主祭神は仁徳天皇。民衆思いの政治で知られる200年代後半の天皇だ。Wikipediaによると、866年に「難波高津宮」の跡地が探索され、そこに社殿を築いて仁徳天皇を祀ったのがこの神社の始まりとのこと。
ちなみに866年とは平安時代前半の貞観(じょうがん)8年。「ああ、あの頃ね」などとピンとくる方はいないと思うが、同年では「応天門の変」が主な出来事らしい。しかし、歴史上には「門外の変」が幾つかあるため、やっぱりピンとこないのは私だけだろうか。
「事件は会議室で起きてるんじゃない、門外で起きているんだ」と言いたくなるほどの頻度である。
縁切り坂
ちなみに、高津宮の西側には『縁切り坂』と呼ばれるスポットがある。
明治初期は北西の角に「三曲がり半」の坂道があったため、三曲がり半・三下り半・離縁状と連想され『縁切り坂』と呼ばれるそう。パートナーから離縁を切り出される際、「三下り半を突きつけられる」と言われるアレだ。
縁結び坂
また、縁切り坂もあれば『縁結び坂』もある。二等辺三角形となっている「相合坂」を両端から上り、うまく合流地点で落ち合えば二人の相性はいいのだとか。つまり、結ぶ相手がいなければ「ただの坂」である。
なぜ私が、少々のダメージを受けながらもこの神社を紹介しているのか。それは、
時を戻そう
何事も最初は玄関からである。
築32年を感じさせない玄関は、操作盤のついた電子錠のおかげだろうか。なお、解錠のため数字を入力する際、私の脳内では「CAT’S EYE」が流れていた。取り急ぎのご報告までに。
ご覧いただいている土間左手にはトイレと洋室、クローゼットが備わっている。
クローゼット
一見すると押入れのように見える収納も、扉を開くと立派なクローゼットであった。下部には、うやうやしく“たとう紙”に包まれた着物でも入っていそうな引き出しがついている。
66㎡の2LDKである当物件は5つの収納を設けており、荷物が多い世帯にとっては嬉しい仕様に違いない。
水回り
洗面台は比較的新しいソレに入れ替えられており、蛇口は伸びるタイプ。
なお、水回りの入口には扉の代わりにカーテンレールが設置されていた。といっても風呂は死角となっているので、チラリやポロリの心配は無いだろう。
6帖和室あり
遠目に見えるキッチンは、ガス3口のグリル付き。LDKには琉球畳の敷かれた和室も隣接しており、引き戸を全開にすると20帖の1部屋となる。
ぜひとも和室にちゃぶ台を置いて、ダイニング使いにしてみてほしい。冬はこたつにミカン、神社ビューも相まって情緒を感じられるだろう。
おそらくコレも残置のものである。江戸時代の日本では、黒猫を飼うと労咳(結核)が治る迷信や恋煩いに効験があるとされた。もしかして、もしかすると、昨今のウイルス対策として一役かうかもしれない。
中央区高津一丁目から登場した2LDKは大阪メトロ千日前線・谷町線『谷町九丁目駅』徒歩6分。
66㎡の室内は潤沢な収納と、ビッグウインドウが魅力。なかでも、高津宮のパワーを感じられるのはこの物件の醍醐味だろう。
そんなありがたい一室の気になる賃料は、敷金ゼロ・礼金2ヶ月の月額13万円。手の届くご利益が、そこにある。
神聖な希少物件、お問い合わせはお早めに。
(物件番号:73651)