大人気BIG 1LDK
まいどおおきに、渋井不動産の時間だ。
早速だが、今見ていただいているのは本日紹介する一室。出オチ感は否めないが、この一枚を見れば室内の8割を理解したも同然だ。25.5帖のLDKと6.5帖の洋室で構成され、その間取りはなんと66㎡の1LDK。一般的な3LDKがスッポリと収まるほどの面積を有している。
贅沢な一人暮らしはもちろん、新婚さんやカップルさんからも高い人気を博するBIG 1LDK。その全貌をご覧あれ。
立地について
まずは立地についてだが、この『NU茶屋町』の近く、もっと噛み砕いて言えば「ロフトらへん」だ。
ここ茶屋町、以前までは個人経営の居酒屋さんやカフェ、ショップなどが多くあったのだが、ここ数年における地価の暴騰によって個人経営のお店が少なくなり、大企業のショップやチェーン店が目立つようになった。そのせいか、かねての茶屋町ファンからは「面白くなくなった」という声もチラホラ。その反面、街並みは随分と綺麗になり、大阪キタ随一の若者街に生まれ変わったのもまた事実。
時代の変化とともに街並みも変わっていくもの。こればっかりは仕方のないことだ。
さて、紹介の物件は新御堂筋沿いに建つ11階建てマンション。住所で言えば北区豊崎五丁目となる。
最寄り駅は地下鉄御堂筋線「中津駅」(徒歩5分)だが、梅田の各駅までも徒歩圏内。梅田の地下ダンジョンさえ攻略すれば、交通アクセスの便については何の文句もない。
物件のスグ近くには、毎日長蛇の列ができる大人気ラーメン店『麦と麺助』。
いかんせん筆者は並ぶのが苦手なので今まで一度も食べたことはないのだが、せっかく近くに住むのなら一度ぐらいは気長に待ってみたいものだ。
※『燃えよ麺助・麦と麺助』公式Instagram
→https://www.instagram.com/moemen423/
そんなこんなで物件に到着。今年で築38年を迎えるだけあって、共用部からは築年数相応の年季が感じられる。
そしてオートロックがないのはチクフルあるある。管理人さんに会釈してそのままスリ抜けてくれ。
ちなみに駐輪場はエレベーターの裏側。
敷地内に駐められるので、盗難のリスクは軽減されそうだ。そして自転車のラインナップはほぼママチャリ。ファミリーが多く住んでいるであろう印象を受ける。
10階に住戸は3つで、紹介の一室はその中部屋。両手に花のプレイボーイなポジショニングだ。
廊下にベビーカーが置かれていることから察するに、お隣さんはファミリーでお住みになっているのだろう。昼夜問わず赤ん坊の泣き声が聞こえることもあるかもしれないが、赤ん坊は泣くのが仕事。大きな心で受け入れてあげてほしい。
玄関を開けた瞬間に部屋の全貌が分かる。
建具にも多少のガタツキが見られたので、おそらく竣工当時のままなのだろう。ガタツキがあると言っても、普段使いには何の影響もないレベルなので安心してほしい。少しばかり古めかしいだけだ。
そんなことより、土間にクッションフロアが敷かれていることに違和感を覚える。察するに、リフォームのコスト削減だろうか。
土間にはそこそこな容量のシューズボックス。
二人分ぐらいの靴なら楽ラク飲み込んでくれそうだ。
時を戻そう
冒頭の内容と重複するが、LDKのサイズは約25.5帖で、折戸の奥には6.5帖の洋室がスタンバイ。折戸をずっと開けっ放しにしておくなら、計32帖のスーパービッグワンルームとしてもお使いいただける。おそらくだが、もともとは2LDKだったのだろうか。
床は2色のフロアタイルが敷かれたツートン仕上げ。ダイニング側はシックな焦げ茶色で、リビング側はやや緑がかったような色味が特徴的。襖や間仕切りがなくとも、床の色が違うというだけで、まるで空間が仕切られているような錯覚を抱く。この特性を活かして、唯一無二のオリジナリティ溢れる空間に仕上げてほしい。
