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ここは中央区内本町二丁目。本日ご紹介するお部屋の前に来ております。

ひと目で分かる年季の入ったドアから相当な年月が感じられますが、1982年生まれの築38年と意外にもミドルエイジ。四コマ漫画「コボちゃん」が読売新聞で連載開始した年でもあり、ともに月日を歩んできたようなものです。彼ももう立派な「コボさん」と呼ばれる壮年なのですね

さて、そんなことはどうでもいいのです。おそらく読者の皆様が気になっていることがあるでしょう。

松ぼっくり。

あまりにも主張が強すぎるソレに戸惑いつつカメラに収めていると、隣人様のご帰宅とバッティング。和やかに挨拶を交わすも、何枚も松ぼっくりを撮影している様に若干戸惑われています。見事な戸惑いの連鎖です。

ちなみに松の花言葉は『同情・哀れみ・不老長寿・永遠の若さ。あれは戸惑いではなく、哀れみだったのでしょうか。そんなこんなで、永遠の若さを手に入れたい「おまつ」がお部屋を紹介していきます。

分譲賃貸リノベ

お部屋は58㎡の1LDK。リノベーションされた分譲賃貸の一室でございます。

土間の左手にはシューズボックスと物入れが並んでおり、右手の引き戸を開けるとトイレや浴室などの上水から下水までの水回りが固められています。

古洒落ポイント

リビングへと続く扉をよく見ると、緑・ピンク・黄色とシールのようなものが。ガラス越しには完成されたリノベ空間が見えますが、ハイセンスに一石を投じるかのごとくアクセントが施されています。例えるなら、タピオカミルクティーを出す純喫茶のようなアンバランスさ。わたしはこれを“古洒落(こじゃれ)感”と表現することにしました。

本日はこのような古洒落ポイントが幾つかありますので、見ていきましょう。

水回り

先述のとおり土間のお隣には水まわりがあります。

洗面台下の収納がプーさんのストッパーで止められていたり、浴室のドア枠がグリーンになっていたりと、ややポップさがうかがえる仕様も古洒落れてんな・・・」の一言で収まります。「ヤバい」に次ぐ汎用性です。なんと便利な表現を生み出したのでしょうか。

バスルーム

そしてこちらは浴室。追い焚きはないですが、浴室乾燥機や涼風・暖房などの機能がついています。

ひと捻りでお湯を出してくれる蛇口が頭(こうべ)を垂れすぎているところは少し気になりますが、垂らす頭(こうべ)が無いよりマシでしょう。

TOILET

トイレのドアには、あらかじめ銘板がついております。“Winnie The Phoo”と書いてありそうなポップさがあるのは気のせいでしょうか。はたまた洗面台のストッパーに引きずられすぎているのでしょうか。

せっかくなので、中も見てみましょう。

ベスト・オブ・古洒落感。

目に優しくない緑の壁紙、見たこともないタンクの丸さ、申し訳程度の棚に突き刺さったゴボウ(のような木材)、すべてが古洒落れております。おそらくリノベの際にウォシュレットを導入したであろう、トイレの蓋のやっつけ感も一周回って好きです。

こんなところにも

古洒落アイテムは洗面台の上にもちょこんと置かれておりました。下部にチラリと見えるものの、どこらへんが「♪MUSIC」なのか、問いかけても答えてくれる人はおりません。マツの花言葉『同情・哀れみ』がよぎります。

ちなみにこれらの古洒落ポイントを撤去する場合はオーナーさんへ要相談とのこと。意外と思い入れのあるブツなのかもしれません。

LDK17.5帖

さて、やっとこさメインのお部屋でございます。

リビング入り口には、斜に構えたカウンターキッチンが配置。「DJブースかしら」と思わせるほどのプチョヘンザ感を醸し出していますね。フロアを沸かすビートは刻めませんが、小腹を満たすフードは作れます。

キッチンはガス3口のグリル付き。シンクも広く、申し分ありません。斜に構えているおかげで、部屋の全体を見渡せるキッチンになっています。

前方に見える4枚の引き戸の奥は、10帖の洋室です。少し寄ってみましょう。

リビングの真ん中を牛耳るこちらの洋室、よく見ると上部にもスケルトンの間仕切りがあります。扉を締めると隙間なく間仕切られた一部屋になりますね。

キッチンと同空間となるゆえニオイ問題が気になる方も多いと思いますが、しっかりセパられておりますのでご安心ください。

リビングと洋室のあいだ

さて、こちらはわたしがこの部屋で一番好きな眺めです。キッチンの斜め具合がよく分かること。

右手の洋室部分には、扉と同じ色のクローゼットが組み込まれています。小窓部分はコンセント付きなので、使い勝手のよい作業台や化粧台になることでしょう

ちなみに、扉を締めるとこんな感じ。リビングがL字になっているため、洋室も含め居室は三部の空間に区切れるかと思われます。家具のレイアウトには少し悩むところです。

洋室はベッドを置いて寝室とし、引き戸を開けた左手はリビング、入り口側の空間はダイニングとして使うのがベターでしょうか。

反対側のビュー。南向きの窓からは採光もバッチリ。

なお、当物件にはエアコンがありませんので、ご自身で設置する必要がございます。特に年々気温が上がっている夏は、室内でも熱中症になる危険性がありますので、命を守るためにもエアコン設置は初期費用として念頭に入れておいてくださいませ。

本町通沿い

お部屋は9階なので、大きな窓からは本町通と松屋町筋の交差点が丸見えです。そして、向かいのビルから当物件もそこそこ丸見えです。深渕をのぞくとき、深渕もまたこちらをのぞいているとはこの事でしょうか。

必要に応じてブラインドをシャッシャしてください。深渕の言い出しっぺであるニーチェもシャッシャするはずです。

それでは、おさらいです。

中央区内本町二丁目から登場した58㎡の1LDKは“古洒落ポイント”が散りばめられた絶妙な一室。『不老長寿』の花言葉である松ぼっくりが掲げられたドア、目に優しいはずのグリーントイレ、プチョヘンザキッチンなど、パワーワードが満載です。

最寄りの大阪メトロ谷町線・中央線『谷町四丁目駅』徒歩5分、中央線・千日前線『堺筋本町駅』徒歩6分と利便性抜群。

気になる賃料は、敷金ゼロ礼金30万共益費込12万円。広さ、立地だけで見てもかなりのコストパフォーマンスでございます。

お問い合わせは渋井不動産まで。
(物件番号:69694)

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