築古レトロな激渋戸建て、西区より。
西区のアノ場所から、激渋な戸建てが出た。
その情報だけを頼りに、辿り着いたのがこの物件。渋い。思ってた三倍渋い。
立て続けに連呼しすぎたがゆえに、渋さが薄まってやしないだろうか。そうめん終盤のつゆが如く、シャバシャバになってないだろうか。
でもやっぱり、角度を変えても渋いんだよなあ。
思わず相田みつを口調になってしまったが、木造を感じさせる柱に昔ながらの繊維壁、板張りの間仕切りと、We need chikufuruと謳う我々にとって、それはそれは堪らない空間なのだ。
ではこの戸建て、所在地はどこなのかというと、
西区南堀江四丁目
オレンジストリートの終着地、そう、南堀江四丁目である。
同じ人気エリアでも、古くからの長屋や戸建てが多く残る谷町エリアにこの物件があったならば、「あーね」となるだろう。デザイナーズマンションやリノベーション物件が多い堀江にあるというギャップが活きるからこそ、渋さも三倍増しなのだ。
築60年超えの2階建て
1959年築の木造2階建て、その玄関扉を開けると、冒頭の二階へ続く階段が現れる。行儀よく整列するスリッパが猫チャンに見えるという幻覚はさておき、土間左手へ進もう。
キッチン
キッチンはコンロ自主設置タイプ。3〜4帖ほどのこぢんまりとしたサイズ感なので、ダイニングも兼ねて使うには少し手狭かもしれない。
なお、各設備は築年数を覆す真新しさのモノが揃っている。水回りの紹介は後ほど。
洋室6.5帖
こちらは階段横の洋室。キッチンに隣接する洋室なので、リビング・ダイニングになるだろうか。
ちなみに、引き戸などの建具は思っている三倍ほど立て付けが悪い。恐らく開閉のコツがあるのだろう。なんたって60年以上建つ木造建築なのだから。
水回り
水回りの設備たちも、キッチンと同じく高年式のモノに入れ替え済み。洗面台もしっかりシャンドレタイプ。
バルコニーが無いため、右手奥には心ばかりの物干し場が設けられている。干す物によってはトイレのドアを開閉する度にファサファサするので注意が必要だ。
浴室はまさかのシャワールーム。築60年超を推しておきながら、ここだけなぜか欧米仕様。文明開化の音がする。
とは言ったものの、トイレにウォシュレットはない。しかしながら、水洗の洋式であるだけで十分なのかもしれない。
西区南堀江四丁目から登場した50㎡の貸家、いかがだっただろうか。こんな激渋戸建てが堀江にあるなんて、まさに希少価値でしかないはずだ。
アクセスは大阪メトロ長堀鶴見緑地線・千日前線『西長堀駅』徒歩6分と、1駅2路線が利用可能。
なんと、礼金15万円の月額9.8万円で募集開始ときた。
月額10万円をきるグッドプライスで住める、堀江の希少物件。お問い合わせは渋井不動産までお早めに。
【良かった点】
◎1駅2路線のアクセス
◎希少な堀江の築古戸建て
◎各設備入れ替え済み
【気になった点】
△バルコニー・浴槽・ウォシュレットなし
△立て付けの悪さ