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レトロ:retrospective(レトロスペクティブ)の略。“古き良きものを懐かしみ愛好する”趣味を指す。古さやノスタルジーを感じさせる事物を、好意的な意味で表す際に「レトロな」と形容される。

「レトロ」ってなんだろう。考えれば考えるほど、軽々しく言えない気持ちになってくる。今まで散々ペロッと言っていたのに。

例えば、写真のようなライトは「レトロ」だ。古臭さが味となって雰囲気があるし、アンティークのような高級感すら漂わせる。

たとえそれがトイレの照明であっても。

そう、本日はご紹介する物件の厠(かわや)からスタートする。レトロにTPOなんて関係ない。厠にノスタルジーを感じようものなら、それは「レトロ」と形容するにふさわしいのだ。

時を戻そう

本日やってきたのは浪速区桜川二丁目。洒落た店が立ち並ぶ堀江を南下し、道頓堀川を越え、千日前通りを渡ると桜川に辿り着く。周囲には湊町リバープレイスやOCATなどの大型複合施設が点在しているが、昭和の香りを残す建物も多く、町並みはどこかレトロだ。

そして、中でもひときわアルカイックさを放つレンガ色の建物こそ、本日紹介する物件となる。

このアングルで全てを察した方もいるかと思うが、当物件にエレベーターはない。すなわち階段で4階まで上がる。

ちなみに「エレベーターが無い」という予備知識を持たぬまま向かった私は、現地に着いて愕然とした。「別に階段でもいいけど、無いなら無いで教えといてよ母さん」思わず、えなりかずきの声で脳内再生される憤り。そして、小狭いエントランスを3周ほどしてから現実を受け入れたのだった。

四の五の言わずに上っていこう。

到着

どうだろう。溢れるレトロに追いついているだろうか。あまりにも「レトロ」を連呼するあまり、中盤から「トトロ」に見えてきてないだろうか。時の中に置き去りにされてるのがレトロ、森の中に昔から住んでるのがトトロだ。

では、左手前にみえる魔法の扉を開けよう。

和モダン1LDK

当物件は41㎡の1LDK室内は築42年を感じさせない改装が施され、レトロとモダンが入り交じる空間だ。

左手前に見える配線は、愛憎うずまく男女のように複雑に絡み合っている。くんずほぐれつ、相当な修羅場に違いない。

土間の角を曲がると、キッチンが見える廊下。

左手のドアは押入れで、右手前は冒頭に登場したトイレだ。まさかこのドアを開けると、あのトイレに繋がるとは夢にも思うまい。

水まわり

写真の水回りは、どこか懐かしさを感じないだろうか。夏休みに遊びに行った祖父母の田舎を思い出すような。洗面台のツイン蛇口に、寝ぼけまなこの子供たちが列をなして歯磨きをしている画を思い浮かべる。

山や川で遊び、帰って風呂に直行。湯冷ましの麦茶を飲んだら、たらふく夕飯を食べ、床に就く。そんなエモが詰まった思い出ができたのも「ぼくのなつやすみ」というゲームのおかげだ。

10帖LDK

さて、長くなったが、メインの居室を見ていこう。

LDKは10帖。東と南の二面採光で、ご覧のように明るいリビングとなっている。

反対側から見たビュー。左手のちょっとした仕切りから見るに、おそらく2部屋だったところをブチ抜いたのであろう。

空調が1箇所しか取り付けられていないため、冷気がキッチンまで行き渡るのはありがたいことだ。特に夏場のキッチンは灼熱と化す。英気を養う食事作りで英気を奪われては元も子もない。

2トーンキッチン

先述のキッチンがこちら。オフホワイトとアイボリーの2トーンである。どうして統一しなかったのだろう。

ちなみに据え置き型のガスコンロは「設備」扱いのため、仮に故障してもあなたの懐を痛めることはないので安心してほしい。

6帖洋室

最後に洋室を紹介して締めに移る。

和室の壁にふすまの押入れ、フローリングの床と、和モダンを感じるこちらの部屋は寝室になるだろうか。明治に流行った一節を引用すると、「洋風の床をたたいてみれば文明開化の音がする」といったところだ。

では、おさらいしよう。

浪速区桜川二丁目から登場したこちらの1LDKは、大阪メトロ千日前線『桜川駅』徒歩1分・阪神なんば線『桜川駅』徒歩5分とアクセス良好。

築42年のレトロな雰囲気を残したビルに、41㎡の和モダンな室内は事務所利用も可能

気になる費用はなんと、敷金礼金10万円ずつ月額6.3万円。立地・広さ・雰囲気ともに抜群の一室がリーズナブルに募集中。

お問い合わせは渋井不動産まで。
(物件番号:70196)

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  • 桜川のレトロビルで始める和モダンな暮らし、月額6.3万円。
  • 浪速区

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