良すぎたメゾネット
【速報】語彙力が追い越されるごっつええメゾネット、淀屋橋より。を速報として書くにあたり、「急がば回れ」を痛感した事案が発生した。
※急がば回れ・・・危なくて短い道よりも安全で長い道を通ったほうが速く着くということから、物事は慌てずに着実に進めることが結果としてうまくいくということ。(出典:wiktionary)
あまりにも部屋が良すぎたことにより、西九条駅で見かけるティーンくらいテンション高くシャッターを切る私。普段はなかなかテンションの抑揚が乏しい自分にとって、撮影する写真の枚数は自分の高揚感をはかる大きな指標と言ってもいい。
ちなみに己のローテンションを思い知ったのは、8年振りに電話がきた友人から、「第一声のテンションが低い」という理由で「もしもし」の熱量を指導されたことがきっかけである。
というわけで、普段以上にテンションが上った私は、「この高揚感を記事に載せたい」とはやる気持ちを抑え、内覧前に物件のカギを借りた地点を経由し、会社に戻る。
しかしながら、経由地で返したのは物件のカギではなく、なんと自宅のカギであった。それに気づいたとき、不思議と時間の流れがゆっくりに感じたものだが、できれば返却前にこのゾーンに入りたかったものである。
再びカギをトレードしに舞い戻った際には、事情を説明した受付の方が軽く吹き出すなどあったものの、「へへへ」という愛想笑いで乗り切って事なきを得られた。
思い返せば、押して開ける玄関ドアを、懸命に引いて開けようとしていた時点で、予兆は始まっていたのだろう。
鍵穴が上下にダブルでついていたため、様々な組み合わせで錠をまわしてみたものの、シンプルにドアを押せば全て解決したのだ。
「落ち着いているね」と言われてきた自分のアイデンティティは、今回の件をもって一旦つつしむ所存である。電子レンジでチンした夕飯のおかずを翌朝発見するなど、数々のうっかりを生み出してきた母親の血もいよいよ争えなくなってきた。
今後はより一層、急がば回れを肝に銘じなければならない。