大阪農林会館
大阪市中央区南船場三丁目、渋井不動産が店舗を構える大阪農林会館より空室のお知らせ。
築93年という非常に長い年月を経た農林会館は、建物の佇まいだけではなく、ビルに一歩足を踏み入れたときにもそのデザインや素材、空気から歴史を感じることができる。
お店に向かうだけだったのに、この農林会館というビルの雰囲気も同時に楽しんでしまう、そんな魅力あふれる建物だ。
地下1階へ
さて、それでは農林会館の空きテナントについて。
募集の区画は地下1階。その室内は世間に公表されてはいないが、「渋井不動産なら」ということで、今回特別に写真掲載の承諾をいただけた。恐らく、滞りなく家賃を支払っていたことが評価されたのだろう。何事も信用だなと思いながら、地下へと向かう。
地下への道のりは、先程のエレベーターから下りる方法と、この外階段から下りる方法の2パターン。室内から直接外へアクセスできるルートがあるのは、5階の住人として素直に羨ましい。
それでは大阪農林会館、地下の区画をご覧いただこう。
白く塗装された躯体と、足元のコンクリートだけで構成されたシンプルな部屋。広さは約26坪で、部屋の中心部を跨いでいるアーチが特徴的だ。天高はおよそ3m。
渋井不動産の室内にもアーチがあるのだが、この地下のアーチはより下にせり出しており、重厚感がある。
参考までに、紹介した渋井不動産のアーチがこちら。アーチの股が浅いのがわかるだろうか。
そして当物件の大きなネックとなるのが、この巨大なダクト。農林会館の地下1階には飲食店もあるため、そこのダクトが当区画に走っているのである。
現状これは取り外すことができないので、それを踏まえた上でこのダクトとどう付き合っていくかを考える必要がある。
また、もうひとつのネックはビルの利用時間に制限があり、23時には退館しないといけないこと。
制限ついでにもうひとつ。契約形態は定期借家契約で、期間は2027年8月31日まで。ただ、これについては双方の合意があれば更新可能。
業種については、飲食・美容室は不可。事務所・物販・スタジオなどであれば一度相談いただきたい。
床など一部補修が必要な箇所もあるが、ハコの雰囲気はすでに完成されており、空間を作り上げていくイメージもしやすいはず。
この農林会館の地下区画、地下といっても外とのアプローチがしやすく、閉塞感はない。言い換えれば、お客様の来店も促しやすいということだ。
渋井不動産は農林会館の5階にいるので、気になる方はぜひ一度お越しいただき、このビルのあれこれについてお話できればと思う。
お問い合わせは、渋井不動産まで。
【おすすめポイント】
◎アプローチしやすい入り口
◎完成された空間
◎重厚感
【気になるポイント】
△巨大ダクト
△時間の制約あり