洋室に用意されたクローゼットが当物件唯一の収納(シューズボックスを除く)。
収納力はお世辞にも強いとは言えない。とはいえ、これほどの広さがあれば別途タンスや収納ラックを置いたとしても邪魔に感じることはないだろう。
続いてはキッチン。
食洗機こそないものの、ガス3口のコンロと魚焼きグリルが搭載。使い勝手の良い優秀なキッチンがあれば自炊も頑張れそうだ。健康的で節約にも繋がるし、まさに良いこと尽くめである。
ちなみに、最寄りのスーパーは午前8時から午後9時まで営業の『グッディ中津店』。物件から徒歩4分ほどなので、ご参考までに。
※グッディ中津店
→大阪市北区中津1-17-12-1F(Google Map)
日当たり弱し
バルコニーは南向きだが、前面ビルによる太陽ブロックで南向きの恩恵は受けられない。が、三面の採光窓のおかげでめちゃくちゃ暗いというほどでもない。あなたが太陽のような存在になれば十分に均衡は保てる。
日当たりの良い部屋とそうでない部屋なら、言わずもがな渋井は前者をオススメする。しかし、それはひょっとすると我々のエゴなのかもしれない。ライフスタイルは人それぞれだし、ドラキュラ的思想をお持ちの方にとって太陽は敵に過ぎない。
特に、夜に働いて日中が就寝タイムという方にしてみれば、ビシビシの日当たりは睡眠の妨げになり得る。結局遮光カーテンを閉じることになるだろうから、日当たりが良かろうと悪かろうとそれほど大差ないはずだ。
バルコニーに出てみると、思いのほか日光は差し込んでいた。しかし室内まではギリギリ届かない様子。
ちなみに撮影した時間帯は午後13時あたり。ビルとビルの間から、僅かながら太陽が顔を見せるゴールデンタイムだ。季節にもよるだろうが、その時間帯を狙えば洗濯物もカラッと乾いてくれるだろう。
さて、最後に水回りの設備をチェックしていこう。
水回り
まずはトイレから。
ウォシュレット付きのお便器は2015年製の比較的高年式モデル。生活を送る上で必要不可欠なモノが高年式だとやはり安心感がある。
空間としては、特筆すべき点の見当たらないFutoo!!のソレだ。
※Futoo!!:普通に良い。
続いては脱衣所。
洗面台の年式までは分かりかねるが、蛇口の出方を見る限り高年式っぽい。朝シャンが捗るシャンドレタイプで、奥様や彼女さんも納得の逸品だろう。
そして最後にバスルーム。
追い焚きや浴室乾燥機はないが、一捻りで適温のお湯が出るのは間違いなく嬉しいポイントだ。
トイレや洗面台の清潔感は問題なかったが、バスルームには少しばかりの汚れが見受けられる。コーキングの黄ばみならいざ知れず、業者の手にかかっても鏡の汚れは落ちなかったのだろうか。メラミンスポンジで一撃っぽい気もするが。ま、試してみる価値はあるだろう。
それではおさらい。
本日紹介したこちらの物件は北区豊崎五丁目からの登場。共用部や建具から少しばかりの年季を感じるし、太陽の恵みも受けられないが、66㎡の1LDKという振り切った間取りにはなかなか出会えない。しかも、それが梅田近くのグッドリッチとなれば尚更だ。
敷金1ヶ月の礼金2ヶ月、賃料は共益費込の月額12万円。
初期費用はやや嵩むが、広さと立地に対しての月額賃料は控えめだ。他に類を見ない広々1LDKで、悠々自適なエレガントライフはいかがだろうか。
まとめ
【良かった点】
◎立地と広さに対するコストパフォーマンス
◎66㎡の1LDKという振り切った間取り
◎梅田も徒歩圏内のグッドリッチ
【気になった点】
△南向きだが日当たりはナシ
△バスルームのちょっとした汚れ
△エアコンなし