谷六・たまらないレトロ1LDK
やってきたのは谷町六丁目。“台風の通る道のりの国の料理”をテーマに、タイ・台湾・沖縄などの南国料理を提供する「台風飯店」からスタートだ。
この界隈に馴染みのある方なら「大衆食堂スタンドそのだ」という店名を一度は聞いたことがあるだろう。行きつけですよ、という方も少なくないかと思う。こちらの台風飯店はスタンドそのだを運営するFERの系列店で、その第1号店は神戸市灘区の中華そば屋(2013年に玉造へ移転)だそう。
味はもちろん、店内の内装やHPのデザインにも凝った谷六を代表する人気店、ぜひとも一度は訪れてみてはいかがだろうか。
さて、ご紹介する物件は、からほり商店街スグの立地。写真からお分かりのとおり、非常に活気のある商店街である。
ご近所のお父さん・お母さんが次々と吸い込まれていく八百屋には、トマト一箱200円などの特売品が並ぶ。特売戦争なんてドラマでしか見たことがないのでよく分からないが、一つ言えることがあるとすれば、ここは間違いなく戦場だ。
今まさに入店しようとしている腰の曲がったお婆ちゃんは、BLEACHでいう山本元柳斎重國に違いない。
※山本元柳斎重國:漫画・BLEACHの登場人物。護廷十三隊の総隊長。めっちゃ強いお爺ちゃん。
レトロクラシックな1LDK
たどり着いたのは、昭和59年築の鉄骨造3階建てマンション。お察しのとおりオートロックやエレベーターはないものの、3階建ての一軒家のような外観から、住人以外がおいそれと出入りできる気軽さは感じられない。
そんなマンションの目的は2階の1LDK。ワンフロア一戸という贅沢な部屋の前には、レトロ好きの感性をくすぐるアンティークのような玄関灯も備わっている。
LDK12帖
ゆとりある廊下を抜けた先に現れたのは、12帖のLDK。
窓の光を反射する床には大理石のような模様のフロアタイルが敷かれ、コンロ自主設置型のキッチンには昔ながらの湯沸かし器(設備保証外)が装備。床だけ見ればそのへんのデザイナーズと大差ないが、このアンバランスさが個性というものなのだろう。
では続いて、右手のドアの先へ。
水回り
すると、レトロでポップな水回りが登場。決して今風とは言えない設備や内装のため、人によっては古臭いと感じる方もいるだろう。
しかし、私は好きだ。他にはない床や壁のタイルにゴールドのタオルハンドル、天井から吊り下げられた裸電球、この絶妙にマッチしたアンティークな空間が。
バスルームもご覧のとおり、実家の風呂と言われても何ら遜色のないクオリティ。湯の温度はセルフ調整式。浴室乾燥こそ無いものの、追い焚き機能は設けられている。
ちなみにトイレはピンク色。それも、ドラえもんの“どこでもドア”と同じ色のピンク。しかしウォシュレットは付いているのでご安心を。
さて、LDKに戻ってきた。右手に並ぶ窓の外はお隣の建物とそこそこ密接しているものの、南向きだけあり室内を柔らかく灯す採光が感じられる。
それよりも何よりも、正面のガラス戸が気になって仕方ない。私の語彙力で表現できないのが大変もどかしいが、このアングルが堪らなくツボを刺激するのだ。
6帖和室
フロアタイルのLDK、ガラス戸の間仕切りときて、その先には思いもよらぬ和の空間が広がっていた。先ほどまでアンティークだなんだ言っていたのに、扉一枚挟んだ途端に侘び寂びの世界である。
収納も十分、床の間まで設けられている。
ちなみに、和室の奥にはバルコニーへ繋がる。東向きのバルコニーは陽当りも十分。
坂の斜面に沿って建つ当物件は、通常の2階より体感的には高く感じる。しかしながら、やはり道路を歩く人々から洗濯物が見えるのは気になる方もいらっしゃるだろう。
そんなときは、
屋上アリ
共有の屋上を使用してはいかがだろうか。
共有といっても、当物件の総戸数は3戸のみ。そうそう頻繁にエンカウントはしないだろう。
では、おさらい。
中央区谷町六丁目から登場した36㎡の1LDKは、大阪メトロ谷町線・長堀鶴見緑地線『谷町六丁目駅』徒歩4分。人気の谷町エリアで駅チカが叶う好立地だ。
諸費用は、礼金7.5万円の月額7.5万円。ちなみに、小型犬1匹に限り飼育可能。
ゆとりある1人暮らしや、初めての2人暮らしにもお勧めしたい和洋折衷レトロ部屋は、限定一室のみ募集。一目惚れしたアナタ、お問い合わせはお早めに。
【良かった点】
◎1駅2路線の駅近ポジション
◎ワンフロア一戸
◎稀に見る和洋折衷デザイン
◎屋上使用・ペット飼育可【気になった点】
△オートロック・エレベーターなし
△駐輪場なし