オザ畑任三郎【天満・天満橋のミステリー編】

    はじめまして、オザ任三郎です。

    今回の記事は私が今まで不思議に思っていた「天満・天満橋の謎」を解明する回です。不動産仲介業という仕事をしていてこれまでに何度も解明するタイミングはあったものの、「臭いものに蓋をする」理論でずっと熟成させてきたこの謎。それをこのタイミングで解き放とうと思います。画面越しでもむっちゃ臭いかもしれませんのでご了承ください。

    天満・天満宮

    さて、それでは一体なにが謎なのかをご説明します。まずはこのグーグルマップ先生の天満・天満橋の地図をご覧ください。

    画面上にあるオレンジのピンが「天満駅」で、画面下にある青いピンが「天満橋駅」です。市内にお住まいの方ならとっくにご存知ですね。ここまでは何も問題ありません。

    では、住所表記はどうでしょうか。「天満◯丁目」で表記される天満エリアと、天満橋△丁目』で表記される天満橋エリアを図にしましたのでご覧ください。

    天満・天満宮

    ここで問題が発生しました。事件です。

    完全に入れ違ってます。天満駅の隣に天満橋エリアがあり、天満橋駅のすぐ真上に天満エリアがあるので最寄り駅があべこべです。

    いったいなぜこんなことが起きてしまったのでしょうか。事件を解決するのが私の役目ですので、これから順を追ってご説明いたします。それではどうぞ。

    天満・天満宮

    天満の由来は大阪天満宮

    さて、まず天満という地名に関してですが、これは「大阪天満宮」が由来で、地名として親しまれていったのは戦国時代のこと。豊臣秀吉がこの天満宮周辺を開発し、天満として広く町民に伝わっていったらしいです(現在の西天満あたりまでが天満だったそう)。当時、天満は十一丁目(と十一丁目下半)まで存在していたのですが、江戸中期から筋ごとに固有の町名を持つようになり、数字の町名と固有の町名が共存する形態でした。

    天満・天満宮

    どういうことかと言うと、

    ・天満一丁目
    ・今井町、天満二丁目
    ・空心町、天満三丁目

    といった具合に、今井町の隣には天満二丁目、空心町の隣は天満三丁目でした。(明治初頭の時点では63町もありました)

    そして、明治5年(1872年)に町名改編が行われ、
    ・天満一丁目→川崎町
    ・天満二丁目西部→今井町、天満二丁目東部→天満橋筋一丁目
    ・天満三丁目→空心町一丁目

    となり、天満の町名は姿を消しました。(1978年に復活しますが)

    天満・天満宮

    そしてどうやら、この一度姿を消したことが今回の謎の原因らしいです。

    天満・天満宮

    謎を追求する前に、天満橋の話も。

    天満橋はその名の通り、エリアではなく橋そのものを指し、秀吉の時代に大坂と天満を結ぶ橋なので天満橋と付けられました(昔は今より一筋東側にあったそうです)。

    後の1978年に、エリアとしての「天満橋」が誕生します。

    天満・天満宮

    では、文字だけでは分かりにくいので、マップを使いながら見ていきます。

    上の写真は1872年時点の、天満の町名が消えてしまった時のものだとお考えください。中央の黒丸は大阪天満宮です。ここから23年後。

    天満・天満宮

    1895年、天満駅が誕生します。

    この駅に天満と名付けた理由は「天満宮の門前町として栄えた天神橋筋商店街に接続する駅」として名付けられたらしいです。天神橋筋商店街は天満宮への動線なので、天満宮へ行ける駅として天満駅と名付けるのは分からなくもないです。そして後を追うように15年後、

    天満・天満宮

    1910年、天満橋駅が誕生します。

    京阪電鉄の開業に伴い、大阪の起点として設置されました。天満橋にある駅なので天満橋駅は何ら問題ありません。順調に見える政策ですが、1978年に再び町名改編が行われます。

    天満・天満宮

    すると、106年ぶりに天満エリアが復活しました。決定に至った理由は詳しくはわからなかったのですが、「もともと天満だったし、もう一回天満にするか」という気持ちはわかります。しかし、これが明らかに今回の謎の原因であることがわかりました。

    天満・天満宮

    天満橋エリアはというと、もともとあの辺りは「天満橋筋」と呼ばれていたのでそのまま引き継ぐ形で決まったそうです。これで見事、今回の謎が誕生したというわけですね。

    事件解決です。

    天満・天満宮

    いかがでしたでしょうか。

    もしあのとき天満が消えていなければ、もしかしたら今の天満橋駅は天満駅になっていたかもしれませんね。天満・天満橋に関するモヤモヤが少し無くなったのではないでしょうか。今回のように、また何か謎があればそのときお会いしましょう。

    オザ畑任三郎でした。

     

    【参考文献】
    東京堂出版 / 大阪の地名由来辞典 / 堀田暁生
    角川書店 /  角川日本地名大辞典

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