西区、瞬殺で埋まる無垢✕緑の1K
端から白球を持った長島三奈アナウンサーが出てきそうな雰囲気のあるコチラの熱闘甲子園は、西区の「松島野球場(松島公園)」である。
所在地は千代崎一丁目。みなと通の東側に面するコチラは、エリアの半分を住宅や町工場が占め、もう半分はこの松島野球場が占めている。大通り沿いとなると話は別だが、住宅街に入り込んでしまえば騒音も落ち着き、住みやすい地域だろう。
また、野球場の北側に向かい合う「松島少年広場」には屋内プールも併設。健やかに暮らす施設が整っている。
幻の一室
弊社のブログの最下部に「掲載前にご成約をいただいた物件は、ブログ掲載をしておりません」という文面が記載されているのはご存知だろうか。
希少価値の高い一点物の部屋を取り扱う渋井不動産、執筆中の物件が掲載前に埋まってしまうことはよくあること。今回紹介するのは、まさに以前、記事掲載前にご成約いただきお蔵入りになった幻の物件。
当時と所在階は違えど、ロケーションや眺望、なにより部屋の雰囲気が抜群に良い。
それがコチラ。
オイル仕上げの無垢フローリングが敷かれた1Kの窓からは、松島野球場の緑がご覧いただける。所在階は木々と同じ目線の3階。
玄関から再スタート
では、順を追ってご紹介しよう。
まず当物件は、2015年築のRC造9階建てと比較的(渋井が紹介する物件の中では)築浅のデザイナーズマンション。当然のようにオートロックや宅配ボックスは完備されている。
玄関を開けて最初に驚くことは、室内の真新しさでもなく、玄関にシューズボックスが無いことでもなく、天井の高さである。高々。
そして土間から一歩踏み出すと、ブルーのタイルが特徴の色鮮やかなキッチンが現れる。IH2口のシンプルスペックだ。
食欲を抑える寒色をキッチンにあしらうことで、「空腹の勢いでパスタを茹ですぎる」などの失敗を防いでくれるに違いない。きっと誰しも、茹で上がった麺の量を見て、愕然としたことは一度や二度ではないはず。
なお、右手にちょこっと写っているのは洗面台。こぢんまりとしたサイズは玄関上がってすぐに手洗い・うがいができる動線になっている。
水回り
そして、土間左手にはトイレとバスルーム。もちろんそれぞれセパレートされた空間だ。ウォシュレットや浴室乾燥は当たり前田のクラッカー。
洋室7帖
さて、先ほどチラリとお見せした居室に辿りついた。高々とお伝えした天井も、この写真ならば伝わるだろうか。広報部おまつの目視測定では「3mほどあるかな」と感じたが、彼女はグラスと口の距離感がはかれずハイボールをこぼすことが多々ある。ご参考までに。
なお、収納の上段に物を置くとなると、163cmのおまつでは三尺ほどの脚立が必要になるかと思う。こちらもご参考までに。
居室の窓は北東向きであるものの、やはりこの採光面も背が高いので採光をありありと取り入れてくれる。
平米数だけで見ると23㎡と決して広々とは言えないが、天高の開放感と抜群の雰囲気で圧迫感や閉鎖感は皆無と言っていいだろう。
バルコニー
ではラストのバルコニーへ。実は本記事2枚目の写真は、当物件のバルコニーから見える景色。先述のとおり松島公園の緑が視界いっぱいに広がる。
なお、物干し掛けは室内の窓枠に設置されているため、洗濯物は窓際に干すことになるかと思う。
では、おさらい。
西区千代崎一丁目から登場した23㎡の1Kは、大阪メトロ中央線・阪神なんば線『九条駅』徒歩8分。決して駅チカではないものの、千日前線『西長堀駅』も徒歩10分以内と2駅3路線のアクセスが可能だ。
諸費用は、礼金1.5ヶ月の月額7万円ぴったり。
広さだけで見ると決して賃料はお手頃ではないかもしれないが、高い天井と無垢フローリング、そして何より眼前のパークビューがもたらす抜群の雰囲気は、瞬殺で埋まるポテンシャルを秘めている。この良さはぜひとも現地でご体感いただきたい。
【良かった点】
◎デザインが効いた無垢床やキッチンのタイル
◎天高✕パークビューが与える室内の開放感
◎背の高いクローゼットの収納力
【気になった点】
△賃料に対する部屋の平米数
△最寄り駅がやや遠い