本日の舞台は東成区大今里西一丁目。紹介の物件は一見すると戸建てのような佇まいだが、実はマンションの1階。防犯面に少し不安が残る1階というポジショニングに加え、玄関は引き戸。ドロップキックで突破できそうなので、空き巣や急なガサ入れには注意が必要だ。
上記は1階ならではのウィークポイントと言えるが、裏があれば表があるように、天国があれば地獄があるように、1階ならではのストロングポイントもしっかりある。それにしても、つんく♂がいるのにつんく♀がいないのは何故だろう。
庭付き
なんて話は置いといて、当物件はご覧の通り庭付き。
現状は荒れ果てているが、ガーデニングや家庭菜園を夢見ていた方にはうってつけ。その反対に、「手入れが面倒だ」と感じる方にはあまりオススメできない。
ひとつ残念だったことは、この日はあいにく電気が点かなかったということ。電気が点けばその魅力も2割増しだったのだが、そこはどうか夜な夜な鍛え上げた想像力で補完してほしい。
8帖洋室
さて、土間を上がって右側には8帖の洋室。
狭くもなく広くもなくといったところだろうか。庭を見渡せる大きな窓は南向きだが、この日はあいにくの曇り空だったため日当たり具合は未知数。とはいえ、物件真ん前に建つ建物たちはいずれも背が低いので、晴れた日の日当たりはそこそこ期待できそうだ。内覧は晴れた日に行くのがお利口さんだろうか。
縁側ではスイカの種飛ばし大会でも開催してほしい。
木枠のガラス戸がイイ味を出している。ちなみに写真右手側はキッチン、そして左側は6帖の和室に続く。今さらだが、当物件の間取りは81㎡の3SK。いわゆる“居間”というものがないので、ここをリビングとして使ってもいいかもしれない。
掘りごたつ
こちらが6帖の和室。キッチン、その他の洋室全てから出入りできる。まさにコアとなる部分だ。
見ての通り掘りごたつが仕込まれているので、ここを寝室にするのはあまり現実的ではない。先ほどの8帖洋室に窮屈さを感じるようなら、ここをダイニングとして使うというのも大アリだ。そう考えると、ファミリーで暮らすには少し使いにくい間取りかもしれない。
それにしても、これまで数々の物件を見てきたが、掘りごたつのある部屋なんて今までに一度か二度ぐらいしか見たことがない。あくまでも私のデータベースに過ぎないが、少なくとも“珍しい”ということに間違いはないはずだ。
コンロは置かれていないが、調理スペース・シンクの容量、収納力については申し分ない。窓も大きいので、熱気や匂いが籠もることもない。そしてあれば便利な床下収納付きだ。
7帖洋室
最後の居室は7帖の洋室。寝室にするならここになるだろうか。
ちなみに窓からの眺めは見事な受水槽ビュー。これも1階ならではの特権だ。
そしてこれまた大容量のクローゼット。全体を通して、収納力については何の不満もない。
納戸
十分な収納力を持ちながら、2.5帖ほどの納戸もある。
荷物の多い方、片付けや断捨離が苦手な方でもここなら何の心配もないはずだ。ラックやタンスなどを駆使して、あなたの使いやすいように工夫してほしい。
大用と小用のダブル便器。小便器下のシミが気になるが、男子便所の床なんて大体こんなもん。
目に優しい緑色の空間なので、のんびりと落ち着いたトイレタイムを過ごせそうだ。
東成区大今里一丁目から登場した当物件は81㎡の3SK。なかなか目にしない間取りなので、ファミリーで暮らすには少し難易度高めかと思われる。
最寄り駅は今里筋線・千日前線「今里駅」で、徒歩2分と駅チカ。
スイカの種飛ばし大会が捗る庭は1階ならではの特権。掘りごたつが設けられていたりと、まさに「和」の趣を感じられる一室だ。
敷金ゼロの礼金9万円、賃料は共益費込の月額9.5万円。
市内の中心部からは少し離れるが、それでもこの広さに対してこの賃料というのは魅力的だ。