裏なんばに住む選択
ここは千日前道具屋筋商店街。数多の酒飲みが吸い寄せられる「裏なんば」の一角である。
多様なジャンルの飲食店が100店舗以上並び、1杯飲んで隣の店へ、なんてハシゴ酒も珍しくない。安くて旨い店が多いのも、気軽にハシゴしちゃう要因の一つだろう。
しかし一口に裏なんばといっても、正確に範囲が決まっている訳ではない。ざっくりとした地図を用意してみたものの、難波周辺にいる千鳥足の人について行った方が確実かもしれない。
本日は、そんな酔いどれの街「裏なんばに住もう」という回だ。「裏なんばで飲もう」と見間違えた方は、まず手に持ったワンカップを置こうじゃないか。話はそれからだ。
なんばグランド花月も近いし、散歩がてらNMBに会いに行くことだってできる。ここに住めば、全ての娯楽が手に入ると言っても過言ではない。
裏なんば×ルーフバルコニー
5階の部屋から見えるのは、裏なんばらしい雑多な街並み。昼と夜が逆転したこの場所は、昼間のほうが比較的落ち着いている。行き交う人もシラフだし。
では勿体ぶっても仕方ないので、この部屋のメインから見ていこうじゃない。
そう、ルーバル。
大きなルーフバルコニーって本来は主役級の扱いなのだが、それが裏なんばの物件となると話は別。
見て、この閉鎖感。
お向かいの建物、絶賛囲われてた。パパにマンションを買い与えられた愛人くらい囲われてた。ビルが密集した裏なんばで、眺望を望む方がどうかしてるぜってヒーハーされるかと思ったわ。
ちなみに当マンションはRC造10階建てのため、このバルコニーは上階からも見えることをお忘れなく。あと、洗濯機置場も室外にある。
肝心の室内は意外とハイスペック
マンション自体はオートロック・エレベーター完備と抜かり無いが、肝心の室内も35㎡の1DKと十分な広さが備わっていた。
居室スペースは約6.5帖。廊下を挟んだ向かいにはダイニング・キッチンが振り分けられている。
収納は必要最低限のサイズ。狭いからこそいっぱい仕切りをつけてくれたんだろうけど、コートやスーツが掛けられないという悲しいすれ違いが発生。
うってかわって、こちらは4.5帖のDK。乙女心をくすぐる淡いパステルブルーのキッチンは、ボンベイ・サファイアのボトルを彷彿とさせる。
スペックはガス3口に魚焼きグリル付きと、期待以上の装備。家飲みが充実するのは必至だ。
最後に水回りもチラリと。電気が点かないので、洗面台のみ抜粋してお届け。広めにとられたシンクに収納、吊り戸までついて申し分のないパウダールームだ。
浴室もそれなりにレトロではあるものの、清潔感はしっかり残っている。しかしトイレにウォシュレットはなし。
これにて「裏なんばに住もう」の回は終了。各線『なんば駅』から徒歩7分、南海なんば駅は徒歩3分のアクセスである。
諸費用は、礼金10万円の月額7万円ぴったり。
滅多にない立地とオマケのルーバルがついた安広1DK、お問い合わせは渋井不動産まで。
【良かった点】
◎良くも悪くも裏なんばという希少な立地
◎充実したアクセス面
◎持て余すルーフバルコニー付き
◎広さに対する賃料の手頃さ
【気になった点】
△室外洗濯機置場
△上階からのルーバルの視認性