ナイスロケーション
見事な秋晴れに恵まれた10月某日。やってきたのは北区天神橋一丁目。
写真は大川に架かる天神橋からのビュー。生い茂る緑は「南天満公園」だ。
梅田までも自転車で行けるビッグ・シティでありながら、川と緑が織りなすロケーションがくつろぎと癒やしを与えてくれる。物件の最寄り駅である「天満橋」駅から徒歩8分と少し遠いが、それすら苦にならないほどの気持ち良さがある。
個人的にも大好きなこのエリアから、単身向けの一風変わった部屋が募集開始だ。
一階部分にカメラスタジオが入っている昭和55年築のRC造5階建てマンション。写真を見ての通り階段物件だ。とはいえ、目当ての部屋は二階なのでまだまだホップ・ステップ・ジャンプで上りきれる階数だ。軽い運動だと思えばどうってことはない。
土間にシューズボックスは置かれていない。もっと言えば、後々シューズラックなどを置けそうなスペースもない。それにしても、壁のコンクリートブロックは予想外だった。部屋の全貌はまだ分かっていないものの、この壁を見た瞬間「アタリだな」と確信したほどだ。
期待を胸に、まずは廊下を進んで右側から見ていこう。
写真左手のカウンター部分には醤油やみりん、調味料の瓶を並べたくなる。邪道かもしれないが、酒瓶なんかも似合いそうだ。キッチン右手側の扉は水回り。こちらは最後にご覧いただくとしよう。
11.5帖ワンルーム
反対側から見てみよう。
当物件は34㎡のワンルーム。水回り・土間を除いた居住スペースとしてはおおよそ11.5帖。
しかし、あいにくながら逆光でよく分からない。今のところ「柱が邪魔」ということぐらいしか分からない。向こうの方で天津飯が太陽拳(※)を繰り出しているのかと思うほどの眩しさだ。もう少し進んでみよう。
ちなみに柱の対面にあるのはクローゼット。収納力については心配ご無用だ。
※太陽拳:アニメ『ドラゴンボール』で登場する技のひとつ。額に“気”を集中させ、眩い光を相手に放つ技。尚、殺傷能力はゼロ。
そしてここもコンクリートブロックの壁。もし仮に普通のクロスが張られた壁であれば「使いにくそうな部屋だな」でおしまいだが、コンクリブロックの無骨さと部屋の尖り具合が男臭いインダストリアル感を演出し、「使いにくそうだけど何か良い部屋だな」と思わせてくれる。
知らない人が大半だと思うので説明しておくと、実は彼、コンクリートブロックをいかに早く、そしていかに多く割るかの世界記録保持者なのだ。その記録なんと35秒で111個。おぞましい記録だ。
新居に引っ越すと友人たちを家に招きたくなるが、何がなんでも彼だけは招待したくない。
ミドリ
南西向きの窓からは冒頭の南天満公園がチラリ。
パークビューと言いたいところだが、別に気持ちの良い眺望というわけでもない。なんとも絶妙なラインである。かと言って「パークチラリ」と表現するのも何だかアホっぽい。であれば、「緑がチラリ」略して『ミドリ』と表現しておこう。
実はこの部屋、本来であればもっと明るくて(今でも十分明るいが)開放的な部屋なはずだったのだ。
ここで写真左側の壁に注目していただきたい。実はこの壁・・・
封印されし窓
外から見るとこうなっている。
もうお分かりだろう、どういうわけか窓が塞がれてしまっているのだ。
個人的な意見を言わせてもらうと「もったいない」の一言だが、客観的に考えてみると西陽がキツすぎたのかもしれない。真偽の程は定かではないが、あの日当たりを見る限り、当たらずとも遠からずといったところだろう。
広い水回り
さて、最後にお約束どおり水回りを確認しておこう。
水回りは広々なアメリカンセパレート。トイレにウォシュレットは付いていないので、拭き過ぎにはくれぐれもご注意を。洗面台もシャンドレタイプではないので朝シャンの難易度は高め。
それにしても、これほど広い空間で用を足すことなんて今まで無かっただろうから、慣れないうちはソワソワしそうだ。
抜群の日当たりと男臭さ溢れるコンクリブロックがチャームポイントだ。クセのある形をしているので家具のレイアウトには少々苦戦しそうだが、そこは夜な夜な鍛え上げた想像力と創造力、そして妄想力で乗り切ってほしい。
そして魅力的なのはその賃料。
月々の賃料はなんと共益費込の月額6.2万円(敷金ゼロ・礼金2ヶ月)。ズバリ安い。
問い合わせの殺到が予想される当物件、「一風変わった部屋に住みたい」と考えていたそこのあなた、このチャンスをお見逃しなく。
お問い合わせは渋井不動産まで。
(物件番号:75146)