日本文化×バイク

東成区は今里。昭和の雰囲気漂う住宅街に、バイクが収まるガレージハウス、いわゆるバイカーズハウスがあると聞きつけ、現地に赴いた。こんな下町に本当に存在するのだろうか。

おいおい、嘘だろ。時代に取り残された普通の古民家じゃないか。外観からして、正直内装に期待は出来ない。とりあえず入ってみよう。

ははっ、こいつは裏切られたぜ。。おもしれぇ古民家だな。。

広く取られた土間の部分を上手く利用して、ガレージにしているというわけか。
OSB素材（木材チップで固められた合板）に囲まれた空間でいかにも秘密基地って感じだが、柱や建具などはそのまま残されていて、古き良き日本文化へのリスペクトを肌で感じられる。

とはいえ古民家なので、思わず人力車を収めたくなる雰囲気だが、ここに一度アメリカンバイクを停めてみよう。

合うんだな、これが。

アメリカと日本の文化、それぞれが上手く溶け合っていて、バイクと古民家のどちらの魅力も引き出されているな。今里で結ばれた日米和親条約、ってか。
ちなみに、こちらのバイクはホンダ不朽の名作「ダックス」という車種だ。めちゃくちゃ日本製だったぜ。

室内はリノベーションされていて、設備のキレイさに頭が下がる。キッチンはガス3口グリル付きコンロで、料理もしっかり楽しめるスペックだ。

全部キレイな水回り

ウォシュレット付きトイレに浴室は乾燥機能付き。古民家であることが疑わしくなるほどの高スペックで、住みやすいこと間違いなしだ。トイレの壁紙が若干ラブホテルみたいだが、休憩1時間で2900円、なんて請求はされないから安心してくれ。

炉端焼き8.5帖

2階には8.5帖の居室。梁がいい感じで残されている天井の雰囲気が、炉端焼き居酒屋を彷彿とさせる。

足場になっている木の板を踏みしめて上がるとロフトが存在。居酒屋の2階席じゃないぜ。あくまで物置だぜ。こんな場所で飯なんて食えたもんじゃないぜ。

東側にはバルコニーも。目の前の家の年季が凄すぎて、ハウルの動く城を至近距離で拝んでいる気持ちになるが、勘違いしないでくれ。ただの「今里の動かない家」だ。

外と中で印象がガラッと変わる、今里の49㎡古民家バイカーズハウス。
バイカーには関係ない情報かもしれないが、大阪メトロ千日前線『新深江駅』徒歩6分、近鉄奈良線・大阪線『今里駅』徒歩10分と、駅までもそこまで遠くない。

諸費用は、敷金ゼロ・礼金2ヶ月分の賃料管理費込み月額8.5万円。
2人でも充分住める広さに加え、バイク複数台の駐輪場代を考えると、お値打ちすぎる物件だ。
さらに事務所利用、店舗利用も可能なので、是非ともご相談いただきたい。

大型バイクも充分停められるが、玄関の間口は広くないので、入るかどうか是非とも現地で確かめてほしい。

日本を愛するライダーたちへ。日本家屋にかっこよく愛車をいっぱい停めるなら、ここだ。

以上、渋井不動産でした。