今日はせっかくの七夕だというのに、ご覧の通り空はあいにくの雨模様。この天気で織姫と彦星は無事に出会えるのだろうか。ここのところずっと雨続きだが、それは梅雨だからということではなく、きっと彦星が雨男なだけだろう。
ところで、聞くところによると本当の七夕は7月7日ではないそうだ。というのも、7月7日はあくまでも旧暦においての七夕だそうで、現在使われている新暦で数えると、今年は8月25日が本当の七夕になるらしい。
というわけで、本日やってきたのは鶴橋。“焼肉の街”と言っても差し支えないだろう。JR環状線、大阪メトロ千日前線、近鉄奈良・大阪線の計4路線が利用できる交通至便なエリアだ。
ちなみに学校区は『真田山小学校』と『高津中学校』。なぜご丁寧に学校区について触れたかというと、「文」の字が示すとおり、天王寺区といえば大阪でも有数の文教地区。教育熱心なファミリー層がこぞって狙うエリアである。愛するお子さんに高い水準の教育を受けさせたいと思うのは至極当然のこと。しかし、そうなると何かとお金がかかるのもまた事実。この世の中、全員が全員裕福なわけではない。
ならば、否が応でも支払わなければならない“家賃”とやらを少し抑えて、その浮いた費用を教育費に回してみてはいかがだろうか。
階段3階
紹介する物件は昭和62年生まれ、今年で33歳を迎えるアラウンドサーティー。写真からもお察しいただけるだろうが、4階建ての低層マンションということもあってエレベーターはない。これもまた家賃設定に関係する大きな要素だ。
レンガならではのレトロチックな外観も、当物件における注目ポイントのひとつと言えよう。
ワンフロア一戸
4階建てマンションでワンフロアにつき一戸。
つまりこのマンションには僅か4世帯しか入居できないということ。これだけでも希少価値としては十分高い。エレベーターがないというウィークポイントも、これにてプラマイゼロだ。
土間を上がって左手には水回り。正面の扉はリビングに続く。
水回りは最後に見ることにして、まずはリビングからご覧いただくとしよう。
リビング14帖
リビングの広さは14帖。
出窓の向こうで天津飯が太陽拳を炸裂しているのかと思うほどの逆光具合だが、いかんせん室内に照明が設置されていなかったので、ある程度は仕方がない。
フローリングや建具などからは築年数相応の年季が感じられるが、「古い」と「ボロい」は全くの別物。当物件はあくまでも前者だ。
どの居室からもリビングを通らないと外に出られないので、「おはよう」「おやすみ」「ただいま」「いってらっしゃい」を家族全員でシェアできるわけだ。
お子さんが学校から帰ってきて、部屋に篭もりっきりになるなんてことも防げるだろう。思春期を迎えたお子さんは嫌がるかもしれないが、毎日家族と顔を合わせることが円満な家庭を築く上で大切なことなのかもしれない。
キッチンからリビングの様子が見えないのは一長一短。
“短”の要素として、料理中はどうしてもお子さんから目が離れてしまうということ。ある程度大きなお子さんなら話は別だが、小さなお子さんがいるご家庭であれば少しネックになるポイントかもしれない。それに対して、“長”の要素は料理に集中できるということ。
腕が鳴るキッチン
コンロはご自身で用意していただく必要があるが、注目ポイントは何と言ってもダブルシンク。
どちらか一方では食器や鍋を洗い、もう一方では野菜の下ごしらえなどすることも楽々だ。おかげで段取り良く料理することができるし、食材に洗剤が付着するリスクも減らすことができる。
6帖和室
場面変わって6帖の和室。
畳からもそれなりのヤレが見られるし、い草の優しい香りも残されていない。
この和室以外に、もうひとつ和室があるのだが、サイズも雰囲気も似たようなモンなので今回は割愛させていただくとしよう。
この日はあいにくの天気ということもあって、日当たり具合については未知数。方角としては西向きだ。正面の建物によって西陽ブロックされないかも懸念されるポイントとなる。どのみち、あまり期待しすぎない方がいいだろう。
エリートビュー
ちなみに、バルコニーからのビューは『府立高津高等学校』。偏差値72の超が付くエリート校だ。
スーパーエリート校がこれほど間近にあると、お子さんが勉強するモチベーションも上がるかもしれない。是非ここに入学することを目指して頑張ってほしいものだ。もっとも、勉強を強要しすぎてお子さんがグレてしまっては元も子もない。帽子を斜めに被ったお子さんが「エリートよりもストリート」と言い出した暁には要注意。しかしそれもまた良いじゃないか。
7.5帖洋室
そしてこちらが7.5帖の洋室。
2人分の子ども部屋としては十分な広さだ。ま、部屋割りについては家族会議で話し合ってくれ。
そんなことより全居室に採光窓が付いているのは嬉しいポイント。最後の間取り図で確認してもらえればと思うのだが、当物件は東西南北全ての方角に採光窓が設けられている。ワンフロア一戸だからこそ成し得る贅沢仕様だ。
あ、言ってなかったが、全居室を通してエアコンは付いていない。
正直なところ、ファミリーで住むにしては設備のパワー不足感は否めない。とはいえ、コンセントはバッチリ設けられているので、後々ウォシュレット付きの便座にアップグレードすることも可能だ。
階段の煩わしさと設備の弱さは否めないが、その分賃料はお求めやすくなっている。
敷金ゼロの礼金10万、賃料は共益費込の月額12万円。
高津高校の目の前というポジショニングで、お子さんもエリート街道まっしぐら。将来が楽しみだ。
お問い合わせは渋井不動産まで。
(物件番号:67896)