小学生の頃、通学路に咲いていたこの花をよく吸っていた記憶があるが、今同じようなことをしている子供を見ると少し心配になる。そんなにお腹が空いているのかと。
BOSCO
緑豊かなこの環境にふさわしい、イタリア語で「森」という意味のデザイナーズタウンハウス。数多くのファミリータイプマンションが立ち並ぶ中でも一際異色を放っており、過去のブログでも紹介した『郊外型超デザイナーズ、BLALYSを見て知ってきた。』と同じ建築家が手がけている。広大な敷地にも関わらず総戸数がわずか12戸しかない贅沢さも、この郊外型ならではだ。
建築家:菅匡史
竣工:平成15年02月
構造:RC造 地上3階建
総戸数:12戸
低層でありながら横に幅広く伸びたその外観は、他を一切寄せ付けない一枚岩のような佇まい。住戸構成は南側住戸と北側住戸に分かれ、間にコートを設けることで本来暗くなりがちな北側住戸へも充分な光を届けることを可能にしている。
ちょうど今回紹介する部屋が北側住戸なので、その点は改めて確認してほしい。
そもそもタウンハウスとは何か
一言でいえば「つながった一戸建て」
なぜそうするかと言うと「住戸を集約することによってオープンスペースを確保したり、コミュニティ施設を設置したりして、良好な住環境を創り出そうとするもの」らしい。
要するに、「戸建てを一区画ずつバラけて造ったら余分なスペースでるじゃん。費用もかかるし。だったら全部くっつけて敷地を有効活用しようぜ」というものだ。我ながらわかりやすく説明できたのではと思うが、どうだろうか。
では建物の説明がひと息ついたところで、部屋の中を見てみよう。
もちろん、急な来客があってもカーテンを閉めておけば見られることが無いので安心だ。周りに目の細かいタイルが敷き詰められており、細部までぬかりなく手を加えていることがわかる。
1つ前の写真を見ていただくと天井部にくぼみがあるのだが、実は上部がガラス張りになっているのだ。そこから降り注ぐ光でとても明るい空間が出来上がっている。
コの字型LDKは14帖
先ほどとは一風変わって、艶のあるフローリングとコンクリート剥き出しの躯体、ステンレスのキッチンが見事な質感・色彩のコントラストを織り成している。
広さは14帖だが高さがあり、南北に窓を設けて景色が開放的になっているので、数字以上の広さを感じる。
住戸と住戸の間にコートがあるおかげで南向きのバルコニーを設けることができ、日中は電気を点けなくても充分明るい空間になっている。
北側にも同様の広さの洋室があるが、収納が無いので各部屋一台ずつ配置してもいいかもしれない。
それは冒頭で述べた敷地に対して少ない戸数の贅沢さもあるが、駅まで徒歩15分と決して近いとは言えない立地であるし、初期にかかってくる費用もそれほど安くはない。ただこのBOSCOは空室になればすぐ埋まるほど人気が絶えない。
周囲の人々が皆、時間的・金銭的「余裕」を持って暮らしているから、この北摂の住環境ができあがっているのかもしれない。そんな北摂に、こんなカッコいい住居があれば、そりゃ人気に決っている。
以上で、この『郊外型デザイナーズBOSCO』の紹介を終わる。ぜひ一度、自分の目で見てほしい。
最新の空室状況やお問合わせは、渋井不動産まで。