本格的に日差しが熱を帯び、暑さもひとしおになってきましたね。夏といえば海。今年も海でバーベキューやビーチバレーなど、様々なレジャーを計画している人も多いはず。
いつかは大海原をクルージングしてみたい、そんなことを思った人も少なくないはず。かくいう僕もその一人でして、いつかは船を操縦してみたいとずっと思っていました。
ーOさん
よろしくお願いします。
※今年の6月に船舶免許を取得したOさん。プライバシー保護のため、顔に一部編集を加えております。
ではまず、インターネットで船舶免許の取得について調べていると、主に以下の2つが出てきますが、どういった違いがあるか教えていただけますか?
【国家試験免除コース】
【国家試験受験コース】
これから国家資格を取得するのに試験免除のコースがあるとか意味がわかりませんし、しかもそのコースのほうが2~3万円ほど高いのはなぜなんですか?
【国家試験免除コース】は、国土交通省指定の教習所へ通い、そこで学科と実技の授業を受け、その教習所でテストを受けるもの。
【国家試験受験コース】は、自身で学科や実技の勉強を行い、飛び込みでテストを受けるものですね。
免除コースは先生に教えて貰うので、その分費用が高いのだと思います。
オススメは免除コース
ーOさん
もともと船の知識や操縦経験があるなら受験コースで良いと思いますが、そうでない人は免除コースがオススメです。いくら勉強が得意でも、受験に必要な知識を全部自主勉強で網羅するにはかなり時間がかかってしまいます。
免除コースでも丸一日は学科でカンヅメなのですが、重要なところとそうでないところを教えてくれるので、その後のテストも案外ラクです。
ーサトシ
なるほど。実務経験などが無い人は【免除コース】で受けたほうが良いということですね。
2日目
14時〜18時まで学科
18時から60分間の学科試験
ーOさん
2日目は午後から授業を受け、その後そのままテスト。さっきまで勉強していた内容が出るので、個人的に難しくはなかったです。テストは4択の50問、7割とれればまず合格です。
ちなみに2日で免許取得のスケジュールの方は、この日の午前中に実技の授業とテストがあります。
3日目
8時〜12時まで実技授業&テスト
ーOさん
最終日の実技、いよいよ実際に船に乗るのですが、停止中の船に乗っているだけで結構酔います。動いているときは疾走感でごまかしが効くのですが、止まったら揺れがひどくて結構ハードです。前述の通り2日取得ならこのあと学科の授業が待っていますので、最悪のコンディションで授業を受けることになるかもしれません。
テスト自体は日頃から車の運転に慣れている人であれば、そこまで難しくないと思います。
Oさんが取得した船舶免許は、どれぐらいの距離を操縦できるのですか?
ーOさん
私が取得した2級小型船舶免許は、沿岸から5海里(約9.3km)まで船舶を操縦できる免許です。
しかし、いくつか特例があり、そのひとつとして大阪ー淡路島間(大阪湾)であれば、5海里以上であっても操縦可能なんです。大阪湾は7号平水と呼ばれる穏やかな海域に指定されているので、そこでの5海里以上の操縦は2級の私でもOK。
逆に、制限が厳しいところで言えば琵琶湖です。
琵琶湖でクルージングするには、琵琶湖特有の講習を別で受けなければなりません。2級免許を取ったからといってそのまま琵琶湖で操縦すると、違反対象になるらしいです。
ーサトシ
ローカル・ルールと呼ばれるものもあるんですね。クルージング前は事前に規制などを調べておく必要がありそうですね。
コレはどんなもんなんですか?
ーOさん
費用は時期にもよりますが、10万円ほど。私の場合はクレジット払いにしました。車の免許よりも安く取れますし、部活で冴えなかった僕もこれからは堂々とキャプテンを名乗れます。正直、それ言いたさに取ったところもあります。
ーサトシ
なるほど、確かに正真正銘のキャプテンになれたわけですね。
Oさん、渋井不動産のために長時間に渡る取材、ありがとうございました。
以上、船舶免許の取得方法について、でした。