神戸のレトロビル
今回は大阪を飛び出して、神戸へやって来ました。来たというか、正確には出勤前に寄ってみたというか。
何を隠そう神戸生まれ神戸育ちの私ですから、「神戸に面白そうな1棟がある」と社内でひと盛り上がりすれば、是が非でも見ておかねばなりません。
見事な曇天でも画になるJR線『神戸駅』から徒歩7分、人通りがまばらになった2号線沿いにその1棟はありました。
渋ぅ。
聞けば築57年を迎えるレトロビルらしく、現状貸し!内装自由!原状回復不要!とのこと。「持ってけ泥棒」と言わんばかりの勢いを感じますね。
業種は物販・美容・飲食・教室など、ひとまず何でも相談可。しかしながら、決して人の往来が多い立地ではないため、”本当にハマる業種”は限られるかと思います。
例えば、「EC販売の倉庫兼事務所」。天井をぶち抜いてスケルトンのフロアをつくれば、商品の撮影スペースも確保できます。
また、指輪やバッグ、インテリアなどの「アトリエ(工房)兼店舗」ならば、1Fにショールームや工房・2Fに打ち合わせスペースを設けて、オーダーから作成まで一貫して担える1棟になるでしょう。
では、満を持して中をどうぞ。
怖ぁ。
さすがにこの雰囲気は、1児のパパである私も少したじろぎました。家庭内ではそれなりにツッコミに定評がある私ですが、当物件の「現状貸し!内装自由!原状回復不要!」には、「そらそうや!」というツッコミしか出てきません。
磨けば光る1棟貸し
というわけで、内装はゼロからつくる気合いが必要です。裏を返せば、激烈に渋いRC造3階建てビルをまるっと大改造する楽しみに満ちているとも言えますね。もはや返す裏もないほど、色々むき出しではあるんですが。
1Fには先述の入口スペースと、シンクやお風呂が設けられた8.5坪ほどの診察室。とは言っても、パッと見た感じは寮や社宅のような使い方をされていた印象です。
2F・3F 居住スペース
2F以降には、和室やダイニングなどの居室を配置。もちろんもれなくボロボロですが、電気・ガス・水道が通っているアドバンテージは◎。
2Fはご覧のダイニング・キッチン(コンロなし)と、2つの和室がスタンバイ。全てをぶち壊してスケルトンにした場合、共用部を除いた作業スペースは10.5坪ほどです。
オフィスフロアにするなら、4〜6人掛けのデスク×2くらいのサイズ感でしょう。パーティションなどで間仕切ると、打ち合わせスペースも確保できます。
3Fは、和室・カーペット・板張り(だったもの)のフロア。
広さや間取りは2Fと同じですが、トイレ(和式)は1Fと2Fにしかありません。倉庫や撮影スタジオなど、必要に応じて使えるフロアにいかがですか。
ちなみに、昇降は階段一択。広いか狭いかは”何を運ぶか”で変わってくるものの、「暗い」という事だけは自信をもってお伝えできます。電気を点けましょう。
さて、これにて3階建ての紹介は以上です。最後にちょっとしたスピンオフを添えて、締めに移りたいと思います。
屋上ぉ。
ちょっと荒れ気味ですが、屋上があるとテンションが1.5倍上がるのはなぜなんでしょう。願わくばこの緑たちを整備していただき、ちょっとアレなときにフッと息がつける場所になればいいと思います。
というわけで、私が出勤前に見に行ったレトロビルは以上です。
アクセスは、JR神戸線『神戸駅』徒歩7分・地下鉄海岸線『ハーバーランド駅』徒歩5分。「神戸の中心地からほど近い立地ながらも、中心地へ向かうルートからは外れた立地」に位置する激烈に渋い1棟です。
業種や諸費用はお問い合わせください。自由度やポテンシャルの高さはひしひしと伝わったかと思いますが、改装費用など初期投資に注げる賃料もまた魅力なんです。空間デザインや内装施工のご相談もお気軽に。
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