北区のマンモス1LDKは89㎡、光の仕上げはあなたに。
「春はあけぼの」の冒頭が有名な『枕草子』の中で、「夏は夜」という一節がある。月が出ている夜も、暗闇に蛍が飛び交う夜も、雨の夜も、趣があって良いと続く。
そして、ご覧いただいているのは、本日紹介する物件のエントランス。蛍ではないが、いい感じのライトがボウッと暗闇に浮かんでいる。取材へ行ったのは、カーディガンを羽織ったOLたちが長財布を小脇に抱えてランチへ向かう昼の12時過ぎごろ。
バリバリの昼だ。
本日はこのムーディーさが鍵となるので、ついてきて欲しい。では行こう。
さて、先ほどのエントランスから少し進むと、少し明かりが漏れ出してきた。
写真の感じで検討がついている方もいると思うが、デザイナーズマンションだ。エレベーターまでの導線は鏡張り。内なるナルシシズムが疼く仕様になっている。
目的の部屋は2階。エレベーターを待つのが煩わしい場合は、階段を使うといい。上りきったと同時に玄関がある。
先にスペックを言っておくと、今回の部屋は北区同心にある89㎡の1LDK。賃料もそれなりにする。しかし、都会の広いデザイナーズ、興味が湧かないはずがない。というわけで、早速入ってみよう。
“気”が通る玄関
玄関を開けると、正面に居室へ続くガラス扉があり、右手には大きなシューズボックスが2つ並んでいる。
風水において玄関はすべての“気”が入ってくる重要な場所とされ、清潔できれいな玄関には「旺気(おうき)」が、ごちゃごちゃして汚れた玄関には「煞気(さっき)」が集まってくるそう。これだけ大きなシューズボックスがあれば、玄関に靴を並べることなく、たくさんの旺気を集められそうだ。
玄関を左手に曲がると、写真の廊下へ続く。
左手前には、またもや収納。その隣にはトイレがあるので、こちらにはトイレットペーパーなど日用品のストックを入れておくのはいかがだろうか。
では、正面の扉を開けてみよう。
写真左手の扉が開き、白を基調とした対面式のキッチンへと繋がっていた。
リビングの照明がついていないので、ダウンライトに浮かび上がるキッチンはちょっぴりムーディー。ワイン片手にトマトソースを煮込む美女が見えなくもない。
光の届かないリビング
現状はメイン照明となるシーリングライトがついていないので、内覧時はダウンライトと窓際のスポットライトだけが頼り。しかしながら、LDKは23帖という広さ。
ご覧のように右側に大きな窓が2つ並んでいるが、北向きなうえにビルが隣接しているというダブルコンボで採光は期待できない。
そして、取材日は雨という天候も重なりトリプルコンボと化していた。ボコボコである。
やっぱり光は届いていない。
しかし、なにも臆することはないのだ。照明は色も形も好きなものを選べるし、なんだったらシャンデリアをつけてもいい。電球だって白熱球、蛍玉球、LEDと用途によって使い分けることが出来る。「光」というインテリアをコーディネートできるのだ。
では、奥の洋室を詳しく見ていこう。
WIC
5帖ほどのWICが現れた。
しっかり広さもあるので、服だけでなくタンスも置ける。姿見も設置すれば立派な衣装部屋となるので、ぜひ一人ファッションショーを楽しんでほしい。新しい服を買ったときに誰しもするだろう。
水回り
ぼちぼちと長くなってしまったので、水回りは一部のみ紹介しよう。
なんてことない洗面台だが、よく見るとデザインが効いている。二人並んでワイドな鏡を見ながら歯を磨くことができるのも嬉しいポイントだ。
洗面台の右手には奥行きのあるスペース。なんとこちらにも収納があり、タオルやバスセットなどをストックしておける。なお、当物件にはバルコニーが無いため、このスペースに物干しを置いたり浴室乾燥機を活用するなど工夫が必要だ。
記事の関係でトイレや浴室の紹介を割愛しているが、ウォシュレットや追い焚き機能などは標準装備されているので安心してほしい。
では最後に、当物件のポイントをお伝えして締めに入ろう。
ちなみに網戸はこんな感じだ。
部屋全体を通して窓が多い印象であったが、どの窓にも網戸かブラインド、またはどちらもついている。その他にも地味に嬉しいポイントが散りばめられていたので、内覧時は隠れミッキーを探す気持ちで隅々まで要チェックだ。
では、おさらいに移ろう。
89㎡のビッグな1LDKは北区同心一丁目からの登場。最寄り駅はJR大阪環状線『桜ノ宮駅』『天満駅』どちらも徒歩10分ほど。
この立地にあるビッグデザイナーズルーム、冒頭から費用が気になっていた方もいるだろうが、なんと敷礼はゼロ。そして賃料は共益費込み15.4万円。
デザインされた空間に「光」という仕上げを施すのはあなた。
お問い合わせは渋井不動産まで。
(物件番号:68633)
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