突然ですが、皆さんは和室ってお好きですか?
聞いておいて何ですが、和室に対して「古臭い」「メンテが面倒」「いらん」と思われている方も多いことでしょう。
かくいう僕も以前まではジャンクなインダストリアル系やブルックリンスタイルなどのインテリアにハマっており、「和室なんて・・」と思っていた時期が確かにありました。しかし最近はもっぱら和室に興味深々です。恥ずかしながら、和室のカッコ良さと奥深さに今さら気付いたわけです。きっと僕と同じような人はたくさんいると思います。
本日はそんな方々に向けた一室をご紹介しましょう。
所在地は都島区役所のすぐ近く、都島区は中野町三丁目。最寄りのJR環状線「桜ノ宮」or「京橋」駅からは徒歩10分ほど。区役所が近いのは何かと便利ですが、駅から遠いのが少しネックなところです。
いきなり畳
ドアを開けるとさっそく畳です。
何を隠そう、当物件はオール和室という謎の尖りっぷり。和室から洋室に変更するのが当たり前になっている世の中に対するアンチテーゼでしょうか。世間の声をフル無視していますが、日本の風習や伝統を大切にしたいというオーナーの強いこだわりが垣間見えます。
引き戸の向こう側には6.5帖のDK。まずはそちらからご覧いただくとしましょう。
そんなことより、キッチン周りにも畳を使用するという思いやりの無さを高く評価したいです。水に濡れたときのことや、過って卵を落としてしまったときのことなんてコレっぽっちも考えられていません。ですが、その貫き通す姿勢にこそ僕は痺れるのです。
ま、いずれにしてもキッチンマットは敷いた方が良さそうですね。
窓の向きは西向き。夕方付近の日当たりは期待度高めです。とはいえ、あくまでも西陽なので日当たりの気持ち良さよりも眩しさが勝ってしまうかもしれません。写真中央付近の扉は脱衣所に続くのですが、そちらは最後に見るとしましょう。
玄関ホール
そしてこちらが約5.5帖の玄関ホール。
食事は先程のダイニングで済ませるとして、ここは居間として使うのもアリですね。ソファとテレビを置くぐらいなら十分な広さがありますが、僕なら衣装部屋や収納スペースとして使います。
なぜかって?
和室14帖
御覧くださいこの大きな和室。14帖という突き抜けっぷりです。ここなら大抵のモノは置けます。
そして初見で気になったのは畳の敷き方。一般の住宅に畳を敷く場合は『祝儀敷き』といって「畳の合わせ目が十字にならないようにする」というルールがあるのですが、そんなルールは一切無視の『不祝儀敷き』。縁起の悪そうな名前の通り、葬儀の際に用いられる敷き方です。『祝儀敷き』は吉の敷き方で、『不祝儀敷き』は凶の敷き方だとされているそうです。
と言ってもそれはあくまでも昔の風習。現在では旅館の大広間などでもよく見られる敷き方ですので、今の時代にあまり気にすることでもないでしょう。「旅館っぽくて良い」と思っていただければ幸いですが、どうしても気になるようであれば敷き直しにトライしてみても良いかもしれませんね。簡単に剥がせるのかどうかは知りませんが。
何にせよ、これほどの広い和室ってなかなかお目にかかれません。洋室とは違い、和室なら地べた中心の生活でもサマになります。奮発して一枚板のローテーブルなんかを置きたくなりますね。
ちなみに当物件は事務所利用も可能。具体的な例は思いつきませんが、和の精神を重んじるような職種ならばっちりハマりそうです。
障子が閉まっておりますが、窓は東と西と二面採光。朝陽が差し込む和室、考えただけで趣がありますね。
便器はお尻に優しいウォシュレット付きで、窓があるおかげで密閉感もありません。居心地良しです。
愛国心を感じるオール和室の当物件は74㎡の2DK。僕自身、これまで色んな物件を見てきましたが、オール和室の物件なんて初めて見ました。希少価値の高さは僕のお墨付きです。
それだけではありません。何と当物件はペットの飼育も可能。『ここ掘れワンワン』されたらひとたまりもありません。
和室だからこそ成し得る侘び寂びの趣を感じてみてはいかがでしょうか。
敷金ゼロの礼金1ヶ月、賃料は共益費込の月額13万円。
お問い合わせは渋井不動産まで。
(物件番号:65790)