日々渋い物件を追い求める渋井不動産が、本日足を運んだのは大阪市西区南堀江4丁目。青く光る漆タイルの外観がすでに渋い本日の物件、築年数が間も無く50年を迎える1970年築のヴィンテージビルである。
構造は安心のRC(鉄筋コンクリート)造で5階建、上階は居住区画になっているのだが、本日は2階の事業用区画を紹介したいと思う。
「渋井不動産ってチクフルでリノベーションした物件が得意なんでしょ」と言われることもある。たしかにグッドリッチにいい塩梅の物件があれば渋井不動産は欠かさずチェックするし、コスパのいい物件に対しては大阪で一番貪欲に取材する。
しかし渋井不動産の本質はそこじゃない。
たとえ築浅のマンションがこのビルと同じ建材で外装しても、多分それは渋くない。
おそらくフェイクっぽく見えてしまうと思う。雨風にさらされ、幾多の人が足を踏み入れたからこそこのビルの共用部は渋く仕上がったのである。そして美しく清掃されている姿に品すら感じるのだ。
50年近くの時を経て、何度あの入居者案内板は変わったのだろう。そこにドラマを見るのが渋井不動産なのだ。
若い人でも物事の本質を見抜いている人には魅力を感じるし尊敬もする。築浅やタワーマンションにも渋さを感じれば必ずピックするし、過去にはそんな一面にスポットを当ててきたと思う。
熱のこもった前口上をしている間に物件のドア前まで来てしまった。
さっそくあのドアノブに手をかけてみる。
フォトスタジオという特異な箱を作る為、床・壁・天井に至るまで全てを白く塗り上げられた姿に美しさを感じる。
ビル自体の老朽化を心配する声も上がりそうだが、当時莫大な予算をかけて建てたこのビルはその心配もまだない。
低層のRC造というのは本当にかっこいい。なにかこう、壊せない硬さを感じる。
魅力的な入居者様が集まるヴィンテージビルディングだが、築年数も大台に乗り、現在の新築ビルや築浅ビルとは比較にならない不自由・不便などがあると思う。
しかしその点を理解した上で、それが古ビルの良さと楽しみ、ロマンを感じる方に入居していただきたい。
面積|約15坪
賃料|10万円(別途消費税)
保証金|30万円
入居時期|即日
引渡し状態|現状有姿
東芝ビルは、過ごす時間が長ければ長いほど、この場所に愛着が生まれる。せっかく新しい箱で仕事をするなら渋井不動産はそんな場所を選んで欲しい。
お問い合わせは渋井不動産まで。