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ここは大阪メトロ中央線・千日前線『阿波座』駅前。

周辺は中央大通や新なにわ筋、あみだ池筋など大通りが入り組んでいるうえに阪神高速の出入口もあり、たいへん交通量の多い地点だ。地上を歩くと秒で信号に捕まるので、大阪メトロの地下道を駆使するのだが、慣れない出口から出るとだいたい迷う。

なかなか人通りも多く、行き交う人々は皆すました顔をして歩いている。自身も「迷ってませんよ」という顔をして歩く。「生まれつき仏頂面で良かった」とスマホを縦横にしながら切に感じる。ここはそういう(迷子になった思い出のある)街だ。

西区江之子島一丁目

さて、阿波座駅から徒歩2分。中身のない回想をしてると、あっという間に物件へたどり着いた。SRC造地上11階建てマンションである。

入り口の管理人室に一礼し、目的の8階へ上がる。チクフルではあるが、50㎡の室内はリノベーションされているらしい。エレベーターから降りると、またもや部屋を探して右往左往する。これが阿波座の磁場なのか。

なんてことはない。存在しない号室を探していただけだったようだ。数分赤面したのち、何事もなかったかのような顔でドアノブをまわした。

ドアを開けると、柔らかい灯りが待っていた。生まれ変わった室内は、38年の築年数を微塵も感じさせない印象だ。

左手前のドアは洋室へ、正面のドアはLDKへつながる1LDKの間取りとなっている。廊下部分は後述するとして、まずは施錠してから洋室を見ていこう。

お導きなのか。

「人生の迷子になっても、施錠だけはしっかりしような」という天の声が聞こえた気がした。お導きにより暗闇でも難なく開け締めできる。

7帖洋室

さて、1つ目の居室は玄関左手のこちら。

クローゼットなどの収納は無いが、寝室にするなら問題ないだろう。北東向きの窓は共用廊下へ面している。住人同士の思いやりによって快適な安眠が得られるといっても過言ではない。

廊下に戻ってきた。土間から2〜3歩進んだところにある収納は、シューズボックスとクローゼットのセパレート仕様。

右手のクローゼットに羽織物をかけておくと、お出かけ前にサッと着れるだろう。たまにタンクトップの上からライダースなどを着る方もいるが、その手のタイプに羽織物という概念はない。あるのは「寒い」か「暑い」だけだ。「肌寒い」なんて中途半端な体感などない。そんな方は、この部分にプロテインなどを積めばいい。総じてマッチョなのだから。

収納の横にはトイレがある。こちらも改装の手が加えられ、ウォシュレット付きへと生まれ変わっている。

ペーパーホルダーがダブルなのもよい。不意な紙切れで、トイレの神様に喧嘩を売ることもなくなるだろう。

12帖LDK

では、メインの登場だ。2つ目の部屋は広々としたLDK。

右手のアクセントクロスがいい具合に圧迫感を与えてくれる。おそらく幾何学模様というやつだ。阿波座のラビリンスに迷い疲れ、ぼーっとしているときには壁の模様を数えたくなるに違いない。僕は疲れたよ、パトラッシュ。

LDK入って左手には収納があり、こちらも中はセパレート仕様。

右手のデッドスペースにも棚がついており、スペースを無駄にすることなく活用できる。収納ボックスで下着や靴下を小分けにしまうもよし、本や漫画を並べるもよし。収め方はあなた次第だ。

やや南向きコニー

バルコニーはご覧の陽当り。限りなく西向きであるものの、やや南にも面している南西向き。

西側が今川軍であれば、南側は織田軍のごとく桶狭間の光が届いている。ちょっと何言ってるか分からないが。

バルコニーから室内へ戻ってきた。左手は先ほどの廊下への扉、正面は水回りに続く引き戸だ。

キッチンはガス3口の魚焼きグリルつき。上下に収納もついており、キッチン左手には冷蔵庫を置くスペースも設けられている。では、最後に水回りを見ていこう。

水回り3点セット

左手に見えるとおり、洗濯機は室内に設置できる。その上にある棚は、踏み台なしでは語れない高さだ。

洗面台はシャンドレタイプ。蛇口が伸びると聞くだけでテンションが上がるのはなぜだろう。褒められると伸びるやる気みたいだ。

エモにやられる

追い焚き付きバスルームはソーダのような色合い。淡いブルーというのは、どうしてこうも青春を連想させるのだろう。冷めることのない湯と淡い思い出に浸りながら、エモに殺られそうになる。

中学時代に好きだったあの子は横浜で教師をしているらしい。高校時代お世話になった先輩は結婚したみたいだ。“息子が訳の分からない歌を聞き始めた”と言っていた恩師のお子さんは、まだマキシマム・ザ・ホルモンが好きなのだろうか。

さて、アクセントクロスが教室の黒板に見えるという少しエモを引きずった状態だが、締めに入る。

西区江之子島一丁目から登場した50㎡の1LDKは、大阪メトロ中央線・千日前線『阿波座』駅から徒歩2分西と南から一極集中して入る採光は明るく室内を照らし、リノベされた室内はフレッシュな鮮度を保っている。

気になる賃料は、敷金5万円礼金20万円共益費込10万円ポッキリ。

靭公園まで徒歩5分と利便性も兼ねた好立地、満足な広さと内装を考えると手が届きやすいリーズナブル設定だ。

お問い合わせは渋井不動産まで。
(物件番号:69548)

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  • 西区のラビリンスから辿り着いた1LDKで、淡いブルーのエモにやられる。
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