桜川のお手頃1LDKを求めて
本日やったきたのは浪速区塩草三丁目。各線「桜川駅」から徒歩8分と、少し歩くが軽い運動だと思えばどうってことはない。そもそも、堀江や難波・心斎橋が自転車圏内なので、そのあたりに勤務先や遊び場があるという方ならそれほど電車を使う機会はないだろう。
紹介する物件は昭和63年生まれの鉄骨造3階建てマンション。物件前には昔ながらの床屋さん。テクニックについては未知数だが、フラッと立ち寄ってサクッと刈り上げられるのは良いことだ。余談だが、この赤青白のくるくる回るヤツは「サインポール」というらしい。
さて、ひとつ賢くなったところで早速物件を見ていこう。
階段物件
当物件にオートロックなんてものはない。そしてエレベーターなんて便利なものもない。あるのは結構な急勾配を誇る階段だけ。とはいえ紹介の一室は3階なので、まだかろうじて上りきれる範囲内だ。ま、3階が最上階なのでそれ以上先はないのだが。
ところで、共用部に灰皿がある物件なんて最近はめっきり見かけなくなったが、ご覧の通り階段脇には灰皿が設置されている。愛煙家の肩身が狭くなった世の中に対するアンチテーゼだろうか。
3階に来てみると住戸は2つのみ。ということは、どちらも必然的に角部屋になる名采配だ。
あなたの住まいとなるのは手前側の部屋。それでは行ってみよう。
まずは玄関を振り返ったビューから。
現状、シューズボックスはないが、後々置けるスペースなら十分ある。
14帖LDK
土間を上がると14帖のLDK。
年季を感じる共用部の雰囲気とは打って変わって、室内の清潔感については言うことなし。
遠目からですまないが、正面に見えるのはなんとガス3口のシステムキッチン。賃料は最後に発表するが、この価格帯でこのキッチンが装備されているのは嬉しいポイントだ。
14帖とは言っても、この写真では広さが伝わりづらいだろうから違う角度からも見てみよう。
LDKはキレイなL字型。察するに元々は2DKだったのだろうが、リノベーションが施されたことによって45㎡の1LDKと化している。1LDKの中では十分広い方だし、個人的にも好きな間取りだ。「ダイニングとリビングをどう分けよう」なんて迷う必要もない。
ガラス障子の向こう側には和室。さしずめ寝室となる運命だろうか。
6帖和室
い草が香る和室は6帖。
キングサイズのゴージャスなベッドよりも、薄っぺらい煎餅布団がよく似合いそうだ。
窓が北向きということで、カラッとした直射日光とは無縁。湿気によるカビには注意したいところ。
収納力についてもバッチリだ。
当物件における収納は全てこの和室に纏まっている。押入れも、ハンガーポールつきのクローゼットも備わっているので、うまい具合にご活用いただきたい。
エレベーターがないというのも立派なウィークポイントだが、おまけにもう一点ウィークポイントを挙げておこう。
それはバルコニーがないということ。
室内干しだと、どうしても洗濯物が生乾き臭くなってしまう恐れがあるが、その心配は御無用。なぜかって?写真左手の窓を開けてみよう。
すると外壁からニョッキリした物干し竿。洗濯物はこちらにどうぞ。
派手な勝負パンツは干せそうにないが、ポリカ波板製の雨除けのおかげで少々の雨程度なら弾き返してくれそうだ。しかし強風には注意が必要。握力の強い洗濯バサミを使うなど、洗濯物の落下防止対策はお忘れなく。
水回り
洗面台には鏡がないので、どことなくすっとんきょうに見える。だが、一般的な独立洗面台のように鏡があった場合、窓が隠れてしまうのでこれはこれで正解なのだと思う。賢い選択と言えよう。
ちなみに、蛇口が伸びるシャンドレタイプではないので朝シャンの難易度は高めだ。
お便器は空間に似つかわしくないウォシュレット付きの高年式タイプ。
大きめの換気窓があるので、強烈なニオイも鬼は外だ。
バスルームは極めて普通の量産型。もちろん、追い焚きや浴室乾燥機なんてものはない。
なにより鏡の位置が気になる。決して洗い場が狭いわけでもないのに、なぜこの位置なのか。浴槽内で顔を洗うにしても、これまた絶妙な高さだ。心なしか、鏡も申し訳なさそうな顔をしているように見える。
浪速区は塩草三丁目から登場したコチラの物件は45㎡の1LDK。大阪メトロ千日前線・阪神なんば線「桜川駅」から徒歩8分。少し歩くうえにエレベーターもない。そしてバルコニーもない。それだけを考えると少し敬遠したくなるが、室内の清潔感や広さ、設備についてはきっと満足していただけるだろう。
そして何と言っても賃料がお求めやすい。
敷金ゼロの礼金2ヶ月の月額7.8万円。
カップルでの同棲はもちろん、一人暮らしでも十分手が届くプライスでの登場だ。
【良かった点】
◎最上階角部屋
◎平米数に対してお手頃な賃料
◎申し分ない収納力
【気になった点】
△階段3階
△オートロック・バルコニーなし