大阪城北詰駅
やってきたのは、JR東西線『大阪城北詰駅』です。文字通り大阪城の北詰めに位置する駅で、そうなると、今回はどんな物件をご紹介するのか自ずと合点がいってしまうかもしれません。
そもそもトップの写真に”いる”のでお分かりだと思いますが、順を追って説明したい私の性分に付き合っていただけると幸いです。秋口だというのにホラー映画のような導入になってしまった点は反省しております。ひんやりするのは朝晩だけにしとけよ、的なツッコミも甘んじて受け入れる覚悟です。
ちなみに、物件は『大阪城北詰駅』徒歩1分という立地。このままでは大した情報もないままお部屋へ着きますので、焦ってカレー屋に寄り道してみました。
関目と鶴見にも店舗がある人気店「天竺伽哩 AKASHA(テンジクカリー アカーシャ)」は、北インドで修行した本場のスパイスカレー。辛みと旨みが効いたルーに、ごろごろの具材を混ぜながらいただきます。
辛さやトッピングは選択可能で、あいがけも可能。数多のカレー好きを唸らせてきた逸品を、ぜひともご賞味くださいませ。
59㎡のメゾネット
では、満を持してお部屋へ。玄関を開けて2秒で、上階へと続く階段を視界に捉えてしまいました。順を追って説明したい私の計画が、少しずつ狂っていく音がします。
室内は59㎡の2LDK。下階にはLDKと水回り、上階は2つの居室といった配置です。
順を追うことに取り憑かれているため、12帖のLDKから見ていきましょう。キッチンはコンロ自主設置タイプで、ついでに言うと各部屋のエアコンも自主設置。
そして極めつけに白状するなら、敷金・礼金もそこそこ掛かります。ここで心が折れかけた方は、”初期費用”を”ミルフィーユ”に置き換えていただき、各費用をサクサクのパイ生地にしていただくと、かさむことも怖くありません。
窓の外、います
窓の外は、紛うことなきキャッスルビュー。トップで見かけたにも関わらず、ここで初見のようなリアクションをとって下さる皆さまには感謝しかございません。心よりお礼申し上げます。
そして、ミルフィーユの国へ現実逃避している方にも、「これは初期費用が掛かるのも仕方ないな」などと思っていただけたら幸いです。成約の暁には、「天下統一おめでとうございます」と一言お声掛けいたしますのでお楽しみに。
続いて、水回りを真面目にご紹介していきましょう。
浴室はやや黄色みを帯びた築35年そのもの。追い焚きや浴乾は無く、ついつい押してみたくなるシャワーの突起物がチャームポイント。
やや気になる浴槽と床の隙間は、おそらく経年の産物です。決して猫脚バスタブに進化する過程ではありません。
トイレはウォシュレット無しの洋式タイプ。よく見るとツートンカラーになっており、便器が先かタンクが先か気になりますね。
洗面台は蛇口が伸びるシャンドレでした。収納力もそこそこあります。
上へまいります
上階は4.5帖の洋室からスタート。こぢんまりとしたサイズ感ではあるものの、後にもう一室控えているので、寝室や納戸、仕事部屋など使い方の自由度は高め。
寝室にする場合、キングベッドを置くと正面のクローゼットは封印されし空間になります。ダブルベッドなら置けると思いますが、搬入前に採寸は必須でしょう。
参考記事:4.5帖にキングベッドは置ける?部屋の広さとベッドサイズについて。
対して、もう一室は8帖和室です。
自然光だけで撮影した結果、京都の茶室みたいな雰囲気が出てしまいました。万が一、ここを寝室にして千利休が夢に出てきても、なかなか文句は言えません。
もちろん、上階からもキャッスルビューは健在。こうなると、いよいよ千利休に思いを馳せずにはいられなくなってきますね。
ちなみに、利休は大坂城内の庭園空間である山里に2畳の茶室を作っていたそうです。そうなると、この和室は利休の茶室4部屋分の広さとなるわけで、和室に入るたび、4人の利休がチラついてドキドキしてしまいます。
では、おさらい。都島区片町より登場した59㎡の2LDKは、JR東西線『大阪城北詰駅』徒歩1分。各線『京橋駅』も徒歩7分ほどで、各方面へのアクセスは事欠きません。
諸費用は、敷金5万円・礼金20万円の月額11.5万円。
初期費用は少し嵩むものの、このロケーションとアクセスで2人暮らしが叶うならば、賃料は良心的と言えるでしょう。季節とともに移り変わる大阪城が日常の風景になる部屋は、大変希少です。
お問い合わせは、渋井不動産まで。
【良かった点】
◎駅近、アクセス抜群の立地
◎大阪城&リバービュー
◎期待大の日当たり
【気になった点】
△水回りの年季
△初期費用