本日舞台に選んだのは天王寺区逢坂一丁目。「あいさか」と読んでしまいそうだが、正しい読み方は「おうさか」。天王寺動物園の近所と言えば分かりやすいだろうか。
紹介するのは松屋町筋沿いに建つ御年52歳の木造物件。私は値打ちこきだから、ここで外観の全貌をお見せすることはしない。ひとつ言えるとすれば、マンションでもなければアパートという感じでもない。強いて言うなら「戸建てを二分割した感じ」という表現が一番しっくりくる。要するに、一つの建物に住居が二つあるわけだ。何となくイメージできただろうか。
背後にはタッパのあるシューズボックスがスタンバイ。スニーカーマニアも納得するであろう収納力を誇る。
1階部分は土間のみで、居住スペースは全て2階にブチ込まれている。ここで間取りを言っておくと、当物件は45㎡の1LDK。1LDKの中ではそこそこ大きめの部類と言える。
それでは早速見ていこう。
12帖LDK
まずは12帖のLDK。片隅でポツリと佇む観葉植物に哀愁を感じる。
当物件は今年の8月にリノベーションが完成したばかりということもあって、室内の美しさは新築さながら。疾走感のあるアクセントクロス、床には派手に転んでも致命傷を免れるクッションフロアを採用。
窓がやけに左寄りだが、これはオーナーの思想の現れだろうか。とはいえ、あなた自身は右でも左でもどっちでも良い。真っ直ぐな心でこの物件に向き合ってもらえればと思う。
8帖洋室
場面変わって8帖の洋室。
寝室にするのがベターだろうが、なかなかけったいな形状をしているから家具のレイアウトには少し悩まされるかもしれない。逆に言えば、部屋の形状を活かした唯一無二の空間を作ることができるわけだ。
強いて言えばシャワーの水栓がなんかカッチョいいということぐらいだ。
ちなみに当物件にはバルコニーがないため、洗濯物はここで干すことになる。ただまぁ浴室乾燥機があるから何の心配もいらない。心配するのは電気代だけでいい。
リノベーションによって新築同様の美しさはあるが、それ以外はハッキリ言ってFutoo!!だ。このままおめおめと帰るわけにはいかない。何か面白いモノはないかと周囲を見渡してみる。
専用屋上
なんと、だだっ広い専用屋上だ。これほど天サロや乾布摩擦が捗る場所はそうそうない。
ただ、手放しで喜ぶにはまだ早い。この屋上を独占できる代わりに、ひとつ注意点があるのだ。
数年前、日本全土を揺るがした強烈な台風を覚えているだろうか?その際に、室外機が吹っ飛ばされたというショッキングな過去がある。そのため、屋上には必要最低限のモノしか置かないようにしてほしいのだ。
もし、あなたが何か(物干しスタンドやサブマシンガンなど)を置いてそれが吹き飛ばされようものなら、それはあなたの責任になるということは重々理解しておいてほしい。
通天閣ビュー
そしてなんと言っても、この屋上からは大阪のシンボル『通天閣』を拝むことができる。ちなみに8帖の洋室からも同じく通天閣ビュー。生い茂る緑は天王寺動物園だ。
ライトアップされた夜の通天閣は妖艶かつ幻想的。知っている人も多いだろうが、通天閣のてっぺん部分は翌日の天気予報になっており、白く光っていれば「晴れ」、オレンジは「曇り」、そして青が「雨」といった具合だ。
本日紹介したこちらの物件は45㎡の1LDKに専用屋上付き。最寄りの堺筋線「恵美須町」駅からは徒歩5分。ちなみに谷町線「四天王寺前夕陽ケ丘」駅からも徒歩8分ほどだ。
今年の8月にフルリノベーションが施され、室内は新築同様の仕上がり。設備面に於いても抜かりはない。
気になる賃料だが、ハッキリ言ってかなり安い。
敷金ゼロの礼金2ヶ月、賃料は共益費込の月額7.9万円。
通天閣を手中に収めた気分になれる当物件。
お問い合わせは渋井不動産まで。
(物件番号:71232)