北区西天満より
こちら北区西天満。
写真は曽根崎通りで、新御堂筋だと南森町方面に下りてきたあたりです。このあたりは高層ビルも多くビジネス街。特にこの曽根崎通り沿いのオフィスビルなんかは、比較的築年数の新しい、キレイ目なビルばかり立ち並んでおります。
私のようなオリオンビールのキャップを被ったサラリーマンはおらず、スーツスタイルでパリッとした人たちが多く行き交うエリアです。
そんな西天満からディープな倉庫をご紹介します。
ディープ倉庫
本物件は2階建の倉庫兼事務所。鉄骨に囲まれた1階倉庫は、広さおよそ30坪ほどで高さは約3.3mあります。
見ての通りの年季で、詳細な築年数は不詳。昭和以前築の可能性を秘めた西天満の超エイジング倉庫なのです。もしかしたら大塩平八郎がつけた刀傷などが残っているかもしれません。
※大塩平八郎:江戸時代に大坂天満で生まれたMr.米騒動。
勾配あり
では先に注意点をお伝えしておきます。
この物件はもともと北側と南側にあった2つの建物を、増築工事によって1つに繋げました。中央の大きな亀裂あたりで繋げたそうです。
その結果、倉庫奥からシャッター側に向かって床が下がっており、傾斜になっています。
軽飲食相談可
ちなみに業種は相談可、軽飲食も相談可能です。この年季の入ったインダストリアルな空間でカフェなんかを始めたら、独特の世界観が出来上がりそうですね。
ただ何かお店を始めるなら、まずはこの床問題を解決しないといけません。フラットにするなら、業者を呼んで生コンを投入しましょう。
車を駐める倉庫としてならこのままでもOKなのですが、使い方次第ですね。発想次第では、もしかしたらこの勾配を逆に利用できるかもです。
こちら1階にある手洗い場。トイレはこの隣にあり、和式です。
天井を見ても分かる通り、木だったり鉄骨だったりコンクリートだったり、様々な素材が不規則に交わり合う不思議な倉庫です。このレトロ感を上手く残しつつお店作りができれば、唯一無二な空間になるでしょう。
それでは2階へと向かいますが、この倉庫内から2階へと繋がった階段は鉄。
対して、正面玄関から2階へと繋がった階段は古びた木。これほど年季の入った木の階段はなかなかお目にかかれません。上るたびにギィギィ音が鳴ってました。
不法侵入されても音で気づけるので、昨今のオートロックより頼りになるかも。なお、耐久力は未知数です。
2階
2階は昭和の香りが漂う事務所。社内の連絡事項や予定は右奥の黒板で共有し、全員窓の方を向いて仕事をしていたのでしょう。
机などの残置物は入居時に撤去する予定です。
2階奥にある和室だったところは現在倉庫。ここも現状は凄まじいほどレトロなノスタルジック果汁100%部屋です。
最後に昭和の商談室。
2階はざっくりと3部屋で構成されております。改装ももちろん可能ですので、壁を取り払ってひとつの空間にしてしまうこともOKです。2階も1階同様に30坪。
現状そのまま使えるものはかなり少ないかと思いますので、上下階ともに結構な改装が必要になるでしょう。
この西天満の倉庫、実際足を運んでみた感想としては、改装の馬力は必要ですが、非常に面白いハコで他にはない世界観を作れそうなポテンシャルを感じました。
北区西天満というビジネス街にあるディープな倉庫、改装という進化を経ればお客様comeが止まらない令和のcome騒動が起きてしまうかも。
とにかく、北区でこんな倉庫は他にはないです。
お問い合わせは、渋井不動産まで。
【良かった点】
◎倉庫の素材感
◎他には出せないエイジング感
◎軽飲食相談可
【気になった点】
△1階床の傾斜
△改装費