以前にも紹介した中津のレトロ・タイル部屋に空室が発生したのだ。しかも、今回は賃料がお求めやすくなっての再登場。取材に行かない訳が無いとトゥナイト。
お値下げというのは、こんなにも人を狂わすのか。浮かれてやってきた私の前には、独特の形をしたマンションがそびえ立っていた。まるで犬が「おすわり」しているかのような形状である。
足元の自販機はバリバリ車道に面しながら2台も並んでおり、なかなかポイントが高い。なんのポイントかは分からないが、心のポイントカードに溜めておいて欲しい。
やっぱり階段
当物件にエレベーターなど無い。そんなことは、エントランス前の横断歩道が手描きの時点でなんとなく察していただろう。
しかしながら、グリーンの階段に赤い手摺りのカラーリングとは毎日がクリスマスみたいだ。ポスト側に敷かれたブラウンのタイルも、より一層クリスマス気分を加速させる。
ポジションは慌てん坊のサンタクロースもニッコリの階段すぐ横、角部屋。インターホンは呼び鈴のみの昔ながらタイプなので、急いでリンリンリンと鳴らされても、むやみやたらに開けてはいけない。
がちゃり
玄関を開くと、稀に見る角度で攻め込まれたタイルの壁が現れた。あまたの政治家に鋭く攻め込んできた池上彰でさえも、これほど深く攻め入った角度には一目置くに違いない。
では、真相解明するためにも先を急ごう。
LDK12帖
12帖のLDKを縦断するタイル張りにより、玄関からLDKが丸見えになる心配はない。そしてよく見ると、斜めに切り込まれているのはタイルではなく玄関扉の方だった。何事も多方面から見るのは必要である。
それでは正面のドアを開けてみよう。
トイレだった
精神と時の部屋かのような白いタイルに囲まれたトイレ。考え事もよく捗りそうである。
ちなみにウォシュレットはついていない。尻を洗い流すことは出来ないが、考え事や愚痴なんかはこの場で綺麗さっぱり洗い流して欲しい。
洗面台といっしょ
タイル張りの奥には浴室が隠れていた。洗面台は風呂場に設置しているタイプで、長所といえばシャワーを浴びながら歯磨きができる。
しかし短所は、台に並べた歯磨き粉やポマードなどがびしゃびしゃになりがちということ。ポマードが分からない方は、Siriか団塊世代の方に聞いてみよう。
いちおしポイント
さて、LDKに戻ってきた。天井に通るライトレールには2箇所のシーリングが設けられ、タイルのおかげなのか裸電球でもそれなりに洒落っ気が出るだろう。
正面はキッチンで、コンロは持ち込みタイプ。そして特筆すべきは、
北区中津七丁目から再登場したチクフル部屋は阪急電車『中津駅』より徒歩5分。梅田で終電を逃したとて、歩いて帰れる好立地である。
32㎡の1LDKと、ゆとりある一人暮らしにはビッタリな広さであるものの、タイル張りが幅を利かした室内はクセのある形状。使いこなせるかはアナタの腕次第だ。
そしてお待たせ。お求めやすくなった賃料はなんと、敷金ゼロ・礼金10万の月額7万円ぽっきり。
広さ、立地を鑑みてもコスパ充分な部屋であるが、チクフル好きに刺さるレトロ・タイル部屋は希少価値満点。お問い合わせはお早めに。
北区のお部屋探しも渋井不動産まで。
(物件番号:77542)