そこに「こだわり」はあるか
俺は照明にこだわりがある。
アンティークの照明は年季と品を漂わせ、室内を優しく照らすから好きだ。料理は毎日作らなかったとしても、照明は毎日点ける。そんな日々の生活に密接なアイテムだからこそ、こだわりを持ち続けていきたいのだ。
この温かい色の光を見つめていると、安心する反面少し物憂げな気になってくる。
なんだこの狭さは。地球が縮んだのか。そうであってほしいと願う狭さだ。しかもキッチン左手は風呂。バスマットとキッチンマットが密接するなんて夢にも思ってなかったが、この狭さなら実現してしまうのだ。
これのおかげで、調理中どこの筋肉を使ってフライパンを振っているのか一目瞭然だ。そしてそんなことはどうでもいい。
この部屋には洗面台が無い。ここはキッチン兼洗面台なのだ。
無垢フローリング
この狭いダイニング・キッチンだが、床は無垢フローリングという可愛げもある。
ちなみに隣に洋室があるのだが、無垢はここだけ。4.5帖で味わえる木のヌクモリは、アンティークの照明と相性が良い。おかげで、部屋にいるときは大半がこの狭いダイニングでの生活だ。
例えば引越し初日に部屋の家具家電を揃えるとき、こだわったテーブルやイス、スタイリッシュなレンジなどを買いがちだが、俺は違う。照明さえこだわれば、家具や家電が多少チープであってもごまかせる。それぐらい雰囲気を出してくれるのが照明なのだ。
それでは一旦、視線を下ろそう。
意味はわからないが、とりあえずこのフレーズはドンドン言っていこうと思う。それだけで照明マニアっぽく見られ、あわよくば「なんとなくオシャレっぽい人」と思われるかもしれないからだ。オシャレに見られていれば有利に働くことも多いので、このキラーワードは絶えず発信したい。
部屋干し
壁と壁を繋ぐこのワイヤー、見えるだろうか。
これはこの部屋唯一の物干しスポット。洗面台も無ければバルコニーも無い。ならば部屋に干す他ないということで、壁と壁をワイヤーで繋いだ即席物干しを設けた。
アンティーク照明に照らされるビロビロの下着というのも味がある。
押入れ上部にハンガーパイプがあるので、丈の短い服であれば引っ掛けることができる有能な押し入れだ。天袋は無くなってしまったが、エアコンが装備されているのは幸運の一言。
確かに狭い。しかし、こんな雰囲気の部屋は他には無いし、この照明たちが付いてくるのなら住みたい人は多いはず。
ここは大阪市北区大淀南、環状線福島駅まで徒歩10分の場所。リークしておくと、賃料・初期費用ともにリーズナブルな価格での募集だ。
お問い合わせは、渋井不動産まで。
(物件番号:68740)