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阪急曽根駅徒歩16分
北大阪急行緑地公園駅徒歩23分

おまつは絶望した。必ず、かの疲労困憊な道のりを除かなければならぬと決意した。おまつには体力が続かぬ。おまつは、アラサーの女人である。HUBchariに乗り、幾多の坂道も越えてきた。けれどもHUBchariが範囲外の地域に対しては、人一倍敏感であった。(後略)

土地勘0でも関係ねぇ。豊中の94㎡最上階3LDKに住みたい。」の取材へやって来たわたしの脳内では、走れないメロスの物語が始まろうとしていた。

たかが20分前後歩くくらいでと思うだろうが、物件周辺にはエグめの坂道が待っている。普段から電動アシスト頼りのおまつにとって、セリヌンティウスが待っているくらいではもはやこの坂を越えられない。坂口健太郎を待ち人に設定してギリやる気スイッチが入るほどの困難なのだ。

阪急レンタルサイクル

阪急レンタルサイクル営業場所のご案内より

そんな私を救ってくれたのが「阪急レンタルサイクル」である。なんなら今回利用した阪急宝塚線『曽根駅』は、奇跡的に電動自転車を確保している営業所だった。メロスは感激した。

電動自転車の場合、レンタル代は2時間160円・4時間320円・1日利用420円(翌朝10時までの返却)。対して、竹馬の友のようなHUBchariは165円/30分の乗り捨てシステム。北摂では乗り捨てることの方が少ないと予想されるため、お得に長時間借りられる阪急レンタルサイクルは非常にありがたい。

ちなみに、阪急レンタルサイクルは自転車損害賠償保険に加入しており、初回の貸出手続きの際はこういった冊子を渡された。

まさか!の時のあんしんサポートがあれば、数々の災いに見舞われたメロスも一部補償がおりるかもしれない。なお、山賊に襲われた際や、かの邪智暴虐じゃちぼうぎゃくの王に捕らえられた際は保険適用外である。

阪急レンタルサイクルトップページより

ここまで詳細に記したものの、この記事は阪急レンタルサイクルとのタイアップでもなんでもない。とある女が、駅から20分歩くことよりも文明の利器を選んだ話だ。そして、今後また北摂エリアの取材へ行く際はレンタルサイクルを駆使するだろう。

余談だが、これを書くにあたり「走れメロス」を再読したところ、物語の結末はやや失速気味の着地であった。走り切るべきは太宰治だったのかもしれない。

走れメロス/太宰治

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  • おまつの取材日記/阪急レンタルサイクルに救われた話

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