燦々(さんさん)と降り注ぐ日差しのもと、広報担当おまつはウロウロしていた。
玄関が見つからないのだ。
1階が飲食店と聞いていたので、このビルで間違いない。中央に見える黒いドアをスライドすると、まさに仕込中の飲食店であった。声を掛ける勇気が出ず、気配を消してそっ閉じ。人見知り発揮である。
階段4階
まさかのシャッター付きであった。オートロックより頑丈やけれども、そりゃないぜ。
表には3階と記された郵便受けが設置されていたが、写真左手前のようにシャッター内にも郵便受けがあるという二段階仕様。世間では“二段階認証”といったセキュリティー強化が推進されているが、その波は玄関にも来ているのだろうか。そんなことを考えながら階段を上る。
本日紹介するのは最上階の4階。ワンフロア1戸のメゾネットという贅と沢が合わさった一室、すなわち贅沢な一室だ。
しかし、ここで予めお伝えしておきたいのは、この物件が定期借家5年での契約になること。そのことを念頭にしっかり置いた上で、これからの記事を読み進めていってほしい。
20帖LDK
先にメインから見ていくには理由がある。当物件は106㎡の広さを誇り、ペヤングでいう超超超大盛りGIGAMAXといったところなのだ。食べても食べても麺が減らないように、順を追っていくと記事に収まりきらない。
手始めのLDKは20帖。麺を食べ進めているはずなのに、逆に増えてないかコレ?と思わせるボリュームである。
大切なことなので先にお伝えしておくが、当物件は現状引き渡しである。つまり、ここから見えるテーブルやイスなどの残置物も、そのまま丸っと引き渡しとなる。先ほどの写真にあるビルトインの空調も残置物扱いとなるそうなので、故障の際はご自身で修理していただく形になる。
しかしながら、事前にクリーニングは入るそうだ。設備扱いとなっているコンロや給湯器の動作確認も行ってからの引き渡しなので安心してほしい。
無念の食洗機
キッチンはポップな赤が際立つ仕様。左手の棚も全て備え付けである。
コンロはガスの4口。ビルトインの食器乾燥機は現状使用不可なので、活用する場合は修理が必要となる。特に使わないという方は、収納として活用してもらえると食洗機も浮かばれよう。
残置物として残っている棚は木製のものが多く、部屋の雰囲気を底上げする要素の一部ではなかろうか。無理に撤去する必要は無い気もする。
先述のとおり、当物件は4階・5階のメゾネットである。この廊下を左手に曲がると階段が見える。
目に優しい階段
当物件にはエレベーターが無いため、冒頭から階段続きである。足腰には決して易しい物件ではない。
しかしながら、5階へ続く階段は目に優しい。グリーンがもたらす安らぎ・癒やしの効果を、心が享受しているうちに上りきってしまおう。
12帖洋室
上階には12帖と6帖の洋室がある。どうせなら、本日は大きな部屋を紹介したいと思う。
西と北、更には南向きの窓も備わり三面の採光がとれた室内は、スポットライトだけでも充分な明るさ。無垢フローリングと木製家具たちが醸し出すヴンテージな雰囲気は、上階の方が濃く凝縮されているようだ。
また、水回りの紹介を割愛したが、室内洗濯パンに独立洗面台、浴室は追い焚き機能付きと充分なスペックである。細々した部分は内覧の際にしっかり確認いただきたい。
ちょこちょことベランダのある当物件。ご紹介するのは5階部分の一面だ。右手に見える階段は屋上へ続いているが、あいにく使用不可となっているのでご注意いただきたい。
リバービュー
眼前に広がるは土佐堀川のリバービュー。
所在地は西区土佐堀二丁目であるものの、ご覧の橋を渡ると中之島のビル群である。都会の灯りを眺めて夜風に当たりながらの缶ビールは、さぞ気持ちよく酔えるに違いない。
西区土佐堀二丁目の当物件は京阪中之島線『中之島駅』徒歩6分。市内中心部へのアクセスが気になるところだが、徒歩15分以内には大阪メトロ中央線・四つ橋線・千日前線が通っているので、不便というほどでもない。
ボリューム満点の2LDKは延106㎡のメゾネット。ヴィンテージな雰囲気に一役も二役も買っている木製家具たちを含め、現状そのまま引き渡しとなる。
気になる賃料は、敷金ゼロ礼金2ヶ月の共益費込15万円。
リバービューもついてくる、二つとないこの部屋。手に入れるのはいったい誰だ。
お問い合わせは渋井不動産まで。
(物件番号:69245)