さてさて、本日は北区菅原町より事業用物件の紹介です。
ここ菅原町というエリアには伝統的な蔵建築がチラホラ現存しており、今は落ち着いた雰囲気ですが、江戸時代には200を超える乾物問屋で大変賑わっていたそう。なぜそんなクラシックな建物が多く残っているのかと言えば、シンプルに大阪空襲の戦災被害が他所よりもまだマシだったからだそう。50回を超える空襲があったにも関わらずです。今となってはとても貴重な蔵建築に出会えるので、近くを散策するのも楽しいかもしれません。
そんな歴史的価値の高い菅原町で、何か一発商売いかがでしょう。
角を確保せよ

こちら紹介物件の正面外観。横文字で言えばファサード。タイル張りの外観がなんとも乙。ご覧の通り角に位置しておりますので、視認性も◎。
これはあくまで個人的な考えですが、僕としては商売っ気よりもこだわりを重視する職人気質の人によく似合う物件だと思っています。
定期借家契約5年

こちらが客人を迎える土間。相談ベースにはなりますが飲食業もOKなので、テイクアウト専門のお店にピッタリな雰囲気。原点回帰で乾物屋さんとかもいいですね。お酒好きの自分としては、クラフトビールと燻製屋さんが一緒になったお店なんかがあれば最高です。新店舗なのに老舗感を漂わすこともできますね。

先に言っておくと、当物件は5年の定期借家契約。時期が来れば退去を余儀なくされるわけですが、期限についてはある程度相談可能とのこと。伝説になるためには、アーティストにしてもスポーツ選手にしても引き際が大事ですからね。自分の中で期限を決めて、その後に次のステップに進むというのも粋です。

土間を上がるとキッチンがスタンバイ。「ぶっきらぼうだけど実はイイ人」と近所で噂されるご主人の仕事ぶりが目に浮かびます。物販に振り切るなら作業台にするか物置きにするか撤去するかでしょうか。まぁその辺は任せます。
床材はバケットフローリングと無垢フローリングの二段構えで、一目で二度美味しい。「古民家リノベ」なんて言葉が出てきて随分経ちますが、ほぼ素材勝ち状態。補修のベニヤ板すら味に見えてくる不思議。

当時は当たり前だったモノが現代になって趣を帯びてくるのは、車にしても不動産にしても同じ。今、街で当たり前に走っていて、ディスの対象になりがちなプリウスやアルファードなんかも、何十年もの時が経てばめちゃめちゃカッコ良く思えたりするんでしょうか。「ブタケツローレル」や「ダルマセリカ」みたいな感じで、「ミサイルプリウス」とか「ザンクレアルファ」のような愛称で親しまれる日が来るのでしょうか。
すみません、話が逸れました。

続いての二階部分も無垢床。マス目の天井は将棋や囲碁、オセロのイメトレにも使えますね。南と西の二面採光で陽気な雰囲気。
物置き部屋として使うのも良いですが、それだけでは少しもったいない。一階は飲食、二階は物販なんて使い方も良いかもしれません。大きな声では言いませんが、風呂もトイレもあるので住もうと思えば住めます。

ほら、横の収納棚なんて既に什器として普通に優秀です。展示もできるし、ボトルを並べても映えるし、今置かれている蛍光灯すら値打ちモンに見えてきます。


こんな感じになってます。写真左は押入れ、右手の扉は風呂に繋がります。さすがにこのスペースはプライベートルームになるでしょうか。
使うかどうかは置いといて、一応風呂も見ておきましょう。

期待通りです。
三角座り入浴必須の正方形浴槽。仕事の疲れをゆっくり流すというわけにはいかなさそうですね。あえて紹介は省きますが、一階にあるトイレも似たような雰囲気です。もちろんウォシュレットなんてものは無く、和式便器に洋式の便座が乗せられただけの簡易な仕様。ますます老舗感が帯びてきます。

外に出てみると、戦後の雰囲気が漂うベランダ。ちょっとした洗濯物を干すには十分です。
写真では見切れていますが、右手に階段があるのがお分かりでしょうか。階段を下りた先に何があるのかは内覧時のお楽しみということで。ちなみにめちゃめちゃ急なのでお気をつけくださいね。

ベランダには謎の人形がニッコリ。新品の時は可愛かったんだろうなと思いますが、今となっては捨てても捨てても勝手に戻ってきそうで更に可愛いです。
長らくの間この物件を守ってくれていたと信じたいところですが、多分扉止めの重しとして使われてただけっぽいです。

それではおさらい。
本日紹介した当物件は、歴史的価値のある建造物が点在する北区菅原町からの登場。一階は約11坪の二階は約10坪。「流行る店」よりも「残る店」をやりたい人に借りてほしいとも思いますが、あいにくの定期借家契約5年。菅原町の歴史にあやかって次はあなたの番。限られた時間とこの空間で何を仕掛けますか?
賃料、その他詳細についてはシュワちゃんまでお気軽に。
Photo by : MIU