御堂筋の玄関口に新施設

『淀屋橋駅』直結の新施設「淀屋橋ステーションワン」が一部先行オープンした。高さは約150メートル。地上31階・地下3階建て。

東西の角地に高層複合ビル2棟が完成する構想で、今回一部オープンしたのが東側。この東区画は、中央日本土地建物と京阪ホールディングス、みずほ銀行が共同開発。

前は何が建ってたんだっけ？ってことを振り返ると、みずほ銀行など金融系が入っていた「日土地淀屋橋ビル」と、アクサ生命はじめオフィスビルが入っていた「京阪御堂筋ビル」の2つのビルがここには鎮座していた。一般消費者にはあまり用がなかったビルが、ショップやレストランの入る複合施設として、この度共同で建て替えられたわけだ。しかも西地区・東地区と同時で再開発が進められているわけだから、これで”御堂筋の玄関口”と堂々と胸を張れるというもの。

そして西側は、今年12月完成予定。地上29階・地下2階建ての高さ約135mと、東側に一歩及ばずだが、こちらも大和ハウス工業株式会社、住友商事株式会社、関電不動産開発株式会社と、そうそうたるメンツが肩を並べている。

この西側が、渋井不動産ゆかりの地なのである。

この風景、見覚えのある方も多いと思うが、この右手、つまりは上記でお話しした西区画の石原ビルディング。この8階に、渋井不動産はかつてオフィスを構えていた。「そんなこと知ってらぁ」という渋井フリークには、何を改めて、と思われるだろうが、この度この淀屋橋ツインタワープロジェクトの幕開けとも言える、「淀屋橋ステーションワン」が一部開業したとなれば、取り上げないわけにはいかないのである。

「再開発によるビル解体が決まっていたので、限られた期間だったけど、思い出すのは、楽しかったことばかり。」と懐かしむのは、渋井不動産古参姫・ヨーコ。

沖縄へ社員一同強化合宿へ飛び立っている間に、ガチで聞かされていない突然のオフィス移転事件。その移転先が、この石原ビルディングだった。旅路から帰ると、会社に夜逃げされていた一部始終や、事務所披露宴＆かつての淀屋橋の風景は以下記事で。そのほか過去の記事をディグれば、石原ビルディングの思い出がたくさん紡がれている。

【追加司令】新しい渋井不動産に、辿り着け！？
【案内】渋井不動産へのアクセスと石原ビルディングについて。
【重要】渋井不動産『事務所披露宴』のお知らせ

そして、2025年6月現在。
こんなに整備され、洗練され？画一化され？淀屋橋の東西角地の景色が、まぁとにかくアップデートされたわけだ。

一等地も一等地。人や車、自転車、選挙カー、UberEatsとにかく人の往来が半端ない。地下は地下で、メトロを使うビジネスマンらがとにかく忙しなく移動している。それが今も昔も変わらない淀屋橋の風景なのかもしれない。

というわけで、この度先行オープンした「淀屋橋ステーションワン」には何が入っているのか、ようやく見ていこう。

新ランドマーク誕生

駅から繋がる地下1階に入る飲食店と1階のほんの一部が、この度先行オープン。

猿田彦珈琲

東京・恵比寿発のスペシャルティコーヒー専門店。
斜向かいにはドトールコーヒー、同館内にはTHE CITY BAKERYと、淀屋橋で働くビジネスマンをカフェイン漬けにする模様。

6/29(日)までの期間限定で、対象ドリンク(カフェラテ・本日のコーヒー)が通常価格より100円引きの特別価格となる「ごあいさつWEEK」を開催。

森のおはぎ と キツネイロ

ダントツ1位の行列の長さを誇っていたのが、豊中のおはぎ専門店「森のおはぎ」と伊丹のどら焼き専門店「キツネイロ」の二店の商品が集う新店。やっぱり年齢層ちょい高めなのが淀屋橋っぽい。手提げ袋のデザインまで可愛い。

CHOPPED SALAD DAY

「健康的で美味しく新鮮な食をお届けすること」にコミットするチョップドサラダ専門店。周辺オフィスで働く健康志向な意識高い系に照準を定めたレストラン。トルティーヤにサラダを包んだ「ブリート」やサラダをスプーンで食べる「ボウル」の2種類から選べる。

THE CITY BAKERY

言わずと知れた『SATC（セックス アンド ザ シティ）』に登場したとしても有名な、1990年NY発祥のベーカリー。
店内は平日昼間でもなかなかの混み具合。富裕系マダムたちが、早くも我が物顔でお茶をしている。中之島やグランフロント、うめきた広場と、最近オープンしすぎてて、希少価値が薄まってきてる感はある。

その他、YANUKやカヌレ堂、Trading Post SALONなどが秋頃オープン予定。4～29階のオフィスフロアには、みずほ銀行が入居するほか、弁護士事務所などが入る。1坪あたりの賃料は周辺相場の約3倍らしいが、現時点で7割の契約が内定したとか。

そしてみなさん、ご存知か。この「はじまる、御堂筋。」ミルクボーイがPR動画に出てるが、正直何が始まるんか分かりまへん。とにかく、今後イベントも開催予定みたいなので、何かはじまり出したらブログで報告するとしよう。

振り返って・・・

この淀屋橋ツインタワープロジェクトにより解体が決まっていた石原ビルディングに、解体までのタイムリミットが迫るなか移転した渋井不動産。幸か不幸かコロナの影響で、ほぼ2年は過ごせ、何なら渋井不動産5周年パーティーまで、この地で開催できたわけだ。

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街並みはどんどん変わっていくが、そこに確かにあった人の営みや建物の足跡を、再開発が進む度に思い出せたらと思う。

以上、渋井不動産から淀屋橋ステーションワン先行オープンと、渋井の古巣ヒストリーをお届けしました。

Photo by ：KYON