そろそろ言い飽きたし聞き飽きてきた頃ですが、あけましておめでとうございます。渋井不動産です。
さてさて、本日は大好評SRCシリーズの紹介でございます。「SRCシリーズってなんぞや」という方はまずこちらをご覧になってから読み進めていただければと思います。
無難はつまらない。攻めのオリジナルリノベを展開する「SRC」とは。
で、今回の仕掛け人はとにかく可愛いサクラ。約40㎡の1DKを大胆にワンルームに仕上げてくれました。せっかくなのでビフォー・アフターでご覧いただきましょうか。それではどうぞ。

舞台は中央区大手前一丁目。谷町四丁目駅と天満橋駅のちょうど中間ぐらいのポジショニング。パスポートセンターも近くなので、忘れがちなパスポート更新も楽々。天満橋からは京阪本線も出てるので門真運転免許試験場までも一本。億劫な免許更新も楽々。グッドリッチですね。

で、紹介のお部屋はこのダウンジャケットみたいな玄関ドア。触ればひんやりとぬくもり感は皆無。まぁここはビフォー・アフターもくそもありません。共用部なのでね。さすがにここまでは渋井の手も届きません。

改装前はこんな感じ。こんなことを言って良いのか分かりませんが、内見して速攻「はい次」となるような佇まい。少なくとも渋井を訪ねてくる人には刺さらないでしょうね。
それがこう。

無駄を削ぎ落としたコンクリートの表情が印象的な玄関スペース。素材そのものの質感を活かすことで、装飾に頼らずとも空間の強度を確保している。帰宅という何気ない日常のルーティンを、少しだけ特別な体験に変えてくれる導入部として機能している。
※サクラの一言コメント:ムーディーな雰囲気を住まいに取り込みたかった。

玄関を上がれば、既製感を排した造作洗面台と、ラフなコンクリート壁が強いコントラストを生む空間。機能を満たすだけでなく「見せる水回り」として、まるでギャラリーの一角のような静けさと完成度を持つ。水回りでありながらインテリアの一部として成立しており、朝の支度や夜のリセット時間を静かに整えてくれる場所に仕上がっている。
シューズラックも任意の幅で設定可能。無論、靴だけでなくアートや雑貨をディスプレイしてみても良いだろう。
※サクラの一言コメント:ムーディーな雰囲気を住まいに取り込みたかった。

おっと、あまりの激変っぷりに僕の別人格が目を覚ましてしまったようです。
で、今回とにかく可愛いサクラがこだわったのはキッチンとのことですが、キッチンのビフォーはこれまた普通の一室。ボロいとまでは言いませんが、ザ・築42年といった具合。やはり渋井が紹介する物件ではないですね。
そう、このままならね。
ブルックリンスタイル

躯体現しの天井と、抑制された色彩で構成されたキッチン空間。素材同士のコントラストを強調しながらも、全体は一貫したトーンでまとめられており、視覚的なノイズが少ない。
尚、今回のSRC、テーマはブルックリンスタイル。赤レンガの持つラフで無骨な質感が、空間全体にブルックリンスタイル特有の空気感をプラス。単なる装飾ではなく、素材そのものが持つ経年変化のニュアンスが、都会的でありながらどこかぬくもりを感じさせる仕上がりだ。インダストリアルな要素を基調としつつも、冷たくなり過ぎるのを防ぎ、住空間としてのバランスを成立させている。
※サクラの一言コメント:ムーディーな雰囲気を住まいに取り込みたかった。

重厚感のあるカウンターは作業台としての実用性に加え、空間の軸として機能する存在。直線的な動線と十分な収納量により、デザイン性と日常性を高い次元で両立している。生活感を隠すのではなく構造として内包する。成熟したデザイナーズキッチンと言えよう。これにはあのゴードン・ラムゼイもぐぅの音も出まい。
続いては日々の時間を一番長く過ごす居室スペースを。
※サクラの一言コメント:ムーディーな雰囲気を住まいに取り込みたかった。

これまたついつい別人格が出てしまいました。照れちゃう。
改装前はこれまた普通の部屋ですね。床はカーペットで、色も落ち着いているので派手さはありませんし、これといった感動もありません。
それがこう。
※改装後はまだ誰も住んでいないので、考え方によっては新築と言っても良いかもしれません。

大胆に収納を削ぎ落とすことで、空間そのものの輪郭を際立たせた設計。機能を詰め込むのではなく、一度ニュートラルな状態に戻すことで、視線の抜けと床の広がりを最大化している。用途を決め切らない余白が、住む側の思考やライフスタイルを自然と受け入れる。住むというより「使いこなす」感覚が似合う。引き算によって成立する、静かで理性的な空間だ。
北向きの窓から入る穏やかな自然光が無機質な素材に陰影を与え、時間帯によって表情が変化する点も魅力。
※サクラの一言コメント:ムーディーな雰囲気を住まいに取り込みたかった。

角度を変えて。
キッチンと合わせるとおおよそ11.5帖。塗装で仕上げたダークトーンのアクセントウォールが、空間全体に引き締まった印象を与えている。照明はダクトレールを採用し、光源を点で配置することで、壁面と床にリズムのある陰影を生み出す設計。奥に続く動線も直線的で、視線が自然と抜ける構成になっている。無骨さの中に計算されたバランスがあり、ブルックリンテイストやインダストリアル系の家具が素直にハマる、完成度の高い空間だ。
最後に水回りを簡単に眺めておさらいといこう。
※サクラの一言コメント:ムーディーな雰囲気を住まいに取り込みたかった。
水回り三点



今回、とにかく可愛いさくらが指揮を取った約40㎡のインダストリーでブルックリンスタイルなワンルーム。安心してください、空いてますよ。見事、人格が変わってしまうほどの変貌を遂げています。
敷礼ゼロの賃料は共益費込の11.8万円。
手軽な一人暮らしとしては少し勇気のいる賃料かもしれませんが、そこはアメ車みたいなもん。燃費を気にして乗るようなもんじゃない。それと一緒ですね。
最後に彼女からのコメントを残して、紹介を締めさせてもらいましょう。
ムーディーな雰囲気を住まいに取り込みたかった。
Photo by : MIU