時間は17時半。11月のこの時間はすでに薄暗く、肌寒い。気温が下がってきたせいか、俺がいまでも半パンを履いてるせいなのかどうかはわからない。
このくすんだ扉の向こうにどんな物件が待っているのか。胸がはちきれそうだが、期待の現れなのか、それとも俺が太ったせいなのかはわからない。
ネタばらしにしては早すぎるだろ。
もうお分かりかと思うが、今回のお部屋はメゾネットタイプ。もともとここの階に住んでいた人が「メゾネットに憧れマッシブ」ということで、上の階をぶち抜いてしまった。
ウソだ。
メゾネットという間取り、この時代のヴィンテージマンションではまずお目にかかることは少なく、それだけで希少価値マッシヴ。
内装もキレイにされており、とても昭和48年に建てられたとは思えない。
外見は経年を感じるが、内装はピカピカ。
まさに俺のような部屋だな。
「OPEN」や「CLOSE」ではない、少し偏差値高めの英単語だ。
意味はだいたい予想できるが、万が一ということもあるので念のため調べてみた。
予想外だった。
イミテーションではなく、キチンと本物のタイルを使っているあたり、この洗面台の評価3割増しである。
採光のためだろうか。
なぜこんなことをしたのか全くわからないが、もしかしたら壁の向こう側に答えがあるのかもしれない。
ガラス越しに手を振ればお互いのシルエットは確認できるが、風呂とトイレでそんなことをしてどうする。
しかもこのお風呂、全面タイル張りでステキなのだが、お風呂に入る姿勢が恐らく三角座り。でも追い焚き付き。
何者かによってブレイクされた扉が肩肘をついている。しかしこの扉、もちろん後日直る。
見ていただきたいのはこの収納力。服が多い方も安心だ。
北区に二人で住みたい広い部屋をお探しなら、まずココを見てほしい。
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