている。
という場合は、これらの壁を全てブチ抜いてひとつの空間に仕上げてしまってもいいだろう。
しかし、事務所スペースやバックヤードが必要な場合はこのままにしておいたほうが無難。倉庫としても使えるし、在庫を抱える業種であれば尚更重宝するスペースであることに違いない。
本日紹介した物件は29.5㎡の約9坪。飲食業と「風」の付く業種はNGだが、サロンや物販店、事務所として使う分には十分なポテンシャルを秘めている。
最寄りは「谷町四丁目」駅、「天満橋」駅、どちらからも徒歩5分ほど。多くの人が働き、居住しているエリアだからこそ、一発当たればドル箱になり得る可能性は十分に秘めている。
敷金ゼロの礼金2ヶ月、月々の賃料は管理費込みの9万ちょい。新たな事業を始めるには丁度良い物件ではないだろうか。
お問い合わせは渋井不動産まで。
(物件番号:53377